羽子板・破魔弓の豆知識

1.初正月の羽子板・破魔弓を贈るのは、何月何日生まれまでの子供でしょうか?
県内では12月31日生まれまでの子供は年内中に初正月物は揃えるという考えが多いようです。
    (※”産屋明け”を指示するお宅もあります。)
原則として12月10日節句の前3週間以内に生まれた子供のお祝いは、翌年に廻す(明治神宮制定の人生儀礼)までに生まれた子供の羽子板・破魔弓は年内中に揃える物です。
困ったときは、若夫婦や実家の御両親だけで判断せず、必ず御当家の意見を聞いて購入してください。
2.羽子板・破魔弓は、誰が購入する物でしょうか?
一般的に、実家の御両親が購入する物ですが、現在は恋愛結婚により初正月物の羽子板・破魔弓の風習がない県の方と結婚する場合もあります。
実家が他県など正月飾りの風習が無い場合は、ご相談の上購入してください。
 ※御嫁に行けば、お嫁さんの実家。婿に入れば、お婿さんの実家。
3.”破魔弓”と”破魔矢”どちらが先?
神社で授けられている”破魔矢”は、”破魔弓”の一式揃った物を簡略化した物と考えられているそうです。
破魔弓の矢は”備え矢”とも呼ばれ、外からの魔(厄災)に備える意味があります。
破魔弓の名前のとおり、矢ではなく弓に破魔の意味が込められているそうです。
(※
初正月に飾る弓を、魔を破る弓、すなわち破魔弓というようになりました。
4.破魔弓の矢の数は意味がありますか?
本来は、東西南北の魔(厄災)に備えるという意味から4本の矢が基本だとのことですが、日本人は数字の4を読みかたから快く思わない傾向にもありますので、現在では、”六徳の矢”から6本、”末広がり”という意味の8本など、職方が考えた各種豊富な矢の数があります。