[161] 2004/01/18(Sun)23:17 カオル 『レニングラード国立「白鳥」名古屋公演』

行ってきました〜。
えーっとまず最初に叫ばせて。ロットバルトがシェミウノフくんじゃなかったの〜(泣)。ロットバルト、ダブル・キャストだったのか。いや、そりゃあ、よく考えれば、こんなにたくさん公演するんだからロットバルトがシングル・キャストってことはないのが当たり前だけどさ。
うー、それにしても、てっきりシェミウノフくんをみるつもりだったので、がっくりです。(今日のキャストのグルシクさん、すみません〜)
「ジゼル」も「バヤデルカ」も彼の出番はなさそうだものな〜。もうみられないのね、しくしく。
気を取り直して(笑)主役の話。
プハチョフがとってもよかったです。王子様だったわ〜。踊りも2年前よりずっとスケールが大きくなった感じだし、気品もきっちり漂っていました。着地の足音もほとんどしないし。いやー、ほんとに立派な王子様ぶりでした。
特にステキだったのが、オディールにだまされたと分かったあと、お母さんに瞬間泣きつくのだけれど、すぐに、はっとなって、嘆いてばかりいてはいけない、オデットのところに行くのだ!と表情がキリリとなったところが、うん、ほんとステキでした。
ステパノワも2年前よりずっとオディールの心情が伝わってきてよかったです。(まあ、2年前より圧倒的に良い席でみたからというのもあるかもですが)
あとよかったのは、トロワのミリツェワ(チャーミング!)、スペインのポリョフコ(かっこいい〜)、マズルカのクリギン(脚を打ち合わせる時のためがいいわ〜、笑)。
そして3幕のコール・ドにコシュビラちゃん発見。相変わらず可愛い〜。
というわけで、しかし、この感想相当ヘンですね(笑)。
レニングラード国立は、もうすでに全く普通の目ではみられないから仕方がないです。大目にみてやってください。
そして最後、アニハーノフさんの指揮は良いなあとしみじみ思ったことでした。

[162] 2004/01/19(Mon)15:46 ゆき [白鳥]

録画していた「ル・パルク」観てみました。いや、思ったよりR指定な感じで、ちょっとドキドキしてしまいました。
イレールが素敵。パリ・オペラ座らしい、洗練された感じでよかったです。でも、あと何回か見ないと分からないかも。

レニ国の白鳥も楽しみました。王子のプハチョフは、写真見たとき、正直言って、「うーん、この人か・・。髪薄そうだし・・」とか思ってしまったのですが、1幕で、歩いたり手を上げたりするだけでも、なかなか王子っぽさが漂っていて、うっとりしてしまいました。2幕のソロは、ちょっとハラハラするところもあったのですが。
なんだか憂鬱な気持ちでふっと湖にでも行きたくなったのかな、といった感じがして、弓が出てこなくても違和感はなかったです。
ステパノワのオデットは、なかなか哀愁漂う感じがしてよかったです。王子が愛を誓うところでちょっと悲しげに首を振った(と思います。なんだか書くとなるとちょっと自信なくなってしまいますが)ところが先を見越してる感じがしてよかったと思いました。
32回転も迫力あってよかったと思うのですが、その後ブチっといったん途切れてしまうのがちょっとどうかなあと思いました。
花嫁候補の衣装が、なんだか仙女のように見えてしまいました。ずっと呑気に扇を扇いでいて、最後に王妃に駆け寄るところとかは、侍女のようにも見えてしまって。

最後に二人とも湖に沈むラストは、以前みたときは、どうも後味悪く感じたのですが、今回は、それもいいかなあと思いました。死もおそれない心が悪魔を滅ぼす、といった感じで。ただ、曲が打楽器を効かせてすごく盛り上がる割りには、どうも舞台上では淡々と死んだように見えてしまって。もう少しドラマチックにならないかなあ、なんて。あまりいい席ではない(下手側があまりよく見えない)こともあるかもしれませんが。
今回はちゃんとキャスト表を配ってくれましたね。私ももっとくわしくなれば、脇をみて楽しむこともできるのですが。
来年も楽しみです。

