わたしが何もかもうっちゃって行くルジマトフの日本ゲスト公演。
神奈川県民ホールの公演は、仕事の関係上当初行く予定はなかったのですが、やっぱり行くことにしたものです。
なので席は2階の下手。日本の公演でこんな遠い席(笑)からルジマートフをみることは近年なかったので新鮮でした。
オーチャードは1階の席でした。
振付:プティパ 音楽:プーニ
あまり記憶が…ない。オープニングとしては地味というか。「ナイーナの踊り」の方がまだましだったか。
振付:ワイノーネン 音楽:チャイコフスキー
ブルラーカはあの細身でよくリフトができるなあとそんなどうでもいいことを思いながらみていました。
「くるみ」や「眠り」のグラン・パって難しいのよね。これですごい!と思わせるのはさ。「ドン・キ」みたいに簡単にはいきませんね。
振付:プティパ 音楽:プーニ
初めてみる演目だったのでそれなりに楽しみにしていました。が、眠ってしまいました(爆)。
オンディーヌってわたしが勝手に題名から想像していた物語(水の精と人間の男との美しい悲恋もの)とは全然違ってるんだもの。
そりゃ、知らないのに勝手に想像してた自分が悪いっちゃ悪いけれどもさ。
衣装とかも非常に謎でした。つーかお粗末な感じでした。妖精譚なんだからもうちょっとそれ風にできないものか。オンディーヌだけでも。
踊りもプティパにしては、全然きれいなポーズとかなくて、よくわからないポーズが多様してありました。
でもって物語の本質はどうやらコミカルなもののようでした。
それで面白ければもうちょっと起きていたとは思う、がしかし最初に書いたように睡魔に襲われ、よくわからないまま、終わってしまいました。
振付:ゴルデーエフ 音楽:リッチ
うーん、やはり、あまり記憶が…。短い作品だったし。すごく悪くはなかったと思います。
振付:ゴルデーエフ 音楽:ヘンデル
うーん(また“うーん”かよ)、事前にお友達から色々聞いてみたので、それほどびっくりはしなかったが、あの衣装は…。なぜ頭からすっぽりの赤の全身タイツなのか。普通のタイツじゃだめなのか。とかそんなことを考えていたので、肝心の内容のほうはさっぱり頭に入らず。
天才の苦悩という主題は悪くないとは思いますが、ゴルデーエフには荷が重いテーマなんじゃないかと。
振付:ザハロフ 音楽:ソロヴィエフ=セドイ
やーっと生き返ることができた演目。ま、見慣れてるってこともあるけれど。
ムラヴィネツは小柄だけれど、かわいいし元気の良い踊りで二重丸。
振付:ラブロフスキー/ゴルデーエフ
音楽:グノー
そして本格的に生き返った(笑)演目。面白かった〜。大勢のダンサーが舞台にあがる物量作戦なのもよかった。
このバレエ団の決して洗練されてない感じが、この演目に関しては良い方に出ましたね。
粗野で荒々しくて、熱気と迫力は満点。ギリシャの神々の饗宴という猥雑な雰囲気がよく出ていました。
オソキナもドン・キのキトリよりこちらの主役(巫女なのかな)の方がずっとよかったと思います。
でもってこの日は第1部フィナーレというのはなくて、「ワルプルギスの夜」の最後の盛り上がった部分をもう一度上演する、というサービス精神満点な終わり方でした。
振付:フォーキン 音楽:グリンカ
主役のダンサーがバレリーナというには苦しい体形、そしてもうちょっとちゃんと踊って欲しいということを除けば、なかなか楽しい舞台でした。
衣装もまあまあ可愛かったし。うーん、ダンサーがいないんだろうなあ…。
主役の隣で踊る二人のバレリーナはそれなりだったんだけどね。
あとフォーキンの群舞フォーメーションがよかった。ショピニアーナみたいに、二人で顔を寄せ合ったり、腕をあげたり。可愛い&キュート。
マールイのバレリーナでみたらきっと楽しいだろうなあ。
振付:プティパ 音楽:ミンクス
これはよかったです〜。迫力あり。全力投球の熱いダンスに好感度大でありました。客席も盛り上がる盛り上がる。
振付:イワノフ 音楽:チャイコフスキー
一転してオデットのグラン・アダージョ。うーん、この配列はちょっとどうかと思うなあ。メリハリのつけすぎ(笑)つーか。モスクワ派の踊りをみるなら、黒鳥のGPDDの方がよかったような気もします。
あの妖艶な曲のオディールのヴァリエーションがみたかったわ。
オデットのイワーノワは特にそつなく踊っていたような。王子のフォーミンは背が高いのはよかったと思うけれど、サポートが不安定でしたね。
振付:プティパ 音楽:オルデンブルグ
第2部の偽ゾベイダと偽金の奴隷(笑)。気がついたのは最終日の公演でしたが。
アシキミナ(ギュリナーラ)はまあまあ踊れるダンサーかなと思いました。がしかし特にこれといって言うことがない。
うーん、気持ちは来年のマールイ「海賊」に飛んでいく〜。
振付:プティパ 音楽:ドリゴ
なかなか上演されない演目なので群舞付きなのは、よかったかと思います。しかしちょっと長かったかも。
この演目もどっちかというと主役より群舞をみてました。つーかほとんど群舞をみてました(失礼な)。可愛いバレリーナチェック(笑)。
主役二人は、このバレエの持つコミカルでちょっと物悲しい雰囲気をきちんと表現できていたかというと難しいところです。
マールイのバレリーナたちでみたいなあ(また言ってるし)。
振付:ゴルデーエフ
音楽:アルゼンチン民族音楽
芸術監督ゴルデーエフ振付によるモダン作品。全身タイツの女性&男性のデュエット。特に目新しいわけでもないモダン作品でした。もともとそんなに期待していたわけではないが。
先回の名古屋のバレエ・コンクールでみせられた、ヴァシチェンコ振付のモダンよりはいくらかはましだったです。
思えばあのとんでもないモダンを今をときめくポリーナ・セミョーノワちゃんが踊らされていたわけなのよね〜。
もう二度と踊らない(多分)ことを思えば、貴重なものがみられたのかもしれないなあ、なんて思ってみたり。
あ、ブルラーカは細くて足が長くて柔らかくてちょっとびっくり。
振付:ゴルスキー 音楽:ミンクス
キトリのお友達の踊りつきグラン・パでした。ダンサーはまたしても全力投球なダンス。いや、いいんだが。熱意が伝わるので客席は盛り上がります。
20日の公演はそれなりにまとめていましたが、最終日の27日の公演はハラハラしたわ〜。バジルくん、ヘロヘロだったし。体力の限界に挑戦してくれたような心意気には拍手です。
第1部フィナーレは「パキータ」の曲。特に最終日、みなさんお疲れのところをやはり全力投球なダンスで盛り上げてくれました。
一生懸命飛ぶわ、回るわ。
ダンサーもそんなにすごい人がいるわけでもなく、美術的センスもいまひとつではあったけれども、とにかく一生懸命な熱意に圧倒されました。
そういう気持ちがあれば少しぐらいのことはどうでもよくなります。上でいろいろ文句は言ってるけれど、「シェヘラザード」をレパートリーにしてくれてありがとう(一番はそれかい)、色々楽しませてもらってありがとう〜という感じです。
2004/07/22 Thu カオル