那覇には、ぎぼまんじゅう、山城饅頭、天妃前饅頭という三大饅頭がある。
甘いもの、特にあんこが苦手な私だが、首里に住んでいた子供の頃はよく食べていた。「ぎぼまんじゅう」こと「のーまんじゅう」の店は、儀保十字路の近くの細い道に入ったところにあり、
近くを通ると饅頭を蒸すサンニンの葉のいい匂いがしていた。 |
饅頭購入までの道のり | ||
6月
日曜日 |
100年以上続いたとされる店だけに残念。 住所 :沖縄県那覇市首里真和志町1-58 |
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のーまんじゅうを攻める。 日曜は定休日だった。 |
住所:那覇市首里久場川町2−109−1ペリエールHIGA1-A пF(098)884-1764 |
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泉崎まで足を伸ばして、テンピメー饅頭へ向かう。
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住所:沖縄県那覇市泉崎2-10-8 |
後日、土曜日(大雨) |
再挑戦。 |
テンピメー饅頭はまたも休店だった。 しかし、 ぎぼまんじゅうは営業していた! |
のーまんじゅう | ||
購入成功! 店内はサンニンとまんじゅうを蒸す匂いでいっぱい。カウンターの前に立つと、あの名物おばあではなくおねえさんが店の奥から出てきた。 |
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包む直前に食紅で「の」を書く。そのスピードと力強い筆運びはさすがだ。頼めば他の字も書いてくれるので、バレンタインにはハートまんじゅうの注文があるという噂がある。 | ||
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基本データ 価格:1個100円 直径:9cm 高さ:4.5cm 重さ:約200g |
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のーまんじゅうの「の」 「の」の由来については、「寿」をくずして書いたときの下の部分が変形して「の」だけ書くようになったという説を聞いたこともあるが、祝事に書く「のし」の代わりに「の」と書いているという説が有力らしい。 |
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味 しっかりとした甘さの黒々とした粒あんがぎっしり入っている。 ボリュームのある皮とサンニンの匂いが絶妙。でも、1 個目を食べたら もう満足。 保存料は入っていないが、冷凍保存できる。我が家では冷蔵庫で解凍してから電子レンジで温めている。 |
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比較 最近はスーパーでも「のまんじゅう」らしきものを売っているが、やはり本家ののーまんじゅうとは味も風格も違う。 |
←市販は「の」の勢いから違う。 |
更に後日、土曜日(晴れ) |
再々挑戦。 |
ついに天妃前饅頭購入に成功!何だ、土曜日も開いてるんだ。 |
天妃前饅頭 | |
ペーチン屋店内は予想外に広かった。
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包装紙とサンニンの葉をあけると、平たい饅頭が出てきた。 |
ペーチン屋
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味 あん部分は、「ユーヌク」というらしく、大麦を焙煎し、粉にしたはったい粉(麦こがしともいう)に砂糖を混ぜているらしい。 このあっさりとした甘みが良い。 |
左:比嘉食品 右:ペーチン屋 |
天妃前まんじゅうの由来 中国渡来人の子孫たちが住む久米村に天妃宮 (現在の天妃小学校あたりらしい)があり、その境内前で売られていたまんじゅうを総称して「天妃前まんじゅう」と呼んだという。 「ペーチン屋」という店名は屋号に由来するらしい。 |
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比較 |
満足。