[165] 2004/01/22(Thu)05:40 仁菜 [レニ国白鳥]

なんだか、ボヤボヤしてるうちに書きそびれてしまいました。
久々に見たマールイの「白鳥」だったので、どんなバージョンだったか見るまで他のと混ざってたりしました。キーロフのセルゲイエフ版と少し似てるかな、と思ってたけど、道化は出てこないし、椅子を使った農民の踊りや、リボンの出てくるポール等、ああこれがマールイの「白鳥」ね、と思い出しました。
特に結末の悲劇バージョンはロシアのバレエ団にしては珍しいですね。主役二人の死と共にロットバルトも滅んで、廃墟(悪魔の棲家?)も崩壊するんでしたね。今回ほとんどまん真ん中の席でよく見えましたが、あまりドラマチックではなくて、気がついたら王子もオデットも悪魔もいなくなって白鳥(娘)達だけが残っていたような感じはありました。(別に睡魔に襲われたわけではありません。笑)でも、意外とハッピーエンドより良かったように思います。王子が悪魔と戦って勝つという演出のは、どれもあまり王子が強いとか、二人の強い愛が悪魔の力に打ち勝つとか、感じられないことが多いので。王子が悪魔の翼をもぎ取るのも、何だかそこだけ強くなっちゃった感じで(爆)
ボヤルチコフもできるだけプティパの原典に近い演出を取り入れたとプログラムの解説にもありました。
「白鳥」は真ん中の席に限る、(なんと言っても2列に並んだ白鳥の列の間を王子とオデットが進んでくるのが障害物なしに見えるんだから!)と言いたいけど、こんな幸運滅多にありません。多分二人が視界を遮られずに見えたのはこれが最初(で最後?)でしょう。でも、白鳥達のコール・ドのポジションも他のと少し違ってましたね。ステージが狭いわけではないのだから、もっと横に大きく使ってほしかったような。
主役の二人の踊りは思ったよりも良くて、特にプハチョフは長い手足が美しく伸びていたと思います。前田美波里似のステパノワも、もっと体育会系かな、と思ったら、結構しっとりと踊ってくれました。ただやはり、PdDでのサポートの失敗とか、ステパノワの踊りが止まったような動きにはハラハラしました。全体としては良かったと思うのに、一度もブラボーがかからなくて、ゲストダンサーじゃなくても、ちょっと冷たいんじゃない?と思いました。(でも自分でかけるのは恥ずかしい...)
トロワのミリツェワちゃんは(ちゃん付けで呼んでもいいほど若い?)踊りがやわらかくしなやかで、足音がしないし、可愛くて気に入ってしまいました。クリギンも良かったです。
あと、音楽は大体は良かったんだけど、大きな白鳥の踊りの時に鳴らなかった楽器があって、いつものように聞こえませんでした。(ここの音楽結構好きなので、ちょっとウルサイ私)シンバルとドラムが同時に盛り上げる所も、シンバルだけが頑張っていたように聞こえてしまったし。
全体には楽しめました。何と言っても、ここのバレエ団の公演は月末のルジマートフ公演へのプレリュードなのですから。(心はすっかりそっちへ飛んでいる私)

[169] 2004/01/24(Sat) 20:37 びあんこ [レニ国「白鳥」]

さて、私、本日、神奈川県民ホールにてレニ国「白鳥」を拝見。
オデット・オディールはギリョワ、王子はプハチョフくんでした。
どちらも初見でしたが、いやー、すてきでした。
プハチョフくん、80年生まれですか、若いですね。ラインがとてもきれいで、特にポール・ド・ブラの美しさに息を呑みました。対するギリョワも上半身のたおやかさは特筆もの、湖畔でのPDDは、両者の美質が最大限に生かされ、泣きのヴァイオリン、艶やかなハープの音色と相俟って、まさに夢幻の世界でした。
ただ、ギリョワは足技に、少しまだ不安が。でもきれいなダンサーですし、また楽しみなメンバーが増えましたね。怪我に泣かされ、日本へのお目見えは昨年がはじめてだったのですね?
そして、ロットバルトはシュミウノフくんでした。配役表はもらえなかったので、必死に書き写してきましたが、若々しく迫力もあってよかったです。こちらでも評判の方なのですね♪
今回は目当てのゲストもおらず、地元での「白鳥」だし、まったり出かけてみたのですが、とても良かったです。私も、来年も足を運びたいと思いました♪

