めっちゃ、 楽しいな〜!
Photo&Text by  中田 伸二

 7月21日 日置川 水系

ここ毎週末、釣行する度に水位が上がっている。先々週は、踝、先週は膝下、そして今週はというと、なんと股下まで水位がある。水が多いに、こした事はないが、ここまであると、魚を掛けたところで、取込む場所に悩んでしまう。ポイント選択に迷っていたが、とりあえず、実績のあるポイントに向かった。

 増水しているので、川底の様相はすっかり変わってしまっているが、かけあがりを意識したポイントの攻め方を組み立てていく事にする。しかし、思ったより、水深が浅くなってしまっているためなのか、かけあがりでは、何の反応もない。「対岸の対流しているところかな」それでも、ハイやウグイばかりで、本命のあたりはない。「落込みの白泡の下か?」錘を少し追加して、白泡の下に入る様に調整する。目印が微妙に反応する。しかし、ミミズの先をかじっているだけで、針にはのらない。
 再度、同じ筋から白泡の下へ。
「がつッ」 竿先まで手応えが伝わる。「やっぱり、おったか」慎重にやり取りをして、下流に下って取込む。大きさ的には微妙な大きさ。とりあえず、活かし魚籠に魚をいれ、場を少し休ませてから、また、白泡の下を狙う。数投目に魚がヒット。浮いてきた魚は、またしても尺あるか、ないか、の大きさ。同じように下流に下り、取込む。その後も粘ってはみたものの、外道ばかりが喰ってくるので、車に戻る事にした。車に戻っている際に、携帯にメールが入ってきた。「××のポイントに行くよ」 内谷君からだ。ちょうど、自分もこのポイントの次に行こうと思っていたので、「僕も××に回ります」それだけ返信して、車に戻った。とりあえず検寸板に魚を乗せて計測すると、30には及ばず、2匹とも29センチだった。

 移動中に雨がポツポツとこぼれてきた。ポイントに到着。内谷君の車はあるが、もうポイントに入っているようだ。
「どう?」
「今始めたばかりや」
しばらく、釣りを見ていた。が、辛抱できなくなり、
「反対側から、竿出すよ」
そう言って、岩を越して反対側に回った。こちら側からは、釣れる気はしなかったのだが。
浮いて来たぞ〜尺上や!

「きたぞー」

内谷君が呼ぶ声が聞こえた。竿が大きく曲がっている。私は少し高い岩の上に釣り座をとっていたので、浮いてきた魚を見て、
「でっかいぞー
下流側で内谷君が魚を取込む。メジャーで計っているのを見ると30は超えている。「白泡の下を流したら、きたよ」「上から見たら、凄く魚が大きく見えたよ」「むこう側より、こっちやで」そう言って、内谷君が言ってくれたが、まあ一回、反対側も流してみようと仕掛けを投入した。私の方からだと、トロまきから、底波に入れて白泡の下を攻めるしかない。
しかし、一投目に投入したところは、かけあがりの方にいってしまった。目印が白泡に向かって動いたので、あわせを入れると、一気に魚が白泡の下にもぐりこんだ。魚を取込む場所は、内谷君が取込だ所だ。慎重に魚を浮かせて、その場所まで移動する。岩を飛び越え、下流にくだり、竿の上にある木を気にしながら取込んだ。内谷君がメジャーで計ってくれる。30センチは超えていた。

「よかったー」
反対側から下流まで動いたので、息があがっている。少し、休んでから、再度反対側にまわる。その間、内谷君は、良型を釣っている。

「なんか、楽しいなー」

そんな気持ちになってきた。今度はうまく仕掛けが馴染むように投入する。白泡にはいるとすぐに反応がでた。2投目のことだ。今度は、流芯へと魚が突っ込んでいく。なかなか魚は浮いてこなかったが、浮かせてから、またさっきの取込み場所まで竿を立てたまま、移動した。取込み完了。息があがった。よくよく考えると、こんなにジタバタしなくても余裕で取込めるのに、あの時はなぜか、慌てていた。久しく魚を釣っていなかったせいかな。この魚も計ってもらうと、30は超えていた。久しぶりの魚、ましてや1日に2本とは、びっくりだ。
内谷君が、
「上流側のポイントを流してくるわ」
そう言って、上流に向かった。私はホッとしながら、また釣りを再開していた。すると、今上って行ったはずの内谷君が戻ってきて、
「一投目や」
そう言って、差し出すタモの中には、良型が収まっていた。二人一緒の釣行は多いが、二人ともに2本の尺上を獲ったのは、たぶん初めての事のように思う。

「めっちゃ楽しいなー」

雨は釣り開始から、しょぼしょぼと降っていたのだが、急に雨脚がきつくなってきたので、あがることにした。検寸板で、きっちり計ると30.5と30.3センチ。大きさもそうだが、2匹とも違うパターンで釣れたので、大変よかった。こんな事が、毎回起こらんかなーと思いながら、帰路についた。

体長  30.5cm   重量300g  ♂
     30.3cm      275g  ♀


●竿    マミヤ・オーピー  峡本流 83−90
●ハリス  黒渓流 0.5号通し
●ハリ   サクラマス1号
●エサ   ミミズ