DVD | NHK G(地デジ) |
NHK BSプレミアム(BS) | WOWOW | Blu-ray |
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画質 解像度 画素数 映像コーデック 画質評価 |
標準画質(SD) 720×480i ※2 約35万画素 MPEG-2 2.5点 |
ハイビジョン画質(HD) ※1 1440×1080i ※2 約156万画素 MPEG-2 4点 |
ハイビジョン画質(HD) ※1 1920×1080i ※2 約207万画素 MPEG-2 4.5点 |
ハイビジョン画質(HD) ※1 1920×1080i ※2 約207万画素 MPEG-2 4.5点 |
ハイビジョン画質(HD) ※1 1920×1080p ※3 約207万画素 MPEG-4 AVC 5点(満点) |
音質評価 音声コーデック ビットレート 再生周波数 SONY BDZ-RX35 番組表での表示 |
3点 5.1ch DOLBY DIGITAL(AC-3) 5.1ch 640kbps 20Hz〜20kHz - |
3.5点 MPEG-2 AAC 2ch 256kbps 20Hz〜20kHz ノーマルモード |
3.5点 MPEG-2 AAC 2ch 256kbps / 5.1ch 384kbps 20Hz〜20kHz ノーマルモード |
3.5点 MPEG-2 AAC 2ch 192kbps / 5.1ch 384kbps 20Hz〜18kHz 圧縮Bモード |
5点(満点) 5.1ch DTS-HD Master Audio ロスレス 20Hz〜20kHz - |
SONY BDZ-RX35 SRモードで録画時の 映像記録方式 ※4 音声記録方式 ※4 |
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MPEG-4 AVC DOLBY DIGITAL(AC-3) (2ch 256kbps / 5.1ch 448kbps) |
MPEG-4 AVC DOLBY DIGITAL(AC-3) (2ch 256kbps / 5.1ch 448kbps) |
MPEG-4 AVC DOLBY DIGITAL(AC-3) (2ch 256kbps / 5.1ch 448kbps) |
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※1 ハイビジョンは放送方式の規格であり、フルハイビジョンという規格は存在しない。
家電メーカーでは画素数が1366×768あるいは1280×720のパネルもハイビジョンパネルと呼んでいるが、1080iを表示する際には画素数を減らすスケーリング処理が行われる。
画素数が1920×1080以上のハイビジョンパネルは、1080iをスケーリングすることなく表示が可能なので、
家電メーカーはこのパネルをフルスペックハイビジョンやフルハイビジョンなどと呼んでいる。
※2 i はインターレースのこと。
※3 p はプログレッシブのこと。
※4 SONY BDZ-RX35 DRモードで録画した時は、放送のままの映像・音声コーデックで記録される。
ググってみるとDVDとブルーレイのみの比較記事はあるが、地デジなどまで含めた記事はなかったので表にまとめてみた。
上記表はネット情報&私の推測で書いているので、所々間違えている可能性がある。主に映画を視聴した際の私の画質・音質評価は下記の通りだ。
【画質】 DVD<<NHK G(地デジ)<NHK BSプレミアム(BS)=WOWOW < Blu-ray
2.5点 4点 4.5点 4.5点 5点(満点)
【音質】 DVD < NHK G(地デジ)=NHK BSプレミアム(BS)=WOWOW<<Blu-ray
3点 3.5点 3.5点 3.5点 5点(満点)
なお視聴には下記機材を使用した。
【映像】 ブルーレイレコーダー SONY BDZ-RX35 →HDMI→ 42型プラズマテレビ Panasonic TH-P42G2
【音声】 ブルーレイレコーダー SONY BDZ-RX35 →光(トスリンク)→ SA8004(DACとして使用) → PMA-2000 → STUDIO 290
※ SONY BDZ-RX35への録画はSRモードで行った。
※ SONY BDZ-RX35の音声設定は下記のとおり。
・オーディオDRC[BDやDVDを再生するときの音の効果を設定します] ワイドレンジ
・音声出力ATT[音声出力(赤・白)からの音が歪まないように出力レベルを低くします] 切
・ドルビーデジタル/AAC/DTS[デジタル音声出力からの信号の出力方式を設定します] ダウンミックスPCM
なぜ上記のように感じるのかを表のスペックを基に考えてみる。
まずは画質だが、【DVD<<NHK G(地デジ)】はスペックからも明らかだ。約35万画素と約156万画素では勝負にならない。
DVD再生時にはブルーレイレコーダーの中でアップコンバートをしているが、元の情報量が4倍以上違うので全体的にピントがぼやけてのっぺりとした印象だ。
ガサガサの肌に厚化粧をしても、スベスベ素肌のすっぴんにはかなわない。
例えばアルマゲドン冒頭で地球に隕石が衝突して地球が岩石蒸気に覆われるシーンでも、DVDだと炎のディティールがぼやけている。日本語字幕もドットが粗い。
お気に入りのDVDソフトを何枚か持っていたが、ブックオフで売ってBlu-rayを買いなおした。
残念なことに『あなたが寝てる間に…(サンドラ・ブロック)』『ディープ・インパクト』『暴走特急(スティーブン・セガール)』は、2014年10月現在Blu-rayが未発売だ。
前者2作品はWOWOWで放送してくれたので満足のいく画質で録画できたが、『暴走特急(スティーブン・セガール)』はまだDVDしか手元にない。WOWOWさーん、放送してください!
