top log-index

★2003年前半その他の公演

2003/01/17(Fri) あすわ ベジャールガラ

昨日東京バレエ団のベジャールプロ見てきました。
お目当ての「ギリシャの踊り」。見て快く踊り手はさらに楽しそう。 地中海が見える円形劇場やオリーブの林をわたる風、潮騒が聞こえてきそうな気さえしました。ベジャールってやはりすご〜いお方です。適度にエンタテイメント入っていながら作品の質はけして落とさない。いや私の場合、キリアン、ノイマイヤーの哲学的な作品には時々疑問符がとんでしまうのですよ。(ついでに眠気も)
このような作品をレパートリーに入れられる東京バレエ団はつくづくしあわせだと思う。 若手男性陣が充実しているからこそなのでしょう。
女性ダンサーだけで踊られる「ドン・ジョバンニ」もキュートで楽しい作品でした。

ラストは首藤さんの「ボレロ」、生ボレロはギエムのステージしか見たことがなく、ギエムに目が釘付けでリズムたちの動きまで目がいかなかったのですが今回は比較的冷静に見ることができました。
首藤さん、ギエムと比べるのは酷だと分かっているのですが、どうしても小粒な印象はぬぐえません。ドンキのエスパーダは素敵でお似合いでしたが、ボレロを踊るには若すぎるし清潔すぎるような気がしました。 ドンやギエムの印象が強烈すぎるのでしょうか。かと言って誰ならふさわしいかと言うと・・うう〜。

2003/02/14(Fri) カオル 2/13二月花形歌舞伎

13日は一日新橋演舞場にいました。印象的だったのをいくつか。

昼の部は「一谷嫩軍記」「鏡獅子」「曽根崎心中」

やっぱり、わたしが一番よかったのは、福助の「鏡獅子」でしたね。「鏡獅子」自体初見でしたが、少女の踊りと獅子の毛振りと両方が見られるのがなんともお徳。胡蝶の踊りも可愛いし。

「一谷…」は橋之助熱演でした。「曽根崎心中」は鴈治郎丈が50年(!)振りにお初を演舞場でやる、という記念的演目だったのですが、うう、すみませんまた睡魔が〜。もう、わたし、心中ものってまともに見られたためしが無いです。情けない…。結局あんまり好きではない、ということなんだろうなあ、と思ったり…。一度文楽で見たいもんです。文楽なら見られるような気もする、ってそれでも寝たらどうするよ>自分。つーか、歌舞伎だとどうしても最後の演目になっていて、疲れも出ちゃうのよね〜(ああ、言い訳だわ)。

夜の部は「毛抜」「雪の道成寺」「杜若艶色紫 かきつばたいろもえどぞめ」

どの演目も初見。「毛抜」松緑でした。十八番の大役を頑張ってましたね。ちょっと力入り過ぎな感じもしたけれど、楽しいお芝居なのでオッケー。

「雪の道成寺」は道成寺の清姫変形もの。もう菊ちゃん、めっちゃ綺麗〜。これは、最後、蛇身にならずに修験者(安珍の変わり、松緑)に解脱させてもらえるという、まこと美しく幻想的な作品。最後、花道のすっぽんから上がってくる、菊ちゃん@清姫は真っ白の衣装に薄紅の蓮の花びらが散った、散華というのでしょうか、薄物をまとって、この世のものではないような美しさでした。ああ、時分の花の美しさよ。眼福でした〜。

「杜若…」は福助が悪女蛇使いお六と傾城八ツ橋(実は姉妹)の二役をやる、という意欲作。鶴屋南北作。南北ものなので、因果が巡る巡る。人もたくさん死ぬ。でもこういうのって大好き。やっぱこういうのこそ芝居の醍醐味だわ〜とか、詳しくないのに思っちゃう。だってギリシャ悲劇もそんな感じですよね。福助、よかったです。玉さまも昔やってるみたいです。玉さまでも観てみたいわ〜。

2003/03/16(Sun) みかん 南座「源氏物語」

こちらにはお久しぶりです。
今週、南座の夜の部「源氏物語」を観に行ってきました〜。
歌舞伎座でも観たので2回目なのですが、やっぱり新之助は美しいです〜。本当に綺麗。うっとりしてしまいました。

