kmラボ アラ40男の趣味の部屋 TOPページへ アンプ 電源ケーブル直出し改造 DENON PMA-2000 2014.08.22
pma-2000_02_01.JPG

スピーカーをJBL STUDIO 290 BRNに買い換えて、だいぶ理想の音に近づいたが、耳に刺さる音がまだ存在する。ハスキー系女性ボーカル(AIさん等)を聴くと、鼓膜に響く嫌な感じだ。 やはり電源プラグのメッキの弊害が気になる。
スーパーオーディオCDプレーヤー marantz SA8004付属の電源ケーブルは画像のとおり、メッキ処理してある。

pma-2000_02_02.JPG

手元にある非メッキの電源ケーブルといえば、プリメインアンプ DENON PMA-2000に使用している ortofon 7N・PSC 2.0S。画像のとおり非メッキで地の真ちゅう色だ。 電源プラグのメッキはデジタル(CDプレーヤー)にはダメだが、アナログ(アンプ)には許されるらしいので、CDプレーヤーとアンプのケーブルを交換すれば解決するかと思いきや、 そうは問屋が卸さない。
上の画像をもう一度よくご覧いただきたい。お分かりいただけただろうか?機器側のコネクターに穴が2つしか開いていないのである。 それに対してアンプ背面のACインレットからは律儀にプラグが3つ出ているので、上の画像の電源ケーブルは挿し込めない。 普通に考えれば、CDプレーヤー用に非メッキの電源ケーブルを新たに購入すべきだが、オーディオアクセサリーに振り回されないようにしようというポリシーがある(単に金欠?)。 そこで考えたのが、世の中の流れに反してアンプの着脱式電源ケーブルを直出しへ改造することだ。 アンプはもう20年弱使用しており、インシュレーターはネジ留め部がモゲてしまい両面テープでくっつけているありさまで、リセールバリューは全くない。心おきなく改造しよう!

pma-2000_02_03.JPG

赤い矢印の端子に巻きつけてはんだ付けしてある白と黒のケーブルが、背面のACインレットにはんだ付けしてある。 このアンプ内の太いケーブルはプリント基板に直接はんだ付けするのではなく、画像のようにプリント基板に端子を垂直に立て、端子に巻きつけてはんだ付けしてある。 こんな接続の仕方もあるのかと勉強になる。
グリグリと端子を手でいじってしまったので、将来のはんだクラック防止の意味で、プリント基板の端子付け根を再はんだ。

pma-2000_02_04.JPG

背面のACインレット側ケーブルを切断。このケーブルは撚り線が使用されている。

pma-2000_02_05.JPG

直出し電源ケーブルを通す穴をACインレットに開けた。壁の中の配線と同じ1.6mm VVFケーブル(単線)を使用する。自作コンセントボックスに使用したものと同じケーブル。
私の場合は新しいアンプを買うまではこのアンプを移動させる予定はない(あっても数回だろう)ので単線を使用しているが、頻繁に移動させる場合は撚り線の方が無難だろう。

pma-2000_02_06.JPG

先ほど切断したケーブルをVVFケーブルに巻きつけるようにしてからはんだ付け。その後、黒い結束テープでしっかりと絶縁処理。 配線の取り回しは結線部分に力が集中しないように、全体にRをつけた。

pma-2000_02_07.JPG

背面から見たところ。VVFケーブルは何も固定していないので、VVFケーブルを引っ張ったり動かしたりすると内部のはんだ付け部に力がかかる。 第三者がケーブルに足をひっかける可能性がある環境では何かしらの固定をした方がよいだろう。
画像にはないが、ケーブルのコンセント側プラグは自作コンセントボックスと同じパナソニック電工 WH4019Wを使用。

VVFケーブルに余計な力がなるべくかからないように注意しながら、元どおりにラックに設置。
スーパーオーディオCDプレーヤー marantz SA8004に、電源ケーブル ortofon 7N・PSC 2.0Sを使用し視聴してみた。使用機材は下記のとおり。
①iPod touch(第4世代)64GB → ND-S1000 →同軸→ SA8004 → PMA-2000 → STUDIO 290
②iPod touch(第4世代)64GB     →USB→      SA8004 → PMA-2000 → STUDIO 290
感想としては、耳に刺さる音がなくなった!ハスキー系女性ボーカルを聴いても、とても魅力的だ。音楽が心地よく響く。デメリットは特に感じない。 おまけとして曲の最後などで無音になる瞬間に、音が静寂の中にフワッと消える。ノイズレベルが下がった感じだ。
なお、①のND-S1000は購入時のままだ。つまりACアダプタの電源プラグ・DC OUT端子、本体のDC IN端子、計3箇所はメッキ処理のままだ。 しかし、①と②の違いは感じられなかった。DDコンバーターにおいてはメッキ処理の有無は影響しないのかもしれない。
4ヶ月経った今でも音楽が心地よく響いている。

kmラボ アラ40男の趣味の部屋 TOPページへ
TOPページへ戻る


Tweet