名護巡検

  琉大民俗研究クラブで名護へ
 

民俗けもの道

 



 2001年4月30日。ゴールデンウィークを利用して、琉大民俗研究クラブ(以下「民研」)は沖縄本島北部名護市の伊差川・我部祖河・古我知を巡検して参りました。

 そもそも何で羽地かというと、以前、調査に入った地域でして(現在も調査続行中の人もいますが)、少なからず土地勘もあり、サークル・研究室の後輩育成一環として、また親睦を深める目的で企画されたのだと思います。実は計画会議に私は参加してないので詳しいことはよく分からないのですが、とにかく私は一度、我部祖河で調査経験があるので、解説を担当することになってしました。
                                     [写真1]古我知から望む田圃 
  伊差川・我部祖河・古我知を含む羽地地域は本島内屈指の稲作地帯であり、この三地域では幾つかの村落祭祀が合同で行われていました。


  • 雨の降る中、法文学部を出発して名護A&Wを目指す。
    参加メンバーは以下のとおり。だいたいが民研のメンバーです。
    琉球大学から 沖縄国際大学から  
        2年次 4名   大学院生 1名
        3年次 3名   ゲスト 1名
        4年次 1名
        大学院生 3名
  • 伊差川に到着。集落内のお宮を見学し、伊差川ノロが通っていたというカミミチ(神道)を歩こうかという案もあったが、雨足が強くなったので予定変更し、我部祖河へ車で移動し、我部祖河そばを食べることにした。

     

      伊差川・我部祖河・古我知のお宮は三つから四つの火の神があわせて納められており、それぞれノロ、根神、側根神、掟神などと呼ばれる。
                                     写真[2]伊差川のお宮にて解説

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  • 昼食を済ませた頃には雨が止んできたので、我部祖河での巡検続行。かつての我部祖河川、三つの旧家、高倉などをまわり、いよいよカミミチを歩く。

  • 丘の上に位置する我部祖河の御嶽はウィバーリと呼ばれ、お宮とイビがある。かつては伊差川からノロを招いて古我知の神役たちと共に旧暦6月のウプマチウイミが行われていたらしいが、現在では我部祖河に神人が一人いるのみである。またお宮の隣にはアサギもあったらしいが、現在はない。
    またイビに入れるのは女性のみで履き物は脱がなければならない。
     雨上がりで少々ぬかるんではいたが、泥にまみれ蚊の襲撃を受けつつ果敢にカミミチを攻めた。

 

  •  古我知へ移動。ここでも集落内にあるビッチル、お宮、イビ、ハミガー(神井戸)等をまわる。
    ここのイビは『沖縄大百科事典』のイビの項目で写真が掲載されている。私は一応女性なのでイビ内に入ることも可能であるし、神様(?)に撮影の断りを入れているので多分平気だと思うが・・・。男性は基本的に入ってはいけないので、どーしても入らねばならないという方は覚悟して入られるように
    [写真3]古我知のお宮                         [写真4]イビ  
           →
  • 5時過ぎ、巡検終了。反省会のためにビール園へ。
    5時過ぎるとビールが150円になるなんて、名護最高。名護万歳。

 
 

 
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