[174] 2004/01/30(Fri) 13:52 カオル [今日は]

ネットカフェではなくホテルのパソコンなのです。いやー、便利ですね、ありがたいですね。
「バヤデルカ」二日間観ました。素敵だった、美しかった。ルジマートフの苦悩するソロルはやはり最高です。
ペレンのニキヤも素晴らしかったし、ザハロワも素晴らしかったです。レニングラード国立バレエのコール・ドがまたすごかったです。とまあ実にありきたりな言葉の感想になってますが、でもこういうふうに手放しでいえる舞台って最近久し振りに観たと思いました。
今日のジゼルも楽しみだな〜。

[175] 2004/01/30(Fri) 16:25 ゆき [観てきました]

バヤデルカ観てまいりました。美しかったです。ザハロワの足はやっぱりすごいですね。甲も綺麗でうっとりです。影の場面の最後の方で激しくくるくる回るところも、すごい速さでしたし。
ただ、おそらくこれは少数派だと思いますが、私はペレンの方がよかったかな。特に花篭あたりのところ。ただペレンは、リフトされるときちょっと顔がこわばっていたような気がしたので、「怖いのかな」とか思いました。
影のところのペレンは、無機質な感じがしなくもないのですが、この後の崩壊シーンを考えると、納得いくかな、という気もします。
技術的なこととか、格とか、ザハロワの方が上だと思いますが、個人的にはペレンの方がニキヤだった気がしますし、より印象に残っています。ただこれは、ペレンにはそんなに期待してなくて、ザハロワにはものすごく期待していた、こちらの心理状況によるものだったのかもしれません。
ルジマートフは、まず最初に思ったのは、「よかった、足治ったみたい」でした。最初の方は足ばっかり見てしまいましたよ。
正直いうと、全体的に思ったより地味だったかな、という印象はあります。これも、期待しすぎていたということがあったかもしれませんが。でも、一つ一つの動きがこんなに美しいダンサーは他にいないでしょう。同じ動きでも、なにが他の人とちがうのかなあと考え込んでしまいます。
シェスタコワのガムザッティは、彼女にしか出来ないものだったと思います。可憐さと怖さが同居してるというか。
影のコール・ドが素敵でした。ここばかりはもう少し後ろから見てみたかったです。フジテレビで紹介されていた、世界一のコール・ドに恥じないものだったと思います。ここのシーンは、クラシックバレエの傑作ですね。
黄色の衣装の騎士(?)達の中に、一際背が高くて目立つ方がいたのですが、もしやあれがシュミウノフ君という方でしょうか。(分かりにくい聞き方ですみません)。
ルジマートフは、ラジャの娘との結婚を言い渡されたときからカーテンコールまで、延々と哀しそう・・。(2日目のカーテンコールでは、1日目よりは笑顔が見えましたが)。本人的にはどうだったのでしょうね。
ラスト崩壊するとき、ソロルは、1日目では早々に去ったのですが、2日目では、倒れ込んだりしていたのですが、最後に立ち去らず、そのまま倒れこんだままでいてほしかったなあ・・。いや、なんとなくですが。
ジゼルは土曜日だけですが、楽しみです。
話は変わりますが、今月のダンスマガジンのキーロフ日本公演の記事で、やっぱりオーケストラに苦言めいたことが書かれていました。今回キーロフオーケストラはどうしちゃったのでしょうね。どうせならもっとばしっと書いてほしかったです。あと、キャスト変更のことで、一番大変なのは当日踊るダンサーと書かれていて、たしかにそうかもしれませんが、やっぱり一番迷惑なのは観客ではないかなあと思いました。

[178] 2004/02/02(Mon) 03:12 仁菜 [行ってきました!]