今回、三位の中将が松緑から正之助に変わってました。松緑の中将、好きだったのでちょっと残念です。
紫の上の菊之助にはちょっとびっくりです。前回は幼い感じの紫の上で、可愛らしいという感じが強かったのですが、今回は美女でした。可愛らしさももちろんあるのですが、全体の雰囲気が大人っぽくなったような印象を受けました。

今回はセリフなどもじっくりと聞くことができたのですが、まあそのセリフのクサイこと(笑) よくあんな歯の浮くようなセリフが言えるもんだと感心してしまいました。前の列のおばさまには受けまくってて、身体震わせて笑ってました。
新之助が言うから許そうって感じです。何だったかなあ、「私の愛は消えない」とかそんなようなのばっかりでした。(^_^;)
でも最後の明石の君と小さな姫君の別れの場面は、降りしきる雪が効果的に使われてて、涙を誘ってました。

この日は客席の最前列に舞妓さんや芸妓さんが並んでいて、京都らしい風情を感じさせてくれてました。

2003/03/17(Mon) あすわ AMP

遅くなりましたがAMPの「白鳥の湖」みてきました。
白鳥はアダム・クーパーで前半やや退屈していた私はそこから一気にドラマに引き込まれました。最後など王子がかわいそうで泣けました〜。
ただ全体の印象は「女性に愛がなさすぎっ!」去年の「カーマン」でも感じたけど、ボーンの演出は女性は愚かで弱いものとしてのみ描く。そして母性への絶望が私にはちと心に痛かったです。
このプログラム、本当はもう少し小ぶりな劇場で見たかったのですが、会場にはバレエファンとは違うミュージカルファンや演劇などの舞台ファンが多くて観察するのも楽しかったですよ。

2003/04/07(Mon) 01:42 ひろ フィギュアスケート

すでにきのうになりますが、名古屋のレインボーアイスアリーナにて「〜跳べ!!氷上の華たち〜フィギュア王国・名古屋から世界へ」というフィギュアのエキシビションを見てまいりました。

直前に恩田さんがフランスでのエキシビションへの参加が決まったようで、キャンセルになってましたが、安藤美姫・中野友加里・浅田姉妹といったこの先有望な選手が出てきて、ショートPとフリーPの2つのプログラムをそれぞれやってくれました。
安藤さんのだけは見たことの無いプログラムだったので、もしかしたら初めての披露だったのかな?

今回のはエキシビションということもあって、本気モードになれないのか、4回転や3回転半などはほとんど決まりませんでした。
でも、みんな何回も難しい技にチャレンジして観客に応えようとしてくれたし、2時間ほどの短い時間に、あれほどの選手たちの2つのプログラムをいっぺんに見れたので、本当に充実したイベントでした〜(^_^)

2003/04/08(Tue) ひろ Re:[906] フィギュアネタには反応

補足になりますが、3回転半は中野さんと浅田(姉)さんが挑戦して浅田(姉)さんが、やや両足着氷ぎみでしたが成功しました。
浅田(妹)さんは3−3−3に挑んだのですが、3−1−3になってしまいました。(3−1−2だったかな?)
それにしても、安藤さんの4回転と3回転半っていうのはすごいですね。
マンガの話になってしまいますが、川原泉さんの「銀のロマンティック…わはは」の、それらのジャンプを跳んでしまう主人公を思い出してしまうのでした。このマンガ読んで不覚にも泣いてしまった経験があるので、もし安藤さんがオリンピックでそれらのジャンプを跳んじゃったら、私、絶対にボロ泣きでしょう。(ぜひそうなりたいですぅ〜)
他にも名古屋勢では珍しく表現力の上手い鈴木明子さんもいるから、これからの愛知県勢には目がはなせません。

[1014] パリのキリアンプロ あすわ 2003/06/03(Tue) 18:11

5/13、14日とパリでバレエを見まして14日のオペラ座バレエによる「ベジャールプロ」が今回の目的でこれに関してはチカコさんところにたくさん書きましたので省きます。(^^)
なので今日は13日にガルニエ宮のほうで見たNDTのパリ公演についての印象など。

