漁業問題(マグロ事情にみるまき網の問題性)
 

 本日2月11日は建国記念の日です。「奉祝・建国記念の日、おめでとうございます」と、心よりお祝いいたします。

 さて、筆者個人は建国記念の日の夕飯に、家でお刺身をいただこうと準備しておりました。そして、マグロの赤身などをお皿に盛り付けているとき、水産業、とくに世の関心を集めているマグロはこれからどうなるのかな、という想いが筆者の頭をよぎります。
 海救隊でもマグロや、まき網について、問題提起がしばしばなされ、隊としての考えをきちんと整理していこうと話しあっておりました。こうした経過を踏まえ、われわれ日本人が大好きなマグロにみられる関連情報、そして海救隊としての意見を広報いたしとうございます。よろしくお願いします。


〜漁業問題 (マグロ事情にみるまき網の問題性)〜  

 日本人は、魚や貝などの水産物を多くいただく。その消費量は世界でも屈指と言われる。こうした私たちの暮らしの中で、「鰯が高くなって庶民には手が出ないよ」、「一尾千円もしたハタハタがまた食べられるようになったね」、または「牡蠣も加熱すればノロウイルスも大丈夫なんでしょう」などと、食卓に直結した問題としての水産物が語られる。
 最近では、マグロが私たちの関心事だ。マグロが漁獲制限や、他国の消費の伸びにより、価格が高騰し、庶民には食べられなくなるのでは、という報道に拠る。マグロといえば日本人の大好物であり、例えばおすし屋さんに行った時には、どうしても注文したいものだ。先日、筆者が廻るおすし屋さんに行ったとき、小さな子供さんがさかんに、「マグロください」と注文していた。また、給料日の晩や、子供さんの誕生日にマグロのお刺身で、食卓を囲むという風景も多いのではないだろうか。このように、マグロは日本の食卓において、おいしくて、ちょっとだけハレの意味合いを含む重要な食材と思う。
 世界的規模での乱獲や争奪戦の激化は資源の枯渇に連なると、水産庁がミナミマグロに関する規制を発表する(H18.11)など、国内外で規制が検討、実施される。今日的には、「マグロは日本に集まる」という話は、昔話となりつつあるのかもしれない。
 こうしたなか、H19.1.22神戸市において、マグロ資源管理の国際5機関(ICCAT/IOTC/WCPFC/IATTC/CCSBT)による初の合同会合が行われた。
 読売新聞によれば、日本政府はこの会議において、小型のマグロをも過剰に獲る「まき網漁法」の抑制について提案したが、まき網を中心としている国は反対の立場をとった。そして、会合では、マグロの流通の監視や違法漁船対策の強化などの行動方針を採択し、実施に向かう。
 さて、私たちNPO新潟海難救助隊は漁業というテーマに関心を抱き、上部機関からの指導、関係機関との連携、あるいは独自の取り組みにおいて、情報の発信や運動の展開を行うものであります。その一環で、今回のマグロの話題に登場した「まき網漁法」について、注目したいと考えました。今後、メデア報道含む文献調査や、関係団体、関係者からのご指導や取材など、私たちのできる範囲で考えをまとめ、訴えてまいりたいと思うところであります。
 皆様のご理解とご協力を、この分野についてもお願いいたします。
 なお、漁業、まき網漁法、マグロなど、ご意見などがございましたら、どうぞ、お寄せください。よろしくお願いします。

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