外出時にイヤホンやカーステで使用している iPod nano (第6世代) は容量が16GBと小さいので AAC 256kbps で入れてきた。しかしだんだん曲数が増えて容量が厳しくなってきた。
選択肢としては AAC 128kbps に音質を落とすか曲数を絞るかだ。AAC 128kbps についてググってみると人により意見は様々で違いが判らないという人もいれば、全然違うという人もいる。
では自分の場合はどうなのか実験してみることにした。
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画像右上のノートパソコンから左下の ONKYO X-S1ND(B) へUSB 接続し、iPod 付属のイヤホンで試聴する。
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実験に使用したイコライザーソフトは『Equalizer APO 1.1.1』。20Hz ~ 20kHz の範囲内の31箇所で周波数毎に音量を調節できる。
このソフトの便利なところは聴きながらリアルタイムに調節や ON/OFF ができるところだ。
まず 20kHz を -100(音量0)にして何曲か試聴しながらイコライザーの ON/OFF をしても違いが判らなかった。周波数を 16kHz 12.5kHz(画像上段)と下げていったが違いがまだ判らない。
そして画像下段のように 10kHz 以上を -100(音量0)にしてイコライザーの ON/OFF をすると明らかに高音域に違いが聞き取れた。
実験から私の駄耳では10kHz 以上は必要ないということだ。
ちょい聴きではなく音楽にどっぷりと浸って聴くリビングのオーディオで実験するとまた違った結果となるかもしれない。
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今度は『もう恋なんてしない』を AAC 256kbps(画像上段)と AAC 128kbps(画像下段)に変換して(※)、スペアナソフト『WaveSpectra』で最初の30秒間の周波数特性を計測してみた。
するとAAC 128kbps は周波数が 17kHz(黄色線)以上はバッサリ切り捨てられている。
とはいっても私の駄耳では10kHz 以上は必要ないので周波数だけで考えると問題ない。周波数だけの問題じゃないと思うが、実際に聴き比べてみると違いは判らなかった。
つまり私にとって、ちょい聴きには AAC 128kbps で十分ということだ。
※『WaveSpectra』は非常に有用なソフトであるが、AAC には未対応なので、AACに変換したものを wav に再変換する必要がある。
また試聴しながらリアルタイムに 256kbps と 128kbps の切り替えはできないので、片方を何秒か聴いて忘れないうちに他方も聴くという比較しかできない。
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ついでに FM 放送と AM 放送の音質を疑似再現してみた。
FM 放送 50Hz ~ 15kHz(画像上段)はイコライザーの ON/OFF をしても違いが判らなかった。
AM 放送 100Hz~7.5kHz(画像下段)は明らかに低音域と高音域がカットされて、まさに AM 放送のナローレンジな音質だ。
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