久々の感触! 
Photo & Text by  中野 博也

釣行日 6月20日

 我が家の前を流れる富田川は茶色く濁り川幅がいっぱいになって流れている。「今日は昨日の雨でこの付近の河川は釣りにはならんやろうな〜?」諦めムードでパソコンに向かっていると 携帯にメールが入ってきた。

「30ちょいですがキレイ系釣れました。こちらはまだ高いです!今日は紀南どうですか?」泉佐野支部長からだ。
「おめでとうございます!紀南はダメです。どこも200〜300mmを越える降水量で我が家から見える川も真っ茶色で凄い量ですわ(>_<)今日は今のところはおとなしく家に居ます。・・・」

数回メールの交換をした後、そうこうしていると今度は携帯に着信が入り、「やっぱりダメですか?ようさん降りましたもんね〜・・・でもね・・・・」

紀北の河川も紀南程でもないが増水していて笹濁りになりつつあるとの事だが頑張って竿振っていますとの事だった。今日先程釣り上げた魚で支部長は、今期6本目の尺上あまごを数える事になる。それに比べ私はまだ尺上の顔を拝んでいない。
「どげんとせんといかんばい!」

いつも私がみんなに「竿 出してなんぼ!やで〜」みたいな事を言っているのだが、この日は反対に泉佐野支部長から元気を注入してもらったような気がした。  (^。^)
「よし! ダメもとでドライブがてら (川を)見に行くか?」

本流は全く手の着けようがない程で 川に近寄るのさえ危険を感じるぐらいだ。「まてよ!○○川のあのポイントならば釣り可能かもしれへんな〜」 などと、あちらこちらのポイントを思い浮かべながら車を走らせる。「わぁ〜すげぇ〜こりゃ〜アカンわ!」 富田川の上流、支流はさすがに近寄りもできない。さらに車を走らせ峠を越した所に流れる水は意外にも澄んでいるではないか?「この辺で竿を振ってみるか?」 富田川に比べ 水の色はクリーンに近い。時期的・水量的にも大物が差してきていても不思議ではないはずだ。

若干 笹濁りかな?というぐらいなので、ハリスを0.5号通しで竿にセットする。適水量の時に餌を流すだろう流れは凄い勢いで流れているため、普段では餌を投入さえしないような緩やかな流れにミミズを落とす。0.5号ハリスに オモリゴム張り1号を付けて ふわふわと流れるように竿で操作をしながらアタリを待つ。
2投目。同じように緩やかな流れから 本筋の強い流れの際のすぐ手前で魚の気配があった。
「よし!あそこに居るぞ!美味しいミミズをあげるから待っててね!」
3投目。ふわふわとミミズを魚に届けるように送りこむと、目印が数センチ横にス〜と動いた。
「よし!喰ってる!」 間髪入れず合わせをくれてやると「ゴツン!」
「ほら!いただき!」
50cmぐらい向こうは本筋で流れが強いので、そこに走られないように気を付けてやり取りしていると、一瞬、魚の姿が見えた。「う〜ん! 32cmぐらいやな〜」
思った瞬間!スッと軽くなり ハリスが宙を舞った。「なにぃ〜? 切れたか?」
仕掛けを手元に引き寄せると 鈎にはちゃんとミミズが付いている。「くそぉ〜スッポ抜けたんだ〜」

5分程ポイントを休ませ、同じ流れを攻めると また手元に感じられないのだがス〜と目印が動く。「よし!今度こそは!」
ガツン!魚はジグザクに走るように鈎から逃れようとしている。「久々の感触やな〜ええ曳きや!」
手元に寄せてきて一発でタモ入れし 魚を見ると「あれ!こいつさっきの魚と違うんかいの?ちょうど同じぐらいのサイズやな〜?」 手尺で32cmぐらいのあまごだ。
ストリンガーに掛け溜まりで活かしておく。「1本ではないはずやな〜さっきの奴と同じ魚だったんかいな〜?」

