疲れました! 
Photo & Text by  中村 元英

釣行日3月1日

昨年3月の地震と津波による東北、北関東の大震災、9月の台風による長雨での和歌山県紀南地方の大水害。被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。

ちょうど一年ぶりの釣りとなる、3月の大震災後の映像ですっかり行く気を失い去年は解禁以降全く行っていない。その後の紀南地方の台風の被害で道は崩れ土砂が流れ出し川の流れが変わり、淵が埋まり、瀬に砂利が流れ込み魚の住みかが少なくなったように思えた。あの台風の被害を考えるとここ何年かは正直釣りにならないだろうなと思った。そんな状態なので今年はもう辞めとこうと思っていたのだが。

3日、やはり現場に来ていた。今年は4人での釣りとなる。現場に車で向かう途中、やはり土砂が崩れ鉄板を敷き仮設の道ができている場所があった。暗くてよく見えないのだがかろうじて道の場所もあった。まだまだ復旧できていない。

年々解禁日に「寒い」という感じがなくなってきたように思う。雪交じりの中、仕掛けが切れると心が折れそうになるぐらいつらかったのを思い出す。当時は通しの仕掛けではなかったので8の字結びをするのがつらかった。手がかじかみ関節が動かなかった。それに比べると最近は暖かくなりいいのか悪いのか・・・

前日、いろいろ打ち合わせをして、去年の感じで行くと4人で同じところを上ってもそこそこ釣れるでしょ、と言う結論になった。問題は歩いて川へ行く道中崩れて行けなくなっていないかと言うことと魚が流されてないかと言う事。心配をよそに無事に川へと降り立つ。少し、ほんの少し距離を歩くので息が切れ足がガクガク、手が震えている。すぐには釣りにならない。気持ちはウズウズしているのだが。

解禁日は、最初の10投ぐらいでなぜだか一日の釣果が見える。何年も通っているが後半大逆転(後半よく釣れる)なんて事は今までまずない。普通に第1投、少し上流に投げてエサを切る第2投。3投・・・4投・・・おもりを重くする、軽くする、流す位置をかえる、上流でエサを切る、ハリスを細くする・・・・何をどうしてもうまくいかない。4人でかかってもうまくいかない。

軽仕掛けの人もいれば重い仕掛けでどすんと沈める人もいる。瀬では小さい錘でも根掛りしてうまく流せない、淵は埋まり浅くなっていつも魚が居る所で顔を出さない。いや淵や少し深くなっているところがどれだけ深いのかつかめない。これは魚がいない、いや確実にこの川には放流されているのでいない事はないのだけど。ごくまれに釣れる魚が少し痩せている、いい型なのだが無抵抗である、追ってくる魚の動きが鈍い。

何回目の解禁日だろう、疲労困憊とはこの事だと思った。引き返し支流に入りちょうちん釣りも初めてやってみました。歩く距離はもっともっと歩いた年もありました。でもなぜだか今年の疲れは今までで一番辛かった、釣れれば疲れも無くなるのですが。

いい訳をさせてください。魚は流されていなくなってしまったのだと。流されてしまったであろう魚が4月5月に大きくなってまた戻ってくる事を楽しみに竿を置く事にしました。いや本当にいろいろ釣り方を変えて試したのですが今回ばかりは全く通用しませんでした。しかも車がパンクして疲れ倍増でした。