と書いていたら、2015年3月 NHK BSプレミアムで放送してくれた!ありがとうNHKさーん!
あとできれば、プロジェクトX 挑戦者たち 『窓際族が世界規格を作った~VHS・執念の逆転劇~』
もぜひ放送してください。昔リアルタイムで見ていたが、心が震えた。これを見たら人として恥ずかしい生き方はできなくなるはずだ。
【NHK G(地デジ)<NHK BSプレミアム(BS)=WOWOW<Blu-ray】
はパッと見では分からない差だが、Blu-rayが一番しっとりしていて映像のキメが細かい。
次に音質だ。かつてビデオからDVDに移行した際に、画質は満足だったが音質には若干不満があった。
当時使用していたビデオデッキ Panasonic NV-SB800W(15万円)は画質もさることながら、音質にもこだわっていて、
電源ノイズの混入を低減させるバーチャル・バッテリー・オペレーションを採用していた。
ビデオデッキにCDから音声のみを録音して聴いてみると、CDと遜色ないほどポテンシャルが高かった。
レンタルビデオの再生でも、音が粒子とするならば1粒1粒がとてもふくよかでみずみずしい。
同じソフトをDVDで再生すると、音の数は増えたが1粒1粒が干からびかけてカサカサした印象だった。
DVD音声 5.1ch DOLBY DIGITAL(AC-3)は圧縮率が1/10なので、未圧縮アナログのビデオ音声にはかなうわけがない。
そのうちにソフトによってはDTS音声(圧縮率1/4)のものがちらほら出てきた。
映画 パールハーバーを5.1ch DOLBY DIGITAL(AC-3)とDTSで比べてみると、DTSは十分に満足できる音質だったがソフト数は少なかった。
話を現在に戻そう。【DVD<NHK G(地デジ)=NHK BSプレミアム(BS)=WOWOW】は音声コーデックの違いにある。
DVDの 5.1ch DOLBY DIGITAL(AC-3)に対して、他はすべて MPEG-2 AAC だ。後者の方が新しい規格なので音が良いのは当然と言えば当然である。
MPEG-2 AAC は 5.1ch DOLBY DIGITAL(AC-3)にあったカサカサ感がなくなったので、映像と一緒に楽しむ分には普通に満足できるレベルになった。
【NHK G(地デジ)=NHK BSプレミアム(BS)=WOWOW<<Blu-ray】も音声コーデックの違いにある。Blu-rayはロスレスである。
圧縮はしているが可逆圧縮なので、ブルーレイレコーダー内でデコードされリニアPCMと100%同等の音質となる。
これで見る映画は画質・音質ともに大満足である。いい時代に生まれたもんだ。
最後になるが、私はSONY BDZ-RX35で録画する際に、放送のままの映像・音声コーデックで記録するDRモードではなく、容量を節約するためにSRモードを使用している。
購入してから両方のモードを試してみたが、画質・音質の違いがほとんど分からなかった。
音質については放送局 ⇒ MPEG-2 AAC ⇒ DOLBY DIGITAL(AC-3)となるので、カサカサ感が出てくるかと思ったが大丈夫だった。
放送局 ⇒ MPEG-2 AACの段階で十分に容量圧縮したものをDOLBY DIGITAL(AC-3)に変換するので、DOLBY DIGITAL(AC-3)の悪いところが出にくいのかもしれない。
それかMDのATRACのようにDOLBY DIGITAL(AC-3)エンコーダーにもバージョンが存在し、年々改善されているのか?