★Kバレエ 「白鳥の湖」
[1038] 長田佳世@黒鳥 ひろ 2003/06/20(Fri) 01:31 Kバレエ‘白鳥の湖’の名古屋公演観てきました。 今回の公演は観に行く予定にしてなかったのですが、Kバレエを初めて観た時から気になってる長田佳世さんがオディールを踊るので、どうしても観たくてチケットを買ってしまいました。 オッデトとオディールはダブルキャストで、一方のオデットは数日前にキャスト変更したようで、デュランテでした。 バリエーションの最後で、ちょっとふらついてしまいましたが、長田さんの黒鳥、とても素晴らしかったです。 以前よりも足が細くなったのか? 衣装によるものなのか? わかりませんが、足がより長くなった印象でした。それによってひとつひとつのパが、とても綺麗で印象深いものとなっていました。4回連続してグラン・ジュテするところが有ったのですが、その長い足でふわりと跳躍した時、鳥肌が立つほど綺麗でありました。 観終わってから、また長田さんのお姿を観たくて、Kバレエ公演のDVDや長田さんが所属している大阪のワクイバレエ団の公演ビデオを繰り返してみているので、頭の半分以上は長田さんのことを占めており、正常な思考が出来ないので、今回のはレポっていうよりも、長田さんの感想だけになっちゃいました。すいません〜 <(_ _)> |
[1039] 「白鳥の湖」 ゆき 2003/06/20(Fri) 16:06 お久しぶりです。私もKバレエの「白鳥の湖」観て来ました。熊川さんは、思ったより王子様でした。自身が演出とはいえ、自分が目立ったりすることより、一つの舞台を作り上げるということを楽しんでいるように見えました。 体形とかはやっぱり日本人だと思ったのですが、立ったり歩いたりするだけで、華や存在感といったものがありました。 ソロでは跳躍、回転で、客席も「おおっ!」って感じでした。あんな高い跳躍は初めて見ました。 冒頭のところで、まだ人間の娘だったオデットが、ロットバルトに白鳥にされる場面が入っていました。 三幕の民族舞踊は、ナポリとスペインだけだったのですが、スペインの方は、ロットバルトの手下達が踊っているという形でした。(明らかに怪しい一団なのに、何故誰も咎めないのだろうか)。 王子は、それまではすごく憂鬱そうで、花嫁候補たちに失礼なほど、あらかさまに「関心なし」って感じだったのですが、その一団やオディールを見ると、すごく興味を持ったように見え、今まで善なものに囲まれて育ち、初めてみる悪的なものに魅かれて行く、という風に見えました。(パンフレットにはオデットとオディールを間違えた、とあったのですが) デュランテは、2幕より3幕の方がよかったように思えました。慈愛があって。激しく後悔する王子を優しく許すのですが、「もうこれ以上王子を自分のことで苦しめたくない」というように王子から逃げ、湖に身を投げ、王子も後を追う。 それを見たロットバルトは「ええっ!?」って感じでうろたえている隙に、怒った白鳥たちに追い詰められる。(ちょっとウイリーっぽかった)。 ロットバルトにとっては、他人のために命を落とす、なんて信じられなかったのだろうなあと思いました。 そこで終わりかと思いきや、何やら高いところで、人間に戻ったオデットと王子が手を取り合って喜び、ドライアイスがたかれた下で白鳥たちがひれ伏していて、エンドでした。 全体的にマイムが多くて、ロイヤル風な印象。装置も衣装も素敵でした。 ただ、白鳥たちの衣装が、オデットがやたらキラキラしていただけに、なんだかみすぼらしく見えてしまいました。 オデット以外の白鳥たちはクラシックチュチュではなかったのですが、ここはやっぱりクラシックチュチュの方が、白鳥っぽくて綺麗だったのでは、と思いました。 何か心に迫ってくるものがある、といったわけではなかったのですが、色々工夫していることが伺えて、楽しい舞台でした。 |
