タモ枠の作り方 原木!枠の歪みを直す!乾燥!



タモの枠に使う材料は、榧(かや)樅(もみ)桧 杜松(としょう)
〔モロンドとかネズの木ともいう。〕榊(さかき)などいろいろありますが、
山でいい原木を探し出す事が一番難しいと思います。
原木は柄の直径が3pぐらい、枠の直径が7mm〜1pぐらい。
絶対条件として枠になる枝が柄に対してT字型に生えている原木を
厳選すこと。
だから、1日中 山の中を探しても1本も見つけられない事もよくあります。
柄や枠になる部分に節が多ければ多いほど、希少価値があるとされているそうです。
材料の切り出しの時期は木の水分が少ない冬季がよく、
11月頃から翌年2月いっぱいぐらいの時期がいいそうです。


写真のように柄の部分の上、枠の付け根の上は5〜6cm残して乾燥させる方が割れが入りにくいです。
同じように節 ひとつひとつも3〜5cmほど残しておく方がいいです。

切り出した原木はその日のうちか翌日ぐらいには皮を剥きます。
(日が経つにつれて剥きにくくなります。)原木の太さそのままで使えないものは
7〜8割がた削っておきます。(太いままで乾燥させると、ひび割れが入りやすいからです。)


乾燥させる前に、枠になる部分をまげておく。ある程度の形にまで丸くしておき、
ビニール紐などで固定させる。割れが起きないように節や切り口にビニールテープを
巻いて乾燥させます。(節から空気が入らないようにしておく。木工ボンドを塗ってもいいですよ。!)
乾燥の目安は自然乾燥 ストーブのある部屋なら2〜3か月ぐらいでいいと思いますが、
なるべくならば長い期間 乾燥させる方がひび割れや仕上がってからの変形を防げます。

              ため木
枠を曲げる際に使う。
ヤカンの蒸気をあてながら、木の弾力がなくなったら
曲がったと思っていい。
(ホームセンターなどで、カナヅチの柄を購入して自作する。)
枠にため木の跡が付かないようにする為凹の内側面に大きな面を取るのを忘れないように・・・
ゆっくりと少しずつ作業をすること。
         竹べら
皮を剥くときはあまりナイフを使わずに、
竹べらをあらかじめ作っておき、それで皮を剥くと
削りすぎたり木地を傷めたりという失敗が少なくなります。

         つまようじ
榧など枠の節が穴が開いたような状態になった時、蒸気を当てながら小まめに渋皮を取る時に使う。
    原木
ペーパー(180番・240番・320番・400番 
竹べら ナイフ 小鉋
 ノコギリ 木工用瞬間接着剤

紐 ビニールテープ
    
       削り込み
ほとんどこのナイフ1本で削り込んでいく。
(手作りです。)
原木をそのままで使う場合は
必要ないが太い柄を削り込んでいく時に
重宝しています。
          ペーパー
ホームセンターで購入。
空研ぎペーパー#180〜400
耐水ペーパー#800〜2000
木の木目に対して平行にまっすぐにかける。
木に対して直角にかけたり、木に巻きつけてかけると、 素早く仕上がるが、ペーパーの後がくっきり残って、その跡を取るのに大変だ!
ナイフの逆目など、ないようにきっちりとペーパーをかける。

枠の大きさは自分が付ける網の大きさにあわせる。
市販されている網はほとんどが3cm刻みです。

         枠の長さ
24p枠→24×3.14(円周率)=75.36
27p枠→27×3.14      =84.78
30p枠→30×3.14      =94.2
33p枠→30×3.14      =103.62
36p枠→36×3.14      =113.04
39p枠→39×3.14      =122.46
枠の接着の際に、この長さより若干(2pまで)短くするほうが、網を付けた時に巾着型になるので体裁がいいですよ。
(網より枠が大きいとつったようになってしまうので気を付ける事。)
枠の付け根のところを中心として 左右に枠の長さの半分の長さをとりそれを目安として合わせるように丸みを調整する。
(決してそこで合わせて引っ付けるところではない。)


先ず 紐で枠が丸くなるように引っ張っておいて それから蒸気を当てながら形を整えていく。
枠が太いと蒸気を当てながら曲げていく。(無理は禁物。)

 ヤカンの蒸気を当てながらタメ木を使って丸みを調整する。
(タメ木を使わなくてもいいが 極度に整形するようなところはタメ木を使う方がいい。)
蒸気の熱で溶けないような紐を使うと 案外楽に作業がはかどるよ!
皮を剥いて ただ丸めた状態。枠の付け根の出方は左右よく揃っているが
少しY 字っぽく立っているので修整する。
紐で下方向に引っ張るように縛って じっくりと蒸気をあて修整する。
(あわてずじっくりがコツ!!(^^)!)
一揆に曲げると折れてしまうぞ〜



皮を剥いた状態。
右側の木は枠がかなり変形?している。

蒸気をあて枠の歪みを直した状態。
上下の切り小口にビニールテープを
巻いておく。(柄の割れ防止)
しっかりと乾燥するまで紐は縛ったままに
しておく。


中野作
渓流用具へ戻る
  中野作
タモ枠へ戻る
原木!
枠の歪みを直す!
乾燥!
次へ
枠の接着!
根付け編!
次へ
塗装!
網の付け方!