最近になって複数の不具合が発症した。
1. スピードメーターの針が180km/hを振り切ることが多くなった。その時はパワステが効かないことが多い。
⇒うちのセルシオは新プログレッシブパワーステアリング (車速感応型パワステ) を採用している。
これにより低速ではパワステのアシスト力を大きく、高速では小さくして力の微妙な変動には敏感すぎない操舵感を実現している。
パワステが効かないということはECU (エンジンコントロールユニット or エンジンコントロールコンピュータ) が故障し高速走行中と誤認、パワステのアシスト力を小さくしている可能性がある。
誤った速度をスピードメーターに送っていると考えられる。
2. 冷間時エンジン始動直後から数十分間、排気温警告灯が点灯し、その後消灯する。点灯中も特にエンジン回転・排気ガスに異常はない。
⇒排気温センサー故障 or ECU故障の可能性がある。
3. ACボタンがONでもエンジン回転数が1000r/min以上になるとエアコンのマグネットクラッチがOFFになる。ACボタンがOFFでもエアコンのマグネットクラッチがONのときがある。
⇒マグネットクラッチリレー故障 or エアコンコントロールパネル故障 or ECU故障の可能性がある。
4. 特にバック時にハンチング (エンジンの回転が不安定な状態) が起こる。
⇒カチッカチッとリレーが入切を繰り返すような音が聞こえる。エアコンのマグネットクラッチリレーの音の可能性がある。
上記よりECU故障の可能性を疑い、ECUを初めて取り外してみた。
取り外したECU (エンジンコントロールユニット or エンジンコントロールコンピュータ)。
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分解してみると、電解コンデンサの1つが液漏れしていた。電解液でショートしたのか基板が焦げたように黒くなっている。
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裏側も同様に基板が焦げたように黒くなっている。電解コンデンサの交換だけなら経験はあるが、今回はさらに断線やIC・トランジスタの破損の可能性もあるし、 エンジン制御の要となるECUである。 暴走でもしようものなら他人様の生命をも脅かしかねないので素人いじりはせずに CannyEquip. に依頼した。 | |
修理後の基板。修理内容は電解コンデンサ全9箇所交換、断線補修2箇所、漏出電解液清掃、防湿・絶縁コーティング、品質試験実施だ。IC・トランジスタの破損はなかったようだ。 料金はHP通り15,000円(税抜)+送料+代引手数料。ECUの新品は15万円近くするので約10分の1の金額だ。 | |
修理後の基板裏側。断線補修のため配線を引き直してある。丁寧なプロの仕事だ。車に取り付けて走行してみると、なんと全ての症状が直っていた!
さすがECU修理専門。いい仕事してますねぇ。
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