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 オン・ユア・トウズ名古屋公演 5月21日(金)13時半 愛知県勤労会館

リチャード・ロジャース作曲
ロレンツ・ハート作詞
指揮 ジュリアン・ケリー

ジュニア・ドーラン : アダム・クーパー
ヴェラ・バロノワ : サラ・ウィルドー
コンスタンティン : イヴァン・カラヴァッリ
フランキー・フレイン : アンナ=ジェーン・ケイシー
シドニー・コーン : マシュー・ハート
ペギー・ポーターフィールド : ジリアン・ビヴァン
セルゲイ : ラッセル・ディクソン


ミュージカルというものは今まで、数えるほどしか観に行っていません。「キャッツ」「回転木馬」「レ・ミゼラブル」それからこの「オン・ユア・トウズ」というわけですね。
「キャッツ」はけっこう楽しめました。「回転木馬」はうーん、印象がない。「レ・ミゼラブル」はミュージカルというよりはオペラという感じがした。

まあ、バレエ・ファンの大体がそうであるように、わたしもミュージカルというものが苦手です。
何故かというとやっぱり踊りが中途半端に思えるからってのが大きな理由ですね。ミュージカル・ファンの方にはそんなことはない、と反論をいただくかと思いますが、バレエのダンス好きにはミュージカルのダンスはどうも理解しがたいというところがあるのですね。多分その逆(ミュージカル・ダンスがお好きな方はバレエのダンスは理解できない)も大いにあるでしょう。

バレエとミュージカルって近そうでいて実は遠い存在なんですね(ってわたしが勝手にそう思っているだけかもしれないけれど)。
別物なんだから別物として楽しむ間口を自分の中で作るべき、とは思ったのですが、そんな器用なことができるなら、今こんなバレエ・オタクには成り果てていない、という気もします(笑)。
それでも観に行くのは、わざわざ名古屋まで来てくれてありがとう、という気持ちとやっぱりアダムが観てみたいしというミーハー心からなんですね。
しかし、チケット代がお高くて、遠い席しか買えなくて、結果少し後悔しました。何故後悔したと思うかというと近くで観たらもう少し楽しめたように感じたからです。
古き良き時代のアメリカ〜な音楽はけっこう好きなので、近くで観ればもう少し、舞台と一体感が味わえてよかったかなと思ったわけです。
眠らなかったかもしれないし(爆)。

個々の役の感想いきますと、
アダム タップシーンはステキだった。でも「十番街の殺人」シーンは期待したほどではなかった。「ゼノビアの王女」のサービス・シーンは事前に知っていたので、そんなに驚かなかったけれど、見事なお尻でした。
サラ ロシア語なまりの英語のセリフ回しはなかなかの迫力。しかしクラシック・バレエを踊ってきたバレリーナが最後に「十番街の殺人」でショー・ダンス(でいいのかな)を踊るわけだけれど、その落差というか新鮮さがいまいち出なかったのが残念。
イヴァン・カラヴァッリのバレエ・シーンはちとつらかったっす。「海賊」のパロだけにねえ。いや、パロだと割り切ればいいのだがしかし…。
アンナ=ジェーン・ケイシーとジリアン・ビヴァンの歌はよかったです。
アダムは来年また「危険な関係」で地元に来てくれるそうなので、楽しみにしております。

2004/06/09 Wed カオル

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