サンを作ろう

  • 「サン」とは

 一般的にサンは魔除けとして、ススキや茅(マカヤ)で作られます。特に小型のものは、食べ物を運ぶ途中で「悪いもの」が入って腐るのを防ぐ呪術的な役割を果たし、ゲーンという大型のものは、屋敷や棺などを守護する意味があります。
 最近ではお土産物屋でお守りとして売っていたりしますね。

 大型の方は主に、シバサシの行事で屋敷のあちこちに魔除けとして置かれますが、普段の生活でも使おうと思えば使う場面もあるかもしれません。
 というわけで、シバサシの時期も近いのでサンの作り方を紹介します。



写真は糸満市字真壁のシバサシで使うサンの作り方の例です。

@材料を準備します。写真で使われているのは70〜80pぐらいに切ったススキです。

 

A一本を手に取ります。
(例にした写真の家では、葉をくくり付けています。)
B先端部分の葉を曲げて輪を作ります。
C更に先端の葉を曲げて輪を作り、Bで出来た輪に通します。
D残った葉の先端と根に近い茎の部分をつかみながら、そのまま輪を引っ張り、結び目が出来れば完成です。
屋敷の四隅、玄関、その他トイレ、冷蔵庫の上などに置いていきます。

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