豪華絢爛、茜色のビロードと金色の古いガルニエで見るキリアンプロ、そのギャップが新鮮で余計に美しかった。 劇場効果?
三つ上演されたのですが、どれも照明はくらめ、ガルニエの舞台の奥行きを生かした演出でした。

2番目の演目、Click-Pause-Silence
最近のキリアン作品らしく映像と鏡を使った演出。
踊るのは4人のダンサー、舞台右手奥のTVが客席にうしろを向いておかれ、その向いには大きな鏡。途中から舞台で踊るダンサーたちの映像がライブでTVにうつる。しかも観客はTV映像を直接見るわけではなく鏡に映ったそれを見る。そのうちTVはゆっくりとクルクル回り始め、大きな鏡もゆっくりと回る。別々に回るTVと鏡、そしてそこに映し出される映像も完璧に計算されているのでしょうが、観客は夢を見ているようなぼーっとした感覚に陥るのでした。

最後の Speak for Yourself
これはキリアンの振り付けではなかったのですが、最後にはガルニエの舞台に雨を降らせます。それもざーざーではなくしっとりといつまでも・・。霧も流れてきて本物の雨さながら。 ダンサーも体も塗れ、床は水たまりが出来て銀色の光っていました。 そのときになってやっと床全体がビニールシートのようなものに覆われていて、舞台前面に水を集める溝があったのに気づきました。

二つともとても美しい幻想的な舞台でしたが、終わってみるとダンスそのものよりも凝った演出が頭に残ります。
ダンスといい舞台の美術や凝った演出といい、これ以上ないというくらい完璧で洗練されている・・これ以上いったいどこへいこうのだろうと思いました。
人間というのは欲深いもので、こうなるともっと原始的な肉体そのものの乱舞、へと回帰するのかも知れません。
翌日見たベジャールプロでは、人間の本能である踊る悦びそのものを余計につよく感じました。

長々と失礼しました〜。 都さんの全幕は私もずっと見たかったのですが去年も見逃してしまいました。今年はやっとピーター・ライト版の【ジゼル】を見ることができます。
都さんのジゼル、とてもとても楽しみですわ〜。

[1026] 行ってきました〜 カオル 2003/06/10(Tue) 12:26

ギエム、素晴らしかったです。こういう作品を踊る彼女が観たかった〜やっとかなった〜という感じです。ムッルもコープもダウエルもそれぞれに魅了してくれました。特にダウエルの舞台姿が観られて良かった〜。初めてなのです。素敵でした。

「カルメン」はえっと、この日朝早かったので、少し睡魔が襲ってきました。すみません〜。ファンの方には申し訳ないですが、斉藤さんのカルメンは残念ながらわたしを引き付けるものがありませんでした。

[1037] ギエム「三つの愛の物語」 サンドラ 2003/06/19(Thu) 21:12

カオルさん、こんばんは。ご無沙汰していました。

シルヴィ・ギエムの「三つの愛の物語」の大阪公演、行かれたのですね。
私は昨日行ってきました。キャストはカオルさんと同じでした。

まだ興奮がおさまらない中、カオルさんの『三人姉妹』のレポを読ませていただいて、いろんな場面が蘇ってきました。細かく書かれていて、素晴らしいです。
マーシャとヴェルシーニン中佐の最後のパ・ド・ドゥ、美しかったですね。
私も世界バレエフェスで観た時よりも感動しました。
『三人姉妹』は一つの物語として見るからこそ、あのパ・ド・ドゥは美しくて悲しいんだなと思いました。
ダウエル、素敵でしたね。以前ロイヤルバレエの『眠れる森の美女』のカラボスを観ましたが、本格的に踊っているのを観るのは初めてで、感激しました。

『カルメン』は、私もちょっと・・・でした(^^;)
舞台美術はおもしろかったのですが、『カルメン』はストーリーを知っているから大丈夫だろうとパンフレットで内容を読まなかったので、ツニガ隊長を何者?と思ってしまいました。

『マルグリットとアルマン』も素敵でした。
マルグリットとアルマンが再会する場面で、少し泣いてしまいました。