多良間の八月踊り

 

宮古郡多良間村の仲筋と塩川の両字で旧暦8月8・9・10日に行われる豊年祭、
八月踊り(八月ウガン)は、スツウプナカと並んで島でも最大規模の祭である。

数年前から行きたいと思ってましたが、ようやく実現しまして、はりきって1週間も多良間にいて祭に引っ付いてました。そんなわけで、今回も祭の流れを簡単に日誌という形でレポートさせていただきます。
 (もっと祭の様子が分かるような画像や、「座」について詳しく解説を入れたかったのですが、整理中ですので、早めに追加していきたいと思います。申し訳ありません。)



日誌

9月20日(木)  ◇昼1時近く、琉球エアーコミューターの19人乗り飛行機に乗って多良間島へ到着。宿に荷物は置いたものの、夜まで暇を持て余す。
 ◆夜8時頃 仲筋の土原ウガンで組座の練習を見学。各座で大抵7時過ぎから練習が始まるようです。組座

師匠から指導を受ける
9月21日(金)  ◆夜8時頃 仲筋のハブドゥイ(端踊り)座の練習を見学。この座は中学生が中心なのでさすがに終わるのも早い。 ハブドゥイ座
9月22日(土)  ◇午後から島内をウロウロする。
 ◆塩川のハブドゥイ(端踊り)座の練習を遠目に見る。
 ◆仲筋の組座の練習にお邪魔する。
 ◇祭期間中の昼食にお弁当やオードブルを注文する人も少なくない。
 ◆仲筋のスタフ(支度)座では小道具の修繕・製作などの準備が行われる。
 ◆夜、仲筋の笠座の練習を見学。
スタフ座
笠座
9月23日(日)
スクン
 ◆朝から両字ともウガンの会場設営。
 ◆中老座によりウガン内で拝みが行われる。
 ◆衣装などは付けずに通し稽古が行われる。

 ◇昼食は実行員が準備。魚味な沖縄そばだった。土原ウガン

中老座
スクンの様子
9月24日(月)【旧8月8日】
 仲筋の正日
 ◆朝7時、土原ウガンに供物が集められ、各拝所へウガンに向かう。(塩川でも同様にウガンが行われる。)
 
 ◆午前11時近く、土原ウガンにて仲筋の本番。塩川の人々が招待を受ける。
 ◆午前の部の最後に演じられる組踊「忠臣仲宗根豊見親組」は多良間で創作されたものだといわれている。
 ◇プログラム
 
 獅子舞ボーアースやはり花形は最初と最後に登場する獅子と棒踊りだろう。
嶺間御嶽
泊御嶽内供え物

9月25日(火)【旧8月9日】
 塩川の正日
 ◆ピトマタウガンにて塩川の本番。仲筋の人々が招待を受ける。
 ◇台風の接近により悪天候であったが、客席の屋根を増築してあったため挙行できた。
 ◆組踊「多田名組」は、現在では塩川でしか演じられていないらしい。

 組踊「忠臣身替組」プログラム
塩川のピトマタウガムにて、狂言座の舞踊と観客
組踊「多田名組」
9月26日(水)【旧8月10日】
 ワカレ
 ◆それぞれの祭場で正日と同じ演目が行われる。
 ◇昨日より天候が悪く、空と船の便が欠航となったが、祭は無事終了した。仲筋のユリツキ
仲筋の長者の大主
9月27日(木)  ◆朝からスタフ座で衣装の洗濯を手伝う。
 ◆各座では寄付を頂いた方々へのお礼状の発送作業後、反省会を兼ねた慰労会が行われる。

 ◆夜、獅子座のバーベキューに誘われる。そこで新人の儀式(?)を見学。
片づけ
仲筋獅子座にて儀式
9月28日(金)  ◇那覇へ帰る予定日。天候が悪く、飛行機が来ない。半日空港で過ごすが、結局全便欠航。
9月29日(土)  ◇快晴だが、飛行機のキャンセル待ち番号は25番。帰れそうにないので多良間フェリーで宮古へ渡り、平良港→宮古空港→(最終便が1時間遅れるが)→那覇空港。
 夜8時過ぎに無事帰宅。お疲れさまでした。
丸福旅館からの眺め

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