最初の一歩! 
Photo & Test by 中村 元英

釣行日 3月 1日

 待ちに待った解禁日がやってきました。しかしながら解禁日が日曜日・・・先を越されないか心配しつつ車を走らせる。途中何台かの車に猛スピードで追い越される。「もしやあの車は私の目指すところへ行くのではないのか?」
そんな心配をしながらややスピードをあげる。途中その車が道の駅に止まっている。「あれだけのスピードで追い越していったのに道の駅へ寄っているという事は腹が痛くてトイレだな?しかも大」と思いつつ車を走らせる。

もう少し走ると目指す場所。細い細い林道を抜け最後のカーブを曲がると目指す場所である。ある意味この瞬間が一番緊張する。「このカーブを曲がって車が置いてあれば解禁日の釣行の予定を大幅に変更しなければならない。お願いだ!車なかってくれ〜」と思いながらそろりそろりとカーブを曲がる。


うおー なんと痛恨の一撃である。駐車しているではないか・・私にとっては悪魔の車である。

しかしその車は去っていく。どうやら林業関係者だったみたいだ。すれ違う時軽く会釈をし、なぜだか
「ありがとう」と心でつぶやきながらほっと胸をなでおろす。しかしながらマジでビビッたぞー。
あとは今回の釣友宮崎君を待つのみである。この後程なく小宴会がはじまり眠りにつく。

 時計はAM4:00を指している。車のガラスをたたく雨音で目が覚める。昨晩の酒が残っているようで頭が痛い。例年に比べると寒くはないがそれでも寝袋からは出たくない。(この日のためだけに買ったような高級寝袋である。アイドリングで寝るのはどうもエコロジーじゃないしガソリンももったいないので。なんか災害時には役に立つぞと心に言い聞かせ買ったのだ)

 外はまだ雨が降り続いているようだ。2月の後半にまとまった雨が降り水量も回復している。この雨がコンスタントに一年続いてほしいものである。各方面では『今年は水量があるので渓流は期待ができる』とあおっている。(なんか水量なかった去年もそうだったような・・・)このポイントも例外ではない。数台の車が通っては引き返していく。(私たちの車が置いてあるからだ)

「これだけ水量があれば普段 ただ渡るだけの瀬にも魚は出ているであろう。」そんな期待を持ちながら、しばらく高級寝袋の中からは出れずじっとしていたが、そろそろ動き出さなくてはと思い車の外に出た。釣友はもう用意に取りかかっている。

川の流れが一段と大きく聞こえ少し興奮してきた。

仕掛けを作る手が震えている。ガンダマを落とす。イクラを潰す。気ばかりがあせっている。

「あせるな落ち着け」



気を静めつつ第一投。緊張の第一投である。
この筋を流せばこう流れてあそこで目印が動く。それと共に腕にこつっと魚の反応が伝わる。竿を振り込み目印に集中してドキドキとその瞬間を待つ。久しぶりに味わう最高の瞬間だ。

気持ちいい〜 (心の叫びです)

最高に気持ちのよい瞬間である。しばらくの間、時間を忘れ竿を振り続ける。しかし感覚が鈍っているので仕掛けを前に後ろに引っ掛けてしまう。(目が5個必要です)最悪なのは、ようやく仕掛けを作って後ろを気にして竿を振り込むと今度は前に引っ掛ける。またロスト。イライラ・・・

 そうこうしながらも上流部に進んでいくが、なんだか進んでいくうちにあきらかに状況がおかしくなる。釣れる魚の数があきらかに減ってくる。なにやら怪しい足跡もある。「解禁前に誰か入っているんだな?」そう思った。もう何年かこの場所に通うが毎年そうである。解禁前に誰かか フライング するのである。悲しい現実である。「これだけ水量があればかなりの数を拾っただろうな」と思った。(お願いだからマナーを守ってください。毎年毎年誰ですか?神様は見ていますよ。)

 程なく昼飯の時間となったがここで悲しい事が。さっきから「なんだかダシのようなスープのような匂いがこんな山の中でなぜするのだろう」と思っていた。それがまさか私のリュックからだとは・・中に入っている 冷凍煮込みラーメン のスープが溶けてリュックがベチャベチャ。スープのないラーメンは食べれません。みなさん!気をつけなはれや!コンビニの冷凍○○は完全密封されてないので溶けるとスープが大放出。そしてもう一つ、携帯ガスコンロが昨晩の雨の小宴会時に外にほりだしていたため湿気で付かない。なんとか宮崎君が付けてくれたもののへんな所からガスがもれているらしく 大炎上。修理しなくては・・・小さいのはリリースしながら30匹ほど確保させてもらい納竿となった。
「いつもいつも大根やらほうれん草やらいただける前のおいさんと半分ずつさせてもらおう。」
朝から夕方まで楽しませてもらった。渓流でのマイナスイオンとほどよい筋肉痛もいただけた。
今日がシーズンの始まりである。長い一年の始まりである。昨年は後半雨がなく渇水状態が続いた。今年は程よい雨を期待しよう。
それとなんとか尺上の姿をこの手につかみたい。