No12 インナシティーのベッドカバー(180×180)1989年
藍の布を集め始めた頃から いつかこのパターンで作ってみたい
と思っていました モダンなパターンも藍で縫うと こんなに温かな
キルトになるのです 色の濃淡で立体的にみえるでしょう 
途中母が入院して針が進まず 私の心がそのままキルトに
写ってしまい縫い目も乱れています キルトはその時の事を
思い出しますねこれらの布も蔵に眠っていた古布で作りました
 

2月の冷たい空気が 矢板の一恵さんの作品でやわらぎま
母の温かさを思いださせてくれる作品です。
初めて見せていただいた時のあの あったかな雰囲気は
私の忘れられない素敵な思い出の一つです
パッチワークキルトの本来の美しさは 
一針一針にこめるその温かさから生まれるのでしょう

あるぴいの 銀花ギャラリー  坂 とし子
1994年2月 個展DMより