2008/1/11 海の出初式
(ニューイヤードリル2008)


図.式典

 

開催日時 H20. 1.11(金)午前10時半〜12時
開催場所 新潟西港区中央埠頭北岸壁
実施主体 第九管区海上保安本部
プログラム ●式典

●訓練見学
   テロ 対応訓練  (デモ隊制圧訓練/操船及び容疑船拿捕訓練)

  海難救助訓練  (ブリッジ救助訓練/ヘリコプター連携救助訓練)

●えちごのトン汁 
  


●デモ隊制圧訓練

デモ隊制圧訓練1
5月に行われるサミットに向け、違法抗議行動(テロ)をとる者に対する制圧訓練がなされました。

抗議団体は角材、棒で激しく殴りかかり、暴れ馬のように蹴って蹴って蹴りまくりました。しかし、これらの暴力行為に対し、巡視艇「のと」特警隊は陣を組み一歩も引きません。そして、じりじりと追い詰め、一瞬のすきをついて、一機に封じ込めて行きました。

*昨年暮れの公開訓練時(2007/12/1 海上保安友の会感謝デー)では犯人が銃を使ってのテロでしたが、相手の数、武器等で海保側の陣形、制圧プロセスが幾通りも用意、訓練されているんですね。
激しいテロ行為も制圧され、連行されていきます。この間も気が抜けません。

真剣で迫力ある、訓練でした。


●操船及び容疑船拿捕訓練

操船及び容疑船拿捕訓練1
操船訓練では、高速で無駄ない、安定した旋回を見学しました。
こうした旋回性、機動性は図のような、小型艇が利点を発揮します。
競艇や、ジェットスキーのレースのように、自由自在にターンを決めるところは、見ていてとても気持よかったです。ナイスターン!!
操船及び容疑船拿捕訓練2
中央の白い艇が容疑船です。逃げ回りますが、二艇の巡視艇に囲まれ、銃による威嚇にて、拿捕されました。
操船及び容疑船拿捕訓練3
大型艇に比して安定性(復元性など)では不利な小型艇ながら、「のと」特警隊は、船体の揺れもものともせず、まるで陸上にいるかごとき拿捕活動を展開しました。


●ブリッジ救助訓練

ブリッジ救助訓練1
大救出で今もなお、記憶に鮮明な海王丸の座礁事故の際のレスキュー技術の訓練です。
「やひこ」の救助班がこれにあたります。
座礁船に取り残された被災者より被災状況を確認し、救助の流れをわかりやすく伝えながら展開していきます。
図は、被災者の近くに空気式もやい銃でもやいを放つところです。
いいところに届くものですね!!
被災者は、救助班からの指示により、船体にこれを固定します。
ブリッジ救助訓練2
先ほど固定されたもやいをたよりに、救助班が被災船に乗り込みます。
今回は、斜めにもやいを張らなければならないケース設定です。現場の状況によっては、このようなケースもあるでしょう。
技術、体力ともに必要となるそうです。
ブリッジ救助訓練3
被災船に乗り込んだ救助班職員が被災者の状況を再度確認を行い、もやいで陸上に救出していきます。
ブリッジ救助訓練4
救助活動を終え、速やかに陸上にもどる救助班の図です。
この耐荷重性に優れたレンジャーロープを、図のように救助班がロープがちぎれるくらいにテンションをかけます。
ビンビンに張られたロープに、技術を越えた熱いものを感じました。


●ヘリコプターとの連携救助訓練

ヘリコプターとの連携救助訓練1
海面にポツンと見えるのが落水(漂流)者です。
「えちご」搭載ヘリコプターが救助にあたりました。ヘリには、「やひこ」の潜水士が乗り込み、レンジャーロープで海面に降下し、漂流者をヘリへと吊上します。
広い海、長い海岸線を限られた人員、設備で守るとき、こうした連携は欠かせないのでしょう。
ヘリコプターとの連携救助訓練2
まさに命を守る一本のロープです。
この一本のロープに、救助に当たる職員の強いチームワークが結集していきます!!
今回も見せてくれました。すばらしい操縦技術です。


●えちごのトン汁


訓練終了後、招待客の皆さんと、友の会の皆さんに「えちごのトン汁」がふるまわれました。
冷えた体がぽかぽかとあったまりました。本当においしかったです!!

関連情報

海上保安庁は今年の5月に60周年を迎えます。これを記念してシンボルマークがきまったそうです。
(式典プログラムに紹介)

関連記事は第九管区海上保安本部サイトに詳しく紹介されています。ご参照ください。


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