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★2003年後半 色々な公演

[1115] ちょっと見てきたもの ゆき 2003/08/12(Tue) 16:29

バレエ・フェスで盛り上がっているところ申し訳ないのですが、先日、越智バレエの、子供の為の巡回劇場「白鳥の湖」を覘いてきました。場所が小劇場だし、子供の為の、なのでどうしようかなあと思ったのですが、久美子さんを見てみたいなあと思ったのと、800円という低価格にひかれまして。

オデットは久美子さんではなく、森絵里さんという方でしたが、とっても美しかったです。ただ、最初の湖の場面ではよかったのですが、最後のお城から湖に帰ってきてからの方の場面では、綺麗ではあったのですが、気持ちが全く伝わってこなくてちょっと残念。
オディールは森弥生さんという方でした。ニカっと笑う表情などが印象的。フェッテで最後ちょっとぐらついたりしましたが、まあまあだったと思います。
友則君は、もうちょっと身長があればなあ・・。お顔はお母様似だと思うのですが。まあ、雰囲気的には王子様にぴったりだと思います。上手でしたし。
群舞は、なんだか妙に太い方が何人もいたのですが・・。場所が場所だけに足音がものすごかった。なんとなく、層はあまり厚くないかなあといった印象。あと、スペインの踊り。やれないのならやらなきゃいいのに(笑)。

簡略化されているとはいえ、やっぱり小劇場にバレエは「狭!!」って感じでしたが、こうした試みはなかなかいいのではないかと思います。90%が親子連れでしたが、比較的おとなしくみてました。

[1129]充実したお盆休みでした〜♪ ひろ 2003/08/19(Tue) 05:06

おひさしぶりです。
久しぶりに東京遠征してきて、13日のガラ、14日には新橋演舞場にて染五郎主演の
「阿修羅城の瞳」の昼の部、歌舞伎座にて勘九郎さんの「鼠小僧」を観てきました。
あと、16日に地元、御園座での高野志穂さん主演の「二十四の瞳」も観ました。


まず最初に、世界バレエフェスティバルなんですが、こういったコンサート形式の
公演につきもののモダン(コンテンポラリー)バレエが苦手というのもあって、
観る前は心配でしたが、モダンはなじみやすくて、完成度の高い演目ばかり
でしたので、とても楽しめました〜♪
個人的に、一番印象的だったのは「じゃじゃ馬馴らし」でした。
フェリ、カワイイ〜ッ!!
これはぜひ全幕で観てみたいです!!
それにしても14日のガラ公演を観られた方、うらやましぃ〜


そして「阿修羅城の瞳」。ハァ〜、すっかりはまってしまいました。
前回のバージョンのはスカパーでやっていたのを観たのですが、今回のは
染五郎以外のキャストはガラッと変わってました。
冨田靖子→天海祐希
古田新太→伊原剛志
江波杏子→夏木マリ

前回のと比べると、役者さんのキャラという点からいくと、全体的に
弱くなったって感じはありましたが、逆にカッコ良さという点では倍増してました。
劇団・新感線を初めて生で観たのですが、舞台装置はいたってシンプルなんですが、
複雑に光線やスモークを使っていて、鳥肌がたつほどにカッコ良かったでした。

あとオチャラケのほうも絶妙でした。
特に、お笑い担当(?)の祓刀斎役の橋本じゅんさん、弾けてました!!
染五郎君のことを「青ヒゲ君」とかって呼んじゃってるし〜(爆)
あと、染五郎君はネズミの着ぐるみで出てきて、歌舞伎座でやっている
勘九郎さんの「鼠小僧」をパロってました。
(逆に「鼠小僧」でも、新橋演舞場の「阿修羅城の瞳」をネタにしてました。)
チャンスがあったら、来月の大阪公演にも行ってみたいです〜


そして、「鼠小僧」。これもまたすごかったです!!
「鼠小僧」という事もあって、屋根の上での立ち回りが多いので、
廻り舞台一面に屋根を作ってあり、その一部の屋根がせり上がってくると、
それが長屋、棺桶屋、奉行所に変化して、うまく廻り舞台を使ってました。

あと、自分の観た時、劇中の真ん中ぐらいの見せ場で、うまく垂れ幕が
下りなくて、ボテっと落ちてしまったアクシデントがあって、
幕に何か描いてあったみたいでしたが、ほとんど見えなかったので、
何が描いてあったのかが気になってしょうがないです。


