Javaでこんにちは

<概要>Javaプログラムの雛形と文字列表示を学びます。全てはここから!

例題1-1 画面に「Hello!」と表示するプログラム。

○プログラム

public class Hello{
  public static void main(String[] args){
    System.out.println("Hello!");
  }
}


○コンパイル

■D:\atsushi\Java\List1-1> javac Hello.java
[CPad: コンパイル終了]

○実行結果

D:\atsushi\Java\List1-1>java Hello
Hello!
-- Press any key to exit (Input "c" to continue) --

○解説

余り細かい事は気にせず見ていきましょう。
まだ知らなくていいことに頭を悩ませる必要はありません。
それよりも、プログラムに慣れて下さい。

1. public class Hello{

public な class 、Hello を宣言しています。
クラス名 Hello はソースファイル( .java )の名前と一致させる必要があります。
というより、クラス名をファイル名にします。

このように、ファイル名やフォルダ名と一致させるのはJavaの特徴ですので、覚えておきましょう。

2. public static void main(String[] args){

この一行は決まり文句です。
変えられるのは args という仮引数名だけ。
つまり main メソッドは、public で、static で、返却値型は void で、String型配列を引数に持つ
というのがJava言語の仕様です。

Java言語のエントリーポイントも main メソッドになります。
メソッドとは、C++言語で言うところの関数です。

public は、アクセス制御キーワードです。
詳しくは「パッケージ」で解説します。
static は、定数宣言ではありません。
詳しくは「クラスとインスタンス」で解説します。

String[] args にはコマンドライン引数が入ってきます。

3. System.out.println("Hello!");

println メソッドは文字列を表示して改行します。
これは、System というクラスの out というフィールドのメソッドです。
フィールドとは、C++言語で言うところのメンバー変数、メンバーオブジェクトです。
詳しくは「オブジェクト指向へ向けて」で解説します。

4. }

main メソッドは return しません。
返却値型が void 型のメソッドは return; を省略して書くことが出来ます。


5. }

C++言語ではクラス宣言の閉じ括弧 } の次にはセミコロン ; が必要でしたが、
Java言語では必要ないらしい。

らしい、というのは何故か書いても大丈夫だったりするからで……どーゆーこと!?

例題1-2 画面に

おはよう。
こんにちは。
こんばんは。

と表示するプログラム。


○プログラム

public class Aisatsu{
  public static void main(String[] args){
    System.out.println("おはよう。");
    System.out.println("こんにちは。");
    System.out.println("こんばんは。");
  }
}


○実行結果

D:\atsushi\Java\List1-2>java Aisatsu
おはよう。
こんにちは。
こんばんは。
-- Press any key to exit (Input "c" to continue) --

○別プログラム

public class Aisatsu{
  public static void main(String[] args){
    System.out.println("おはよう。\nこんにちは。\nこんばんは。");
  }
}


○解説

C++言語と同様のエスケープシーケンスを使うことが出来ます。
\n は改行を意味します。

例題1-3 画面に「ぼくは"Java"を勉強している。」と表示するプログラム。

○プログラム

public class Aisatsu{
  public static void main(String[] args){
    System.out.println("ぼくは\"Java\"を勉強している。");
  }
}


○実行結果

D:\atsushi\Java\p24>java Study
ぼくは"Java"を勉強している。
-- Press any key to exit (Input "c" to continue) --

○解説

" を表示させる為には \" と書きます。

他のエスケープシーケンスについては「エスケープシーケンス一覧」をご覧下さい。


戻る / ホーム