kmラボ アラ40男の趣味の部屋 TOPページへ ACC電源 エンジンOFF時アースに落ちる 2015.01.12

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うちのセルシオ(1995年式 20系前期)はセキュリティ・ETC・ドラレコなど後付け機器を自分で取り付けた。 アースポイント周辺がゴチャゴチャしないように、複数のアースをはんだ付けして1本にまとめてから接続している(図①)。
整備などでアースをアースポイントから外してもセキュリティの電源はOFFにならない。原因は分からなかったが何年も正常に動作しているし、まぁいいやとほっといた。 昨日その原因をネットで偶然見つけた!ACC電源はエンジンOFF時にアースに落ちるからだ(図②)。最新の車事情は知らないが、当時はそれが主流だったのだろう。
図②の状態で、アースをアースポイントから外すと図④になる。電位差があると電圧が高い方から低い方へ電流は流れるので、図④のように流れる。 よってセキュリティの電源はOFFにならない。図④の状態でエンジンをONにすると図③になる。電位差が0Vなので電流は流れず、セキュリティの電源はOFFになる。

ここで注目したいのが、図①と図④の違いだ。ETC・ドラレコに流れる電流が逆向きだ。 一瞬「えっ、逆流、壊れるんじゃないの?」と思うが、図をもう一度よくご覧いただきたい。お分かりいただけただろうか? 図①と図④ではETC・ドラレコに流れる電流の単位がかなり違うのである。図①はmA、図④はμAだ。1000μA = 1mAなので、微弱な電流は流れても平気なのだろう。
これがもしセキュリティではなく、カーステなど大電流が流れる機器ならば、運が悪いとETC・ドラレコが壊れる可能性もある。 それを防ぐにはアースは別々に接続するか、ETC・ドラレコの配線に電流の逆流を防ぐための整流用ダイオードを組み込む必要がある。次の車の時にやってみようと思う(放置かい!)。

ACC電源はエンジンOFF時には宙ぶらりんになると思っていたので、わざわざアースに落とすのは意外な発見だった。 ということはエンジンOFFで常時電源とACC電源を接触させるとショートするということだ。 よく注意書きで『バッテリーのマイナス端子からアース線を外して配線作業をしてください。』とあるが、その意味があらためて分かった。
アースに落とすのはオーディオ系統のノイズ防止対策か?とも思ったが、そもそもエンジンOFF(ACC OFF)時にはオーディオは聞けないし、 そうなるとキーレスなどの誤動作防止対策とか、配線・接点の腐食防止対策なのか?

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ACC電源の特性を利用して自作ダミーセキュリティLEDを光らせている方もおられる。点滅回路内蔵LEDのプラス端子を常時電源 +12Vに、マイナス端子をACC電源 +12Vにつなぐ。
エンジンON(図⑤)では電位差が0Vなので電流が流れず、LEDは点滅しない。エンジンOFF(図⑥)では電位差が12Vなので電流が流れ、LEDは点滅する。

調べてみると小さな砲弾型LEDに点滅回路を内蔵したLEDが売られている。 これを使えばあとは定電流ダイオード(CRD)or抵抗だけで回路が作れるんじゃね?と思ったが、点滅周期がイマイチだ。
例えば L-517HURD-F や SDL-5M3SOL-IC は点滅周波数:2.4Hzと書いてある。周期 T[S] = 1/f[Hz]なので、点滅周期 = 1/2.4 = 約0.4秒となる。 これでOKな人はいいが、私には周期が短いように感じる。もっと周期が長い(1秒くらい?)方が本物っぽく見えると思う。

最後にセキュリティの話題ついでに、今乗っている車で私が必要とするセキュリティの条件を書くと、
 ①常時電源で使用できること。
 ②専用リモコン付属。
 ③大音量サイレンは車内だけで鳴ること。
 ④外からはセキュリティ本体が見えないこと。

①②を同時に満たす新製品は現在のところ存在しない。私の車はOBD2コネクター(故障診断コネクター)無し、 純正キーレスリモコンで操作時にハザードランプは点滅しないので、OBD2コネクターから電源を取るタイプや、 純正キーレスリモコンで操作時にハザードランプが点滅する車両にのみ取り付けが可能なタイプは使用不可だ。 シガーソケットから充電式のタイプは約1週間しか電池がもたないので却下。 残された方法はセキュリティ側のOBD2コネクターから常時電源・アースだけを取り出し車両側と接続するか、単3アルカリ電池3本使用の製品(@1.5V×3=4.5V 電池寿命約6ヶ月)で、 電池の替わりに常時電源+ダイソーUSB充電シガープラグ(5V)の線を接続するしかないだろう。現在使用中のセキュリティが、もし壊れたらの話だが。

③犯人は何回かセキュリティを発砲させて誤作動と思わせる。持主は近所迷惑を考慮してセキュリティを解除する。犯人はそこを狙って犯行に及ぶという。 それを逆手にとって最初からサイレンは車内でしか鳴らないようにしている。ドアを開けたり窓が割れたりしない限り、台風や風で誤作動しても近所迷惑にならない。 私の車は古く市場価値は0 なので、車両盗難は考慮していない。盗まれたら仕方ない。車上荒らしやイタズラを抑止できればよい。
④外からセキュリティ本体が見えては、犯人に手の内を見せていることになる。現在使用中のセキュリティはポン置き型の安物なので、内装の中にインストールして隠している。 警戒中を表すLEDのみ本体からコードで延長して、見える場所に設置している。
なお車から離れる際には、車内の見えるところには服やバッグ、小銭など犯人に期待させる物は一切置かないようにしている。 金銭的被害がないとしても、ガラス交換代や精神的苦痛が大きいと思う。



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