
☆自家製餡
和菓子店において「あんこ」は命。お客様に本物の味と香りをお届けするために、当店では自家製餡を行っております。
自家製餡の特徴は、なんと言っても香りです。100%北海道産の小豆を使用して、小豆の炊き上がりから加糖まで短時間でやることによって、小豆本来の香りを逃がさず閉じ込めてしまいます。その結果甘いだけでない風味の生きたあんこが出来上がります。
実はこの作業をやっていない和菓子屋が多いのです。「あんこ屋」といわれる商売があり、そこから生餡を取り加糖してこし餡を作っています。
つまり、こし餡を食べてみればその和菓子屋の考え方が判るということです。
それでは製餡の工程をご覧下さい。
1.豆炊き
直径36cmX高さ30cmの専用のかごに小豆5升(7.5Kg)を洗って入れます。
渋切り(アク抜き)を2回行い、約3時間でかごいっぱいに炊き上がります。
(写真は少し取ったもの)
2.皮むき
炊き上がった小豆を水といっしょにポンプで製餡機に送ります。(白い桶からホースを通って)
製餡機の中で漉(こ)されて、皮と中身の柔らかい部分に分けます。
皮は機械の外に出されて(青いザル)、中身は水槽の中に溜まります。
3.沈殿
水槽の中を棒でかき混ぜ、不純物を浮かせて小豆の中身を沈殿させます。
沈殿したら上水を流します。
4.搾り
だいたい上水を流したら、麻袋を敷いた搾り機にポンプで送ります。
初め手で粗方搾り、最後は油圧で5〜7分搾り、水分を取り生餡の出来上がりです。
5升の小豆で約13〜14Kgの生餡が採れます。
5.餡練り
沈殿させている間に餡練機に火を着けて、氷砂糖を溶かしシロップを作っておきます。
搾り終わる頃には沸騰してシロップ状になっているので、生餡を入れます。
沸騰してくると、周りに飛び散ります。約1時間かけて、しっかり熱を入れることによって餡の粒子と砂糖の粒子がなじんで、美味しいあんこになります。
6.炊き上がり
初めはどろどろしていますが、沸騰して水分が少なくなってくると、まとまってきてうねりが出てきます。
あんこをすくって山が出来るくらいになれば、炊き上がりです。バットに入れて完了です。
小豆が出来上がってから、あんこが炊き上がるまでは、約2時間かかります。
当店の特徴は、生餡を自家取りする事、氷砂糖を使う事、1時間かけて炊く事の3点です。
手間ひまと、少し多目の原価をかけるのも全て美味しいあんこのためです。