再度 同じ流れに餌を送り込む。数回 流しきるが喰ってこない。「気配はバリバリに伝わってくるんだけどな〜よし!もう50cm程芯に寄せて流すか?」 もう50cmも寄れば急流になっている瀞との境のようなところをふわふわと流すとほんの一瞬目印が止まったかのように思えた。「よし!居たぞ!」合わせたと思ったら いきなり奴は急流を走り出した。
「やば〜くそぅ〜重った〜」 
自分が奴を掛けた場所からはほとんど魚について下れない所に居たためフットワークは使えない。(実は今期 新しく竿を購入して今日が尺物の能入れとなったのだ。)急流の中、魚はさらに下ろうとグングン抵抗している。腰を落とし竿尻を持つ右手を魚に向けて突き出すように張り出し、左手は脇につけるようにして思いっきり竿に矯めを作って魚の引きを楽しむ!手元から竿全体が曲がり 強烈な引きをドンドン吸収してくれているような感じで スッポ抜けない限り、絶対(魚は)取れる!という安心感が持てました。「さっすが〜ええ竿や!これだけ『満月状態!』に曲がってるのは久々やな〜」
魚が掛れば直ぐに 竿の曲がりを見るのが癖になっているのか?まだ魚が糸の向こうでは暴れているのに自分でも分かる程ニヤニヤしているように思う。(もともとニヤニヤしたような顔ですが・・・?(>_<))

どうにか急流から緩やかな所に魚を導いたが まだまだあちこちと走り回っている。「ええ魚やな〜さっきの奴よりはだいぶデカイの〜」
鈎はガッチリと上顎に刺さっている。竿のズーム50cmを伸ばし取り込みにかかる。「ザバ〜!」
「オッケー!ありがとう!」
一匹目に繋いだストリンガーに並んで繋いでおく。「40には届かないな〜後でじっくり計るか?」

ヒットした近くをもう一度探ってみる。
「コツン!」
「あれ!うそ?」
こいつも一揆に流れを下りだしたが、先程よりはるかに軽く感じたので急流の中から一揆に抜きあげてやった。「バシッ!」
思いっきりタモまでぶっ飛んできたが、「げ〜 さっきのデカイ奴取った後やからあんまり大きく感じかったけど こいつも尺近いな〜」(メチャメチャ朱点の綺麗な本流あまごって感じの29.5cmでした。)

それから20分近く餌を流すがアタリが無い。「もしや?」
10mぐらい上のポイントを探る。なん投ぐらいしただろう?少し目印を深くして探っていると 「スッ!」と目印が止まったような大物独特のアタリ。「こんなところに居ったんかいな?」
こいつにもしっかりと合わせをくれてやる。
「ゴン!ゴン!」
と鈎を外そうと暴れているのが伝わってくる。体勢を立て直す間もなく一揆に魚は下っていく。なんということか?またさっきの急流の所まで下られてしまった。これまたこれ以上下れないのに、先程の奴以上にファイトしてくれる。
「さっきのより重たいな〜40有るかも・・・」
2〜3度 強烈な締め込みが流れの中から伝わってくる。先の魚はほとんど動かずに捕ることができたが、少し下った分動かされてしまった。基本的には私は魚が掛っても付いて回らずにガッ!と腰を落として竿を溜めこんで魚をいなす方なので、今回の釣行は きっちりと新竿の粘り腰の強さを見せてくれる事になり魚を掛けても不安なく取り込めるんじゃないかと安心感が持てました。 取り込む時間は先の魚よりは随分とかかっている。ようやく緩やかな流れに引き込んできたが、まだまだパワーは落ちていないので油断禁物だ。魚が見え始めた。
「おぉ〜さっきのより体高が凄いな〜メタボでんがな〜」
もう弱ったかと思い、ズームを伸ばし手元に引き寄せようとすると またいきなり走り出した。「あぶない!あぶない!」 寄せたり離れたりしながら ようやくのタモ入れ!
「うひょ〜体高 凄いな〜さっきの奴と寸法的には同じくらいだけどな〜」
場所を荒らしたと思い時間を開けるために、溜まりに活かした魚とともに写真を撮ることにする。

写真を撮り終え10分ほど竿を振りましたが、別なポイントに移動しました。ですが、竿が出せないほど増水していていました。(もう少し粘れば良かった!)

 
   32.5cm  308g  ♂
   37.4cm  644g  ♂
   38.0cm  580g  ♀



   ●竿    シマノ スーパーゲームスペシャル ZJ  H85-90
   ●ハリス  シーガー 渓極0.5号
   ●ハリ   サクラマススペシャル8号
   ●エサ   ミミズ