私も現実世界に戻れそうにないけど、今日1日かけて社会復帰の準備してます。(笑)今日が仕事休みで良かった。カオルさんもう今日からお仕事ですか。頑張ってください。
私のホテルはネットできない所で(自分でPC持って行かない限り)一応近くにネットできる所あったようなのですが、夜遅く出かけるのもイヤで。久々にPCから離れた4日間でしたが、なくても何とかなるものですね。バレエさえ見ていられれば。(笑)
いまだに頭ン中、ジゼルの曲が回っております。ザハロワで2回も見たせいでしょうか。
カオルさん、
>ルジマートフと白いバレエを踊る最良のパートナーはやはりザハロワ、としみじみ思ったことでした。
ほんと、同感です。二人のパートナーシップ、良かったですね。
一人でも十分美しいダンサー達ですが、二人だとよりいっそう美しく、「バヤデルカ」では神々しくさえありました。まさに天上の世界を垣間見た気分です。シェスタコワのガムザッティもとても良かったし、影の王国のコールドの美しさといい、去年のパリオペのセットには勝てないかもしれないけど、私には最高の「バヤデルカ」でした。

ゆきさん
シェミウノフ君、ほんとに背が高くて手足が長く目立ちますね。
去年の(正確には一昨年だけど)名古屋の「くるみ」では印象的なドロッセルマイヤーでした。私はコンラッドよりこちらの方が印象的でした。(だって「海賊」ではルジばっかり見てたから。笑)
今年の「白鳥」のロットバルト、名古屋では彼じゃなかったのでガッカリでした。「バヤデルカ」で見られたから良かったけど。兵士達、皆カッコよくって、見入ってしまいましたわ。
茶々さん
全く同じ日でしたね。
28日の「バヤデルカ」終わったのが遅くて10時近かったので、帰りの電車にまにあわれたか、心配しておりました。帰りの時間を気にせずに出待ちまでできるってありがたいことです。近い方がうらやましいですね。
今日は極道に走った埋め合わせに(笑)家族サービスに努めました。お土産ももちろん色々買いましたよ。(でまた出費が大変)
でもまた懲りずに(というか味をしめて)行くんだろうな〜

[180] 2004/02/03(Tue) 00:54 カオル [「バヤデルカ」とりあえず感想(のわりに長い、笑)]