最後に「二十四の瞳」ですが、他に観た公演に比べると地味でしたが、
イラク戦争だとか太平洋戦争とか、いろいろと考えさせられる事があって、
お盆休みの舞台鑑賞の締めとして、なかなか良い公演でした。
終演後に、高野志穂さん目当てで出待ちしようかと思っていたのですが、
楽屋口に、出演していた子役の保護者らしき人がいっぱいいたので、
あきらめました。おそらく、子役は地元の子ばっかりなんでしょうね。


今回、行き帰りは青春18キップと岐阜の大垣〜東京間の夜行快速の
あわせ技を使いました。往復で7000円もかかりませんでしたが、
まともに眠れなかったし、帰りは名古屋を通り越して、欲張って大阪へ
遊びに行って、ヘロヘロに疲れて帰ってきて、いまだにヘロヘロです。

7月にいくつか観劇してたのですが、長文になってしまったので
また今度にしま〜す。

[1136] いろいろ  ひろ 2003/08/24(Sun) 14:41

で、7、8月にいくつか公演があったので、簡単にレポをば・・・

個人的に夏の恒例となっています、名古屋に構えるスーパー一座の‘大須オペラ’を観てきました。演目は喜歌劇「ユートピア国株式会社」でした。今回はいつもの大須演芸場の他にも、碧南(愛知)や横浜でも公演がありました。
劇の内容、質とも期待以上のもので、今まで観てきたスーパー一座の中で一番良かったです。カーテンコールは何度も続く程、客席は拍手の嵐でした。っていうか最後列にいたサラリーマン軍団はビールで出来上がっていて、カーテンコール時に一番盛り上げてました。(この公演は劇中でも飲み食いO.K.なのです。)

以前、こちらで紹介されてました、ギリシャ劇「エレクトラ3部作」第一話 姉イピゲネイアの犠牲を観てきました。
笠松泰洋:作曲・台本構成・指揮
中嶋朋子:朗読
野々下由香里:ソプラノ
白川直子:ダンス
大島早紀子:演出・振付
しらかわホール.7月26日
今回は3部構成の第一部ということもあって、とりあえず観に行ってみようって感じで行ったのですが、個人的には、はまる事はありませんでした。
笠松さんの曲は、初めて聴いても非常になじみやすい曲で素晴らしかったです。またその曲を見事に体で表現していた白川さんのダンスも、とても素晴らしかったです。
でも、全体としては一つにまとまっていなかったように感じました。

ラ・カシータ第二回公演「エトワール」7月27日 名古屋市芸術創造センター
榊原弘子(Maximum Dance Company)、榊原有佳子(Kバレエカンパニー)ら8人のダンサーの公演でした。(Kバレエ所属は3人いました。)
演目はラ・シルフィードとドンキホーテの他にモダン系を7演目やってました。
初めて榊原弘子さんを観たのですけど、やはりアメリカでプロとして活躍されている事もあって、表現力、技術とも素晴らしかったです。

春風亭小朝プロデュースVol.2 「メンデルスゾーン」 8月3日 しらかわホール
1.序曲「真夏の夜の夢」
2.交響曲 第4番「イタリア」 第一楽章
3.ピアノ協奏曲 第一番 全楽章
春風亭小朝:ナビゲーター
三輪郁:ピアノ
井上京:指揮
アンサンブル21演奏
今回はバレエファンとしては馴染みのある「真夏の夜の夢」があるというので行ってきました。
小朝師匠が、クラッシク界の「超おぼっちゃま」「究極の若旦那」メンデルスゾーンを面白おかしく紹介しながらの楽しいコンサートでした。
その話の中で一番驚いたのは「真夏の夜の夢」っていうのは17歳の時の作品なんだそうです。(@_@)

[1184] 御園座顔見世公演夜の部 しずか 2003/10/06(Mon) 23:51

3日に行ってきました。遅くなりましたがざっと感想をば。

○一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)
平家隆盛の世を耐える、源氏方の公家やその周りの人達のお話。
表向きは能無しで阿呆、でも実はずっと源氏再興の思いを燃やし続けている、というお公家さんを演じるのが吉右衛門丈。
このお公家さんの阿呆ぶりがとっても可愛いの。縁台で遊ぶ様とかが可愛くて、ついつい目がいってしまいました。実は可愛いだけじゃないんですけどね。

