転落事故の際の心得

まず、転落しないように各自が十分に注意しましょう。 そして、もし不幸にも転落事故が発生した場合には以下の心得にしたがって行動しましょう。

同乗者が海中に転落・漂流した場台は、直ちに次のことをして下さい。

  1. 万一、救命胴衣を着用していない場合には、早急に浮力を維持できる物品等を投入します。漂流者がロープ等で身体を浮体に固縛できるよう、可能な限り浮力が大きくロープ等を装着しているものにしましよう。

  2. 漂流者の位置及び状況を把握する。このとき、漂流者が使用する浮体とは別に、浮体を投入すると目印となり漂流者を見失い難くなります。

自分が海中に転落した場合

  1. 大きく深呼吸をします。人はこのような場合、パニックに陥っています。自分を冷静に見直すことが一番重要です。大きな深呼吸をすることで、落ち着き冷静になれます。 

  2. 付近に船舶を発見することができなくても、必す助かるとの信念を持って救助を待ちます。焦れば焦るほど体力を消耗するのでゆっくりと構えましよう。 

  3. 水中で運動すればするほど体熱が奪われエネルギーのロスになります。可能な限りじっとして保温に努めましよう。
    HELP(Heat Escape Lessening Posture) (熱放出低減姿勢)をとりましよう。

  4. 付近に岩場等がある場合、波が穏やかであればそのまま、岩場に上陸して下さい。しかし、磯波等があり危険な場合は逆に沖に向かつて移動しましょう。

普段より救命要具はすぐに使える状態にしておくとともに、 もしも事故が発生したらどのように行動したらよいのかを確認しておきましょう。


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