今回の「バヤデルカ」は語りたいことがいっぱいなので、ゆきさんの感想を元に長レスまいります。
ゆきさん、いつも感想ありがとうございます〜。
バヤデルカのニキヤはペレンの方がよかったのですね。わたし個人的にはやっぱりザハロワなんですが、今回のペレンのニキヤは素晴らしかったので、それほど少数派でもないと思いますよ。
ペレンは本当によくなってきましたよね。ちょっとしたしぐさに情感がにじみ出るようになって、嬉しいです。1幕でソロルと踊る場面でも、ああ、この二人は深く愛し合ってるのねと思いました。そう思えたのはペレン・ファンには悪いながら今回が初めてでした。花篭の踊りも切なかったですね。
ルジマートフのソロルもニキヤ、ガムザッティ両者の間に挟まれて(たぶん二人の出来が甲乙付けがたいということもあり)、1日目は思い切り運命に翻弄される人でしたね。
愛し合う人がいる、しかし権力者の娘を嫁にと差し出されて、その娘がなかなかに魅力的であった。困惑しながらも、あらがうことができずに権力者の娘との婚約を承諾してしまう、そして招く悲劇。
1日目は運命そのものが主役でソロルはある意味脇役だったかもしれません。なので比較的地味な印象を受けたのだと思います。とこれはまあ、わたしの“地味”に思えた理由なのでゆきさんとはまた違うかもしれませんが。
一つ一つの動きがこんなに美しいダンサーは他にいないでしょう
まさに今回はそうでしたね。丁寧に丁寧にソロルという役を踊って(あるいは生きて)いましたね。わたしなどは、こんな風にソロルを造形できるダンサーはやっぱりルジマートフしかいない!としみじみ思うわけです。うーん、多分、他の誰のソロルを観ても納得できそうにない今の自分ではあります(笑)。
シェスタコワのガムザッティは本当に適役ですね。多分ルジマートフのこうあって欲しいと思い描くガムザッティ像に限りなく近いのではないのかな、と勝手に思っています。しかし、今回は前回観たときよりも怖さが際立ってました。これはニキヤとソロルの愛が前回よりも深まったからかなあとこれも勝手に勘ぐっています。そのせいで女二人の対決シーンの迫真性が前回よりも明らかにアップしていたと思いました。ほんとに怖かったというか、二人ともかわいそうだったと言うか、うーん、とても見応えがありました。
影のコール・ドも最高素晴らしかったですね。またここの部分のオケがよくて〜。すごく丁寧にそして情感たっぷりに演奏されてましたよね。そのおかげもあるかと思うのですが、影達も一糸乱れず、それでいて叙情的で本当に美しかったです。ずーっとずーっと観ていたい気分でした。
先頭から二番目にご贔屓コシュビラちゃんがいました。アラベスクで脚がすっと上がってふらつかず、そしてゆっくり降りてくるといううっとりするほどきれいなラインでした。あと全員揃ったとき、最前列にフジTVで紹介されたアリョーナ・ヴィジェニナがいましたね(たぶん、コシュビラの隣かな)。彼女もなかなか良いなと思いました。
そしてシェミウノフくん!いやあ、「バヤデルカ」と「ジゼル」じゃ出番ないよな〜とあきらめていたからすっごく嬉しかったです〜。踊らないけど(笑)。歩いていくのを観られただけでもよかったわ。
背高くてステキでしょ。でもって手も脚も長ーいの。でもってお顔も可愛いの。「バヤデルカ」はひげありだったのでちょっと可愛さは半減してましたが。パンフレット写真もいまいちなんだけれど、実物はステキなんです。(はい、わたし、「海賊」のコンラッドで転んだ人です)
「バヤデルカ」は人数がたくさんいるから団員総動員(でもってエキストラもいるし、このエキストラもうちょっとなんとかならないものなのか)で最後の方、影で女の子が足りなくなったのか女装させてまで舞台に出ていて(3人ぐらい)大変そうでした。でもそういうところも微笑ましくて好きだわ(笑)。
ラストの崩壊はそうですね、2日目の方が長くその場にいましたね。わたしも、そのまま倒れていて欲しいと思いました。でもそうすると最後のシーンができなくなっちゃうからきっとダメなんでしょうね。うーん、どうして大僧正だけ助かるのか、やっぱりここは未だに疑問。みんな死んでしまった方がいいと思うのだが。
はー、長々書きましたが、レニングラード国立の「バヤデルカ」はすでにわたしの中でベスト版となっています。主役、脇役、コール・ド、オーケストラどれをとってもわたしにとっては最高です。ちょっとばかりの舞台セットのちゃちさや、衣装の安っぽさはもうどうでもよくなりました。
完成度の高い舞台をみせてくれてありがとう! レニングラード国立バレエ、という感じです。

[183] 2004/02/03(Tue) 22:48 ゆき [ジゼル]

