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★安田美香子バレエ「ジゼル」

2003/03/30(Sun) カオル 安田美香子バレエ「ジゼル」

昨日行ってまいりました。ハビブリナ&クヅネツォフの「ジゼル」よりずーっとお客さんが入っていてなかなか盛況な感じでした。

初見の安田美香子バレエですが、何より素晴らしかったのは、コール・ド・バレエでした。
1幕の収穫祭のあたりのコール・ドで腕、顔の位置、そしてもちろん脚さばきと気持ちよくそろっていて、こりゃすごい!と思いました。ペザントの女性の方もかなりお上手。(男性は新国立からのゲスト、陳秀介さん)なので、2幕のコール・ドも素晴らしかったです。日本のバレエ団でこれだけのコール・ド水準にあるなんて凄いとちょっと感動的でした。

で、主役のお二人に関してですが、
安田美香子さんは、やはり少しご年配な方なので1幕は、踊りという点ではちょっと物足りませんでした。小嶋さんは久し振りに生舞台をみたのですが、踊りや立ち居振る舞いにおいて大変美しいダンサーでありました。もちろんテクニックも相当なものです。着地音が全くしないのです。かなり高くジャンプしてても全くしない。驚異的だわ。一つ一つのポーズも丁寧で綺麗。彼は自分にとって当たり前のことをしているだけ(わたしにはそういう風に見えるの)、って感じなのですが、これはやろうと思って誰にでもできることではないと思います。

安田さんは前に書いた朝日新聞の記事で「慈愛に満ちたジゼルにしたい」とおっしゃっていたし、年齢からいっても2幕で本領発揮なんだろうな、と思って観ておりましたが、………うーん、わたしには正直あまり「慈愛」は感じられなかったなあ。直前(って1月以上はたっけるけど)に「慈愛」そのもののイブリン・ハートの「ジゼル」観ちゃってるからなあ。比べたってしかたがない、と頭ではわかっていても、どうしても思い出されちゃう。
これは、安田さんだけの問題ではなく、小嶋さんの方にも弱冠問題はあるのかとも思いますが、ジゼルを死なせたことを深く悔やんでいるアルブレヒトをまず全て許すのが、ジゼル本人なわけで、その辺がどうもよく伝わりませんでした。

あとすごかったのが、ヒラリオン@トレウバエフ(新国立からのゲスト)。いや〜、踊る踊る(笑)。ゲスト代払ってるし、思いっきり踊っていただきます、という感じなのかしら。村娘達のコール・ドをバックにピルエットしちゃうヒラリオンなんて初めて観ました。なので彼が出てくるたびに、次は何をしてくれるのか、と変な期待をしながら観ちゃいました(笑)。もちろん、2幕、ウィリに殺されるところもすごかったよ〜。ミルタに「どうぞ、助けてください」って懇願してるんじゃなくて、「どうぞ踊らせてください」と懇願しているようでもあった(笑)。で、その通りになって殺されてしまったという(笑)。

安田さん自身にはちょっとばかり期待はずれでしたが、コール・ドの素晴らしさがそれを上まってあまりある出来だったし、小嶋さんはやはり綺麗だったし、トレウバエフは楽しかったので(って違う?笑)、全体の印象としては、まあまあの舞台で満足できました。

2003/04/01(Tue)  むうん  安田美香子バレエ「ジゼル」

こんばんは〜。
安田バレエは、なかなかよかったですね♪

カオルさんがおっしゃるとおりコール・ド・バレエがよかったですし、キャスティングも、若くてテクニックのある方がペザントで、大人の雰囲気でマイムが上手な方がミルタで、当たり前のことかもしれないけれど、いい公演だなー、と思いました。

トレウバエフは、ほんとにすごかったですよねえ。
帰りの新幹線の中で、思い出すたびに笑ってしまいましたよ。小嶋さんを追憶してうっとりする妨げになって、たいへん困りました(笑)。

>小嶋さんは久し振りに生舞台をみたのですが、踊りや立ち居振る舞いにおいて大変美しいダンサーでありました。もちろんテクニックも相当なものです。着地音が全くしないのです。かなり高くジャンプしてても全くしない。驚異的だわ。一つ一つのポーズも丁寧で綺麗。彼は自分にとって当たり前のことをしているだけ(わたしにはそういう風に見えるの)、って感じなのですが、これはやろうと思って誰にでもできることではないと思います。

ね、ね、そうでしょ♪
(せっかく誉めていただいたのに、長い段落の中だから、読み流す方がいらっしゃると残念なので、長々と引用してみました。(^_^;

2003/04/02(Wed) ミーシャ 安田美香子バレエ「ジゼル」

安田美香子バレエ、以前「コッペリア」と「くるみ」を見て、豪華なゲスト、セットに驚きました。
安田さんは年の割りに(失礼)かわいらしくて、スワニルダ、こんぺいとうの甘い感じがぴったりでした。

今回のジゼルは衣装(1幕)と安田さんの雰囲気が合ってなかったように思われます。
ラベンダー色のチュール製ロマンティックチュチュは周りの村娘がオレンジ・グリーン系の木綿を思わせる衣装から完全に浮いていました。もし、ジゼルの父親が貴族で村に母子をかくまっているという設定なら、周囲とは違う衣装もいいでしょう。
が、安田さんの雰囲気はかわいらしい村娘そのものでした。ちょっと残念でした。

小嶋さんのアルブレヒト1幕は白ブラウスに白タイツ、茶のチョッキでいかにも村人になりすました貴族という感じでした。
2幕は黒の上着に白タイツ、濃紫タイツの方がお忍びの外出に合っていると思うのですが・・・。
彼のジークフリートが見てみたいです。

コールドにはびっくり。本当よく揃ってましたね。
2幕が通常6*3のところを8*2としていました。選りすぐりなんでしょうね。
ベルタ役と男性以外すべて団員というのも感心しました。

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