○二代目中村魁春襲名披露口上
口上が八名ってのが少しさびしい…。賑やかしの方々も今回はいらっしゃらなかったので、真面目な襲名口上に終始しておりました。

○かさね
魁春丈のかさねと仁左衛門丈の与右衛門、互いの年齢も体格も調度いい感じの二人でした。
凄惨な話だと知っていても、そしてお芝居なんだけど、後半の場面は見ていてなんとも辛かった。魁春さんの後半の足を引きずって、背中が曲がったかさねの様子がとっても真にせまってて怖かったっス。ラストの連理引きは言うに及ばず…。ブルブル

○大津絵道成寺
「娘道成寺」のパロディで、大津絵(大津絵に関してはこちらをどうぞ http://www.otsue.jp/)の人気キャラが絵から抜け出てきて踊るというもの。
娘道成寺と同じように鐘も出てきます(蛇になって巻きつく事はないですけど)。鯰とか弁慶とか矢の根の五郎も出てきます。人気者総出演って感じのとても楽しい演目でした。
鴈治郎丈の、五つのキャラクターの早変わりと踊り分けが見所かと。

[1191] 行ってきました、御園座夜の部 カオル 2003/10/16(Thu) 00:17

わたしも先日行ってきました。二代目中村魁春襲名披露公演でありますが、わたしの目的はなんといっても仁左衛門丈、なんでした。なので「かさね」のお話を中心に。

「かさね」の与右衛門(仁左衛門)という人は人としてしちゃいけないことばかりしてしまっているとんでもない悪人です。えっと悪事を書きますと、身分違いの恋人かさねは妊娠している、はまあいいとして、かさねの父を以前殺していて、実はかさねの母とも密通していたのですね。あまりのドロドロぶりに思わずびっくりなわけですが、かさねと二人心中しようとしていた川原に自分の殺したかさねの父の髑髏とそれにささった鎌が、流れてきて二人の運命はさらにドロドロになるのです。
悪事がばれた与右衛門はかさねを殺そうとする、かさね自身は親の敵と契った罪で顔がどんどん醜くなり、足もひきずるようになる(ひどいよな〜、かさね自身は何も悪くないと思うぞ)。とうとうかさねは殺されて、幽霊となり最後は与右衛門をたたる、とまあこれでもかーなお芝居です。
しかし、全編台詞だと恐ろしいことになりそうだけれど「かさね」は清元による舞踊が主なのですね(台詞はほんの少し)。
だからこんなにどうしようもなくめちゃくちゃな物語なのに、非常に美しいものを観た、という印象が残ります。仁左衛門も魁春さんもきれいな役者さんだし、お二人ともいわゆる“濃く”ないので多分余計そんな感じなのでしょう。
濃くみせようと思えばいくらでも濃くみせられる芝居だし、その方がインパクトは強いのかもしれませんが、舞踊の様式美をきちんと踏まえたお二人の舞台は、人の情念の行き着く先の悲しみを現出させているように思われました。

とまあ、まじめ感想は以上(笑)。なんたって仁左衛門の立ち姿の美しさにほれぼれ〜。なんで脚(膝から下)があんなにきれいかしら。うふふです。
今回節約のため、一番安い席だったので舞台が遠くてちょっと残念でした。やっぱりもうちょっと近くで観たかったなあ…。
長くなってしまったので他の演目の感想はまた後日書きます。

[1190]久しぶりに来てみたら 仁菜 2003/10/13(Mon) 06:50

バレエではありませんが、やっと「ライオン・キング」見てきました。もう、すごーく良かったです。日頃から「日本語のミュージカルはどうもね」なんて言っている私が言うのですから、本当にいいと思います。
ディズニーのアニメ以外、予備知識なしで見たのですが、とっても楽しかったし、特に舞台美術が素晴らしかったです。名古屋でやった四季のミュージカルは大体見ていますが、その中でも秀逸だと思いました。動物のかぶり物もですが、色彩が本当に美しいし、息をのむほどの場面転換も一見の価値ありです。
ティモンとプンバァの名古屋弁も楽しいし、子役のヤングシンバとヤングナラは大人を食っちゃいそうに上手でした。もう一回見ようかと思ってるくらいです。(そういえば、歌は少なかったかな。だから良かったのかしら?)