[1044] 2003/06/21(Sat) 13:58 ゆき ちょっとだけ続き オディールを踊られた長田さんは、ボリショイのバレエ学校に留学していたそうで、ロシアのワガノワ式が染み付いていたので、最初は熊川さんのロイヤル式に慣れるまで大変だったみたいです。 出てきた時から印象的でした。衣装が、真っ黒ではなく、なんだかケバい感じで、綺麗でした。フェッテはダブルも何度も入れたりしていましたが、なんだかもっと高揚感が欲しかったかな。妙にゆっくりだった気がするので、スピード感があるともっと盛り上がってよかったと思います。 またもや白鳥の衣装のことなのですが、特に四羽の白鳥の時などは「クラシック・チュチュ」だったらなあと思ってしまいました。それに、なんだか遠くから見ると、ボーン版の男性の白鳥の衣装っぽく見えてしまいました。ダンスマガジンの、白鳥の湖特集をやっていた5月号の、39ページのロイヤルの写真のものとおそらく同じだと思います。 オデットとオディールは、以前カオルさんがおしゃっていたようにダブルキャストなのですが、(オデットがデュランテになっていたのには驚きましたが)今回は物語の上では、その方が破綻がなく自然なように思いました。熊川さんは、オデットとオディールは別物だと考えているようだし。まあ、長田さんに経験を積ませるという意図もあったのでしょうが。この方はまだまだこれからの人だと思います。 全体的に王子の成長物語だと思いました。2幕では、不幸な女性を助けるというヒーロー的なものに酔っていた、という感じなのですが、3幕で真実の愛に目覚めるという。なんだかかわいらしい感じもする王子様でした。 それにしても、隣が親子連れだったのですが、母親が子供にいちいち解説するのが、大変うるさかったです。 たしかにKバレエはお値段が、ね。私もS席は尻込みしてしまい、4階の最後列でした。狭かった・・。でも、熊川さんは今が見頃かな、と思います。 |
[1046] 2003/06/22(Sun) 05:10 ひろ れす カオルさん そうなんですよ〜。今の私にとっては、長田さんはミューズみたいな存在です。(笑) なんと言っても、長田さんの最大の武器は表情(表現力)です!! 楽しそうな表情で踊っていて、それが癒しのオーラとして観客席にふわ〜っと降りそそいでくるって感じなんです。 今回は、黒鳥としての美しくて妖しいオーラが降りそそいできました。そのオーラもさることながら、あの長い手足が指先まで表現されていて、より大きな空間を支配しているように、今回、感じました。 なんとなくロパートキナを思わせる感じもありました。 (かなりの贔屓目で見てるので、ちょっとオーバーな表現かもしれません。あしからず) ゆきさん はじめまして、同じく愛知在住のひろと申します。 書き込みを読ませていただいたのですが、なるほど〜と感心しました。 ゆきさんはバレエも演劇もやられてるそうですね。 私は両方とも観るだけなので、それぞれの違った見方があって勉強になります。 ご指摘にあったように、私も長田さんのフェッテは最後のほうでやや回転が遅くなってきたように感じでした。でも数えてみたら、きっちり32回転まわってましたよ。 もしかすると、その後の熊川さんのすさまじいほどの超高速回転があったので、見劣りしたのかもしれないですね。(笑) |
[1047] 2003/06/22(Sun) 08:14 仁菜 名古屋の公演いろいろ 皆さんKバレエを楽しまれたのですね。 私は以前は結構行ってましたが、チケットの高さ、更にプログラムの高さ(\3,000はチョット)、ファンクラブに入ってないと良い席が取れない等の理由で最近は遠ざかっています。 熊川君は確かに跳躍すごいと思います。 印象的だったのは97年ロイヤルの「ロミジュリ」のマキューシオを名古屋で踊った時で、ロミオ、ベンボーリオ、マキューシオの3人の踊りがある場面では、この順に身長が高いのですが、3人同時にジャンプすると熊川君は一番背の高いロミオ役のダンサーと同じ高さになるのです。つまり3人のうちで一番ジャンプ力があるということですね。(他の二人は誰だったか、プログラムが手元にないのでわかりませんが) もちろん、回転もスゴイです。 同じく97年越智バレエの「眠り」に客演した時も、王子の出番は少ない「眠り」ですが、とにかくよく跳び回るデジレ王子でした。 彼は、アダム・クーパーでさえ、「テクではかなわない」とか対談で言ってますものね。日本人の誇りです。惜しむらくは身長でしょうか。 ひろさん、ゆきさんのお話を読んでいると、また観ればよかったかな〜という気になってきます。長田さんは記憶にないのですが良いダンサーのようですね。 演出は、オデットが白鳥にされたり、また元に戻ったりする所や、民族舞踊をロットバルトの手下達が踊るというのは、モスクワ音楽劇場のプロメスティル版に似てますね。 でも衣装やマイム等はロイヤル式なのですね。私もあの長い衣装はあまり白鳥向きではないなーと思ってました。ロイヤルだと王子とオデットが最後馬車のような船のような乗り物に乗って昇天するのですが、あの乗り物はキレイだと思いましたが、そこは違うのですね。彼の新演出なのでしょうか。 |