渇水! 
Photo & Text by  中野 博也

釣行日 9月 6日

7月後半から増水するような雨は無くお盆辺りから渇水が続く。お盆ぐらいからは(今年は『お盆休みのジンクス!』に釣行が出来なかった)釣行するのも悩むくらい渇水が続くが、渓流シーズン残り一か月を切ってしまった。先週(8月30日)も渇水ながらも糸を垂れなければ魚とは出会えないとばかりに渓流を攻めた。現場(川)に着いた時間も遅かったが、水量が少ないとはいえ一昔渓流銀座と謳われた聖域が渇水のためか貸し切り状態だった。結果的には27cmを頭に39匹がタモの中に入ったが、尺上アマゴを狙う私にはスッキリしない状態が続いていた。

5日(土曜日)の夕方、ほんの20分ぐらいだが夕立があった。水位さえ上がる程でもなかったのだが、それまでは「こんな渇水・ピーカンのなか どこに行けばいい魚と出会えるのだろう?」と思っていたところに 会員 田中氏からメールが入る。「今日は釣りに来ています!釣りより泳ぐほうがいいぐらいの水です。どこかマシなところは無いですか?」「?????」

紀南の河川ではお勧めするポイントが見当がつかない状態だ。  (^^ゞ「とりあえず 竿を出してなんぼやで〜厚いやろうけど頑張ってくださいね〜」としか返事をしようがない。  (^^ゞ
渓流シーズン期間残り一カ月を切ってしまった週末、「渇水でも竿を出さなくては魚は釣れないので残り一カ月頑張ってさい。」と、会員にメールを送った都合上、私自信がこの渇水・ピーカンのなか 頑張って竿を出して結果を出して来なくてはいけないと踏ん張ることにする。 (^^ゞいや、ここまで渇水でピーカンが続く中、実際 どこの河川?どこの場所を攻めればいいのか?困惑してしまう。それが土曜日のほんの一時の土砂降りが、もしかして・・・?と思い起こさせてくれたのだ。



朝 家を出るのが遅くなりお目当てのの河川に着いたのは7時前だった。川に向かう道中、空には雲一つない晴天だ。「今日も昼間は厳しい暑さになるんだろうな〜」朝一番、渓流の大場所を狙い それから数釣りの中で大物が混じればいいかな〜?と思いつつ 、ほとんどが昼までの釣行のつもりでポイントに向かう。


私が思っていた釣り場に着いた時、「わちゃ〜 水無いやん?こりゃ〜あかんわ〜」なんと平水の半分以上も水量が少ないではないか。ポイントに行くまでいつもは膝から20cmぐらい上を流れる水量を渡っていかなくては行けないのだが今日はそこは干からびて水は流れていない。
「うぅぅぅぅ〜」

現場に着いて流れを見ると いつもは三つに分かれて流れ落ちる白泡が、今日は一つだけが細い流れで落ちているだけだ。大場所とはいえ流れ落ちる所が無くなり底の流れがよく分かる程静かに流れている。竿に仕掛けをセットするが、新しいものを作り変えるのではなく、7月に釣ったままの仕掛けでハリスだけ点検して結んでいく。餌はパックミミズだ(赤い箱のやつです(^。^)一投目・ニ投目・・・空振り無しで外道が釣れてくる。
「うぅ〜ん?全く反応が無いのかと思っていたが、結構いいかもしれんな?」
この真っ青な青空の下、良いように良いように考えるしかないではないか!正直!  (^^ゞ

なん投しただろう?オモリの大きさと、オモリから鈎の距離を全くこれまでとは替えて探ることにする。食いが渋い時には有効な事だが、ほとんど目印にはアタリが現れないので底を流れる鈎の(?)の変化に十分に気を付けなくてはならない。「ククッ!」手元に伝わるアタリに合わせを入れると、5寸ぐらいのあまごが宙を舞った。
「良し!この層のわずか上下やな〜」
さらにオモリを重くするのではなく軽くして 目測水深2m50cmの流れの棚に餌を送り込むように竿操作を行う。
「そうそう!良い感じに流れているな〜」
ここぞ!と思う筋に入り目印がス〜と流下する.2mぐらいの深さにセットした水中目印が微かに止まったかと思うとすかさず合わせを入れるとググッ!と鈎掛かりしゴンゴンと暴れているのが解る程 手元に心地よい引きが伝わってくる。
「うひょう〜居たぞ〜尺はあるかも?」
渇水で水量は少なくなっているので通常では解らない底石が露わになっていて水量が多い時より変な気を使ってしまってやり取りに気を使ってしまう。
「わぉ〜水が少ないので痩せているかと思ったら結構良い引きやな〜」
右に左に走り さらに上流に突っ込んで行こうとしてる。久々に竿に伝わる重量感を味わいながら引きを楽しむ。(^−^)
さて やり取りの後にはタモ入れだが、深場で十分に弱らせて10m以上下流の取り込み場所に移動しなくてはならない。
「良いやん!良いやん!充分楽しませておくれやす!  (^。^)  」
充分な程竿に溜めを利かせて 取り込み場所に移動する。バタンバタンと魚はもう参ったといわんばかりに身体を左右に揺らしながら寄ってきている。
「おぉ〜結構おデブやな〜」
タモに収まったあまごは♀でパンパンに超えている。
「ゴメンな〜いただきます・・・」

タモの中のあまごは少し婚姻色が出て妖艶な感じがする。ストリンガーに掛け、流れに活かせておくことにし、次を狙うが続きが出ない。
「久々の尺上の引きでちょっと遊び過ぎてポイントを荒らしてしまったな〜」
もう止めようかな!と思う時間帯にポツポツとチビあまごの反応があるが、良型のアタリが無い!
8時を過ぎて20分ぐらいの間、不思議にもあちらこちらで良型と思われる魚のライズがあちこちに起こりだした。
「なぬ〜こんなに魚が居るのにどうして餌には反応せんのなよ〜  (>_<)  」
「なっ!なんだぁ〜テンカラしか良かったんかな〜?」
そうこうしていると全く餌には反応しなくなってしまった。

「くそ〜場所移動しかないな〜」 車までに戻る途中に少し良さそうなポイントがあり そこで餌を流してみると、白泡の流れの切れ目から一発であまごが食いついてきた。
「よしよし!なかなか良いかも?」
2投・3投・4投・5投と立て続けに7寸サイズがヒットする。
「なんで?こんな所にかたまってるんな〜?」
場を荒らさないためにも活かし魚籠にとりあえず活かして次を狙う。結局このポイントから14匹が餌に食らいついてきたが尺物は姿を見せてくれなかった。
「また 今度大きくなったら釣らしてね!」
と 移動する際にリリースして車に戻ることにする。まだ10時前だったが、雲一つない空の下、次のポイントに移動するのが億劫になってくる。

別なポイントに着いたが先行者?の車が停車してる。なんだか鮎師みたいな車だが、隣の駐車ポイントで早めの昼食することにする。すぐに先行者?が車に戻ってきたが、間もなく別な釣り師が入れ代りに入ってきた。昼食をとりながらちらちらと支度の様子を見ていると、あまご釣りのようで しかもフライフィッシングのようだ。近づいて行って少し話を聞かせてもらうと、島根ナンバーで今年からこちらの方へ仕事で来ていてこの川に来るのも3度目とかで・・・
「こんなに渇水だったらフライの毛ばりにも反応が厳しいんじゃないですか?」
と聞いてみると
「結構 私の鈎には喰ってきてくれますよ〜」
(なんだか凄く上手なフライマンなんだな〜)と感心してしまいました。 結局 そのフライマンに場を譲って本日終了となってしまったが、禁漁まであと2〜3回行けたら良い方だけど渇水に負けることなく頑張りたいものです。

  32.0cm  350g  ♀


   ●竿    シマノ スーパーゲームスペシャル ZE H85-92
   ●ハリス  黒渓流 0.4号 
   ●ハリ   グラン きじ・ブドウ虫1号
   ●エサ   ミミズ