トゥンには拝む香炉は三つ有り、手前に位置する二つ(写真1)がサチヌウタキ、奥にはジトゥ火ヌ神(写真3)と呼ばれている。
手前の祠から集落の代表(区長・書記・役員など)、クニモト、ナカムトとよばれる門中の順にビンシーと線香が供えられる。
集落からの供え物としてその他に、デンス、椀に盛ったご飯、トウフ・カマボコ・コンブのウンブシー、キュウリの酢の物があり、ノロの座る席の前にはクンゴーウンパナ(米)とゲーンが供えられた。
平良ノロと高嶺から二人の神役を中心に、区長をはじめとする役員と門中の代表らが、一年間の集落の安泰と豊作を祈願する(写真4)。特に綱引きに関する祈願が含まれているという話は聞けなかった。
(写真1) (写真2) (写真3) (写真4)
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