家のパソコンが壊れ、ようやく復旧。投票、してきました。(にわかにペレンファン)
あの背の高い兵士は、やっぱりシュミウノフ君だったのですね。皆さん、ありがとうございました。「かっこいいなあ」と思いつつ見てました。<br>大僧正で終わるのは、やっぱり、ねえ・・。池田理代子さんの「オルフェウスの窓」という、とても壮大な作品で「なぜお前が?」というキャラが最後を締めていて、それを思い出してしまいました。(主要キャラはほとんど死んじゃってましたが)。ブレクバーゼさんはよかったとは思うのですけどね。
それはともかく、あの影後のシーンはなかなかよかったと思います。あの青の衣装、似合うなあ・・。あれを着て舞うファルフは、一際大きく見えます。
運命そのものが主役。おお、深いですね。翻弄されまくっていましたね。
「ジゼル」、ザハロワよかったですー。ザハロワのジゼルってどうも想像つかなかったのですが、ちゃんとジゼルだったと思います。黄色の衣装にはびっくりしましたが。やっぱりブルーがいいなあ。
それにしても、身体能力の高さには、ほんとに目を見張るものがありました。他の方々も上手ですが、ちょっと次元が違うというか。足首、甲の美しいこと。
ルジマートフは、アルブレヒトにしては若干老けてる気がしないでもないのですが(すみません・・)ジゼルが好きなんだなあということがとても伝わってきました。ワクワクしながらのノックするところとか。ちなみに、ノックするたびに家が揺れ、崩れやしないかとはらはらしてしまいました。ジゼル、ボロ屋に住んでるのねえ。
アルブレヒトの一幕で特に印象的だったのは、バチルダの手にキスをした後、ジゼルが割って入り、すごくはっとした表情をしたところです。あと、白鳥の王子が母親にすがりつくがごとく、従者に甘えていたところかな。おぼっちゃまだなあと。
なぜこんないつかはバレる嘘をついたのかなあと思うのですが、ただ安らぎたかっただけなのかもしれない。おそらく、あまり幸せではなかったのでしょう。
今回、バチルドの人が可愛らしくて、この人も二股かけられた一人なのだなあと思い出しました。
ペザントのリフトがぐらついたのが惜しかったですね。あの瞬間、ミリツエワちゃん、ちょっと怒ったようにみえたのは・・気のせいだったかもしれませんが。
二幕冒頭は、ハンスがなにかの気配を感じるところは、ウイリーがひらひらしていてほしかったかな。あの電飾は何なのだ。人魂のつもりなのだろうか。次からはぜひなしにしていただきたいです。
私は、ハンスには同情しないです。クリギンさんの嘆きっぷりに少し心を動かされはしましたが、やっぱりストーカーですからね。当然の報いでしょう。
今回、アルブレヒト、帽子なしなのね。ちょっと寂しかったです。
ところでザハロワって大きいのですね。(今更)なんだかファルフが小さく見えてしまいました。そのせいかリフトがちょっときつそうというか、どうもあまり精霊らしさを出してあげられてなかったのではーという気がしないでもなかったのですが、でも、よかったです。うまく言えませんが、愛を感じました。別れは二度目の方が辛いのかも。
ラスト、とても心打たれました。なんというか「ジゼルが男性にとって都合のよい話だなんて、私が言わせない」みたいな気迫が伝わってくるようでした。いや、ご本人にそんなつもりはないのでしょうが、個人的にそんな風に感じてしまいました。
見てるときより、むしろ後から心に迫ってくる、不思議な余韻の残る、切ない舞台だったと思います。
話は変わりますが、昨日、はなまるマーケットに西本智実さんが出演していました。6月あたり、愛知芸術劇場に来るみたいです。「シェヘラザード」と重ならなければよいのですが。

[184] 2004/02/05(Thu) 22:31 カオル [Re:[183]ジゼル]

バヤデルカの崩壊シーン、わたしも好きです。ソロル@ルジマートフが、ニキヤ&ガムザッティを同時にサポートしつつも、まったく二人とも見えていないように踊るところが、特にツボなのです〜。切なくも美しいのでうっとりです。
ジゼルの衣装、2日目には慣れましたが、髪飾りが白と青のお花なだけに衣装もそうしてくれー、と思いました。あの髪飾り全然合ってなかったなあ。せめて黄色のお花とかだったらよかったのに。ロビーに飾ってあった1幕のジゼル衣装(レニングラード国立のもの)をこれだったらいいのにと何度思ったことか。
それにしても、身体能力の高さには、ほんとに目を見張るものがありました。他の方々も上手ですが、ちょっと次元が違うというか。足首、甲の美しいこと。
いや、ほんとにザハロワの踊りの美しさには、言葉を失うというかどうしてそんなに綺麗に踊れるの?と観るたびに思います。
なぜこんないつかはバレる嘘をついたのかなあと思うのですが、ただ安らぎたかっただけなのかもしれない。おそらく、あまり幸せではなかったのでしょう。
本当にそうですね。特に幸せではない、というのは大いにあり得そうです。わたしが思うにこのアルブレヒト(ロシア風だとアルベルトか)は嘘をついているという自覚もないんじゃないかということなんですね。それほど純粋に村の青年ロイスとしてジゼルを愛していたのではないかと(まあ、これはわたしの偏った見方、もしくは妄想ではありますが)。
電飾はわたしも安っぽいのでやめて欲しいなあと思いました。気配を感じるマイムだけでも十分だと思います。
ジゼルのリフトってすごーく難しそうですよね。確かにザハロワは身長的にはルジマートフと相性ぴったりではないので、わたしも色々と残念に思うところもありました。
ジゼルは1日目はあまり二人の愛を感じなかったのですが、2日目(ゆきさんの観られた日)は、二人の間に愛というか絆というかなかなか言葉にしにくいですが、そういう特別な強いつながりを感じました。
見てるときより、むしろ後から心に迫ってくる、不思議な余韻の残る、切ない舞台だったと思います。
いやー、本当にそうですね。だいたいルジマートフの舞台っていつもそうなんだけれど、後からじわじわ効いてくるのです(笑)。今回の2演目は悲劇なだけに特にそうかもしれません。

[212] 2004/02/24(Tue) 05:03 仁菜 [バヤデルカ]

カオルさん
「バヤデルカ」の感想読んできました。あの時の感動が蘇ってきて、そうそうと頷きながら読ませていただきました。
私はペレンの日が見られなかったので、1日だけでしかもルジマトフの「バヤデルカ」は全く初めてだったこともあり、「ジゼル」に比べると印象が薄くなってしまったのですが、カオルさんの文を読んでまた反芻することができました。やっぱり2日とも見たかったです。
昨年は演目が「海賊」だけだったせいか、土日にあったのに、2演目で2日ずつだと、どうしても間は1日くらいしかとれず、2つとも週末にするのは難しいのでしょうね。仕事と家庭があって地方在住だと4泊5日はちょっと辛いのです。

「バヤデルカ」はロイヤルとパリオペとマールイを1回ずつ見ただけなのですが、やはりダンサーに思い入れがないと感動できませんね。演目としては豪華で、見どころもたくさんあり、ストーリーも納得いく展開なのでもう少し深く鑑賞したいところです。
前回見ていないのが残念なのですが、本当にここ1〜2年のマールイのダンサー達の成長ぶりには素晴らしいものがありますね。(特にペレン)2000年に見た名古屋での「海賊」はルジマトフが「孤高の人」だったのに、昨年や今年はバレエ団に溶け込んでいて調和のとれた舞台でした。来年は何を見せてくれるのか、もう今から期待してしまいます。(鬼が大笑い)

[220] 2004/02/29(Sun) 16:09 ゆき [バヤデルカ]

バヤデルカ感想拝見しながら、ルジマートフの決して派手ではなかったけど、美しかったソロルが蘇ってくるようでした。なるほど、一見地味にも見えましたが、舞台に溶け込んでいる、ということだったのですね。円熟のひとつの形でもありますね。
言い尽くされたことですが、動きのひとつひとつが、ほんとに丁寧で美しかったです。特に、なんていうのだったかな、ジュテしながら舞台を回る、高いわけでもスピードがあるわけでもないのですが、あんな綺麗なあの動きは見たことありません。あんなに美しいルルベやアラベスクも。
影のシーンは、途中から音楽や動きが激しくなるのですが、あそこはソロルとニキヤの結婚式ではないかと、パリオペの映像を見て勝手に思いました。そういう風に演じるのならそこで終わりでもいいかな、という気もします。ザハロワとなら、そういった感じもいいなあと思いました。ペレンだったら、やっぱりソロルを許さないニキヤが合うと思いますが。(ところでペレンってフランス姓だったんですね。ロシアにしては珍しく覚えやすいと思っていましたが)
崩壊シーンは、やっぱり3人で踊るところはいいですね。ただラストが・・。大僧正のことはこの際おいておくとしても(あれはあれでいいような気もしてきました)、説明書きではたしか非業の死を遂げる、と書いてあったような気がしたのですが、どうにもみんなとっとと