細糸! 
Photo & Text by  中野 博也

釣行日 7月20日

20日月曜日は海の日ということで休みが続く。この前からの大雨の影響で河川は増水していてあまご釣りには良い条件が揃っているかのように思われるが、連休とあって釣り人が多い。大物を狙うルアーマン・餌釣り師が実績ポイントに入れ替わり入っていて魚もスレてきている。

朝出かけたのは9時をすぎていたため 本流の実績ポイントはどこもかしこも誰かが入っているだろうし、入っていなくとも連日攻められているだろうから魚の姿を見ることすら難しいだろうと思い、本流を諦め渓流域に入ることにする。いろいろ考えながら車を走らせて行くと、偶然にも 監視人さんと出会い話を聞くが「今年はノボリの話はまったく聞かんわ! 毎年少しは耳に入ってくるけど さっぱり聞かんぞ〜数 少ないんと違うか〜?」 毎日 川を視ている人からも良い情報が得られることはできなかった。「う〜ん? それなら 短い竿で渓流に入るか?数もそこそこ釣れて大物も出る可能性があるところといえば・・・・・・」  (^^ゞ  (そんな場所ら あるかいな?)

あちこち場所を思い出しながら、「そうや!あそこなら少しは魚と遊ぶことができるかも・・・?」6m50の竿に春先に作ったままのハリスで挑むことにするが、ハリス号数は0.15号だ。入河路より川に降り、目的の流れがある所まで竿を出さずにひたすら歩く。ようやく目的のポイントに着き仕掛けを作りだす。道糸0.3、ハリス0.15号 餌はパックミミズ。0.3号の太さならどうにか見えて括ったりできるのだが、0.15号の細さにはさすがにてこずってしまった。 (老眼進行中  (T_T) )
「3月に作ったままのハリスだけど まぁ〜いいっか〜?」
一投目!絞り込んで一揆に広い淵に流れ込む筋に投入すると、水面下であまごが餌を追っている感じが解る。
「よ〜し 居るぞ!」
オモリをさらに軽くし 姿勢を低くするため川原に膝を立てて中腰になり次を流す。すると水面下でキラッ!と光ったと思ったら 合わせると同時に姿もあらわに1mぐらいジャンプしたではないか?
「おぉ〜ええ奴居るやん!」
ジャンプとともに鈎は吐き出されてしまったが、同じ流れに数匹あまごが居ると直感し3投目を流す。絞り込んだ流れから急激に深い淵に落ち込む付近で目印の動きが僅かに震えた。「いただき!」
軽く合わせるとしっかり鈎掛かりしたようで、淵中を走り回る。「よしよし 大人しくしてくださいよ〜」
5mぐらい下流に下り しっかり竿を溜め魚をいなす。ハリス0.15なので無理はできない。本流竿で魚をいなすのとはまた違った快感がある。ようやくタモ枠に収まったのは26cmぐらいのよく肥えたあまごだ。「やっぱり渓流しかよかったな〜」
立て続けに4匹竿を絞り込んでくれる。「このポイントでこれだけ(あまごが)出れば 上流が楽しみだな〜」
わくわくしながら上流に上がり チャラ瀬やガンガン瀬を丁寧に仕掛けを流すが大水の影響か?随分以前より砂利が溜まっていて以前魚が出た瀬ではアタリがなかった。少し上流にある大淵にきたが、、ここは6m50の竿では少し無理がある。淵の頭から底を覗き込むと「居る!居る!」
底に見えているだけでも4匹居る。大きさは8〜9寸サイズってところだろうか?落ち込みの脇からミミズを落とし込むと、ゆらゆらと沈んでいったかと思うと 「コン!」とアタリが出た。「ラッキー!」軽く合わせて引きを楽しみながら取り込み場所をさがす。これも25cmぐらいのあまごだが、見えていたあまごのサイズではない。「また今度においとこか?」その淵はしつこく粘ることはせずに上流を目指す。

ゴルジュっぽくなった淵にもゆらゆらと上流から流れてくる餌を待っているあまごが見えている。「よし、あれももらった!」そ〜と近づきフワッとあまごが居る2mぐらい上にミミズを落としてやると、流れる餌(ミミズ)とともに同じように流れながら餌を食っている。手元にもアタリがなく、目印にも変化がないが しっかりと上から見えている。「このアタリ無きアタリが解るようになれば相当魚を食わすことができるのだがな〜難しいはずやな〜」
魚が少し首を振ったかと思ったらすかさずに合わせを入れてやるとグッ!と鈎に乗って魚が走り出す。「こらこら!ここはあんまり走らないでや!」
タイミングを計ってタモ枠まで引きぬいてやると、これも良く肥えた8寸サイズだ。魚籠に収めもう少し上の落ち込みの白泡の流れを攻めてみる。上流から二つの流れがあり、重なるように絞り込んだ所に餌を馴染ませると「ゴツン!」
ひったくるようなアタリがあるのだが、鈎には乗ってくれない。「おかしいな〜?意外と大きいのかな〜?」
数投同じ筋を流していると、また先程と同じように
「ゴツン!」
今度こそはと合わせをくれてやると鈎にググッ!と乗ってきた。0.15号のハリスは白泡の流れに突き刺さったままだ!「んん〜?根掛かりか?いや違うぞ!喰ってる!」
ゴン!ゴン!と頭を振っているのが解る。「よ〜し サイズアップやろな〜」 少しの間 白泡の流れから走り回っていたのだが、なかなか姿を見せてくれない。そうこうしているとようやく魚が浮き始めたが、下流にも下りだしてきた。
「ヤバッ!そっちへ行ったらアカンぞ〜」
かけ上がりには流木がひっかかっていて 少しでも当たればバレてしまう。
「切れるなよ〜尺はあるけど 危ないな〜」
竿を右に左に寝かしながら障害物を交わして下って行くが、取り込み場所が大岩を一つ乗り越して下流に下らなくてはタモ枠には滑り込ませることができない所にある
「ヤバッ!0.15号もってくれるかな〜?無理したら一発で糸が飛んでしまうな〜」
竿を満月のように曲げたまま岩によじ登って取り込み場所に降りて行くが、それでも水面から50cm以上も高い岩場だ。
「おぉ〜よ〜く肥えてるな〜オスのええ奴やな〜」
一度寄せに入ったのだが まだまだ力は残っているのか、寄せてはすぐに離れてしまった。岩場いっぱい端まで行き膝まづいて取り込み態勢をつくる。案外身体は柔らかい方なので 手を伸ばせばどうにか水面までタモ枠が届くが一発で掬わなければバラしてしまうか?自分が流れに落っこちてしまうだろう。
「いざ!」
竿を操作して寄せに入る。
「もう少し!もう少し!切れるなよ〜」
「バサ〜」
右手で竿を高々と持ち左足を折り座った状態でタモを持った左手を精一杯突き出して魚を一発で掬い入れる。渓流域では珍しい良く肥えていて鰭ピンの綺麗なあまごだ!
「ふう!本流竿で捕るのとはスリルが違うな〜(^。^) 」

タモに入れると同時に鈎が外れてしまった。
「危な〜ちよっとでもテンション緩めたらアウトやってんな〜」
随分と場所を荒らしてしっまたのでここまでとして 数枚デジカメで写真を撮って川を上がることにする。魚がスレている本流を避け、渓流で竿を出したのが「吉!」と出た日でした。  (^。^)

体長  33.7cm  重量  390g  ♂
 
●竿     ダイワ SZ琥珀 
●ハリス   サンライン トルネード 黒渓流 0.15号
●ハリ    がまかつ キジスペシャル7号
●エサ    ミミズ