あられ効果! 
Photo & Text by  田中 健一

釣行日 3月10日

ようやくこの日がやって来た!昨年の12月頃からアマゴ釣りに行きたくて仕方がなかった!年末の各社2010渓流カタログに心を奪われ、シマノ2010渓流DVDの大物連発に唾を飲み、年始発売の2010渓流雑誌を読みあさり、2010フィッシングショーや2010漁協解禁情報に頭の中はもうクラクラ。禁漁中は、「2010」と聞くだけで身体がビビビンと反応するのだ! ※シマノ2010渓流DVDは、パソコンで視聴可能(シマノTVで検索)

寒気を伴う発達した低気圧が紀伊半島の沖合いを通過中である。全国的に大荒れの天候。瀬戸内海沿岸の平野部でも積雪の予報だ!今日の初釣りは一体どうなることやら・・・ 暗くて低い雲が立ち込み、冷たい雨。午前7時半、期待と不安を胸に自宅を出発した。

例年のことだが、解禁の喧騒を避け、ゆっくりした気持ちで釣行。数匹釣れたら満足だ。下流域は大増水なので、河川上流部へ車を走らせる。峠を越えるあたりから雪になって来た。
「やばい!」
過去に下り勾配で対向車が来たのでブレーキを踏むと、車体が90度回転し、林道にすっぽり収まった経験がある。こっちもビビッタが、対向車の老夫婦も相当ビビッていたことを思い出す!積雪や路面凍結の場合は引き返す予定だが、無事に峠を越え、目的地の囮店に到着する。

久し振りの再会だ!
笑顔で迎え入れてくれる。石油ストーブに当たりながら近況を語り合う。雪の心配をたずねてみると、「今日は積もらんし、凍結も心配ないよ!」と言い切ってくれる。外を見ると雪が激しく降っている「雪ちゃうよ、あられやで〜」と言われる。確かにそうだ!よく見ると小さな氷の粒が、路面をポロポロ転がっていた。気象庁によると、霰(あられ)は、雲から降る直径5mm未満の氷の粒のこと。5mm以上は雹(ひょう)と呼ばれ、分類上異なる。気温が0度付近の時に発生しやすいとのことだ。やはり地元の方は、気象に強く、川や自然のことをしっかり押さえているから、とても心強い!

川は増水し、水温も低そう。しかもこの冷え込みとあられに打たれて釣行するのであれば、このままゆっくりストーブに当たって熱いお茶を頂きながら、アマゴの話で盛り上って帰るのもいいぜよ〜とか考えていると、あられも落ち着いて来たので、ちょこっと釣ろうと腰を上げる。「アマゴにチュー出来ること祈ってるで〜!」と言われて見送られ、午前10時半から釣り開始!この付近では、釣れたらヒレの美しいぽってりしたベッピンアマゴが顔を見せるはずだ!

多くの釣人は、大量の稚魚、成魚の放流区域に集中するから、こちらはとても静かでいい。ダイワ HZ朝霧 中硬硬6.1SEにハリス03号、餌はイクラ。本流竿を操っている人には分かる事だが、久し振りであっても小継の渓流竿を使うと両手操作してしまう。(笑)


瀬を流すと今年の初アマゴ。16,17センチの高校生サイズだが、例年の儀式!!!




増水しているが、瀬の中のわずかなタルミを丹念に探って行く。淵よりも瀬のほうが出る!釣っているとザザーという異様な音が近づいて来た!あられが木々の枝葉に強く当たる音だ!カッパがはじいてくれるが、餌箱の蓋を開けると中に侵入し、イクラとのミックスあられになる。
「あーあー」
せっかくのイクラに水分が加わってしまうと×である。しかし、餌を付ける時は避けようが無い。本降りになって来たので、竿を置いてしばらく小休止し、川をじっくり眺めているとライズを発見。よく見ると至るところでライズしているではないか?今日ほどの寒さと悪天候なのに、驚いた!雪は水面ですぐに溶けるが、あられの氷の粒は一瞬、水面を白い塊で漂ってから溶けている・・・紀伊半島のアマゴは、まさか虫と間違えている訳は無いだろうが、魚が上を向いているようで高活性でよくアタリが出たのだ!ポイントごとに釣れるからついつい熱中し、イクラが無くなるまで釣って、午後2時半には納竿。友鮎バックのまま活かして囮店に飛び込み、即ストーブにあたる。


31尾の半分はお店の前にリリースし、17〜19センチの小振りであるが、美しい魚が揃った!あられ効果のおかげか短区間でよく釣れて、初釣行としては、とても楽しいひと時でした。


2010渓流解禁、本当にわくわくします!今シーズンも大物を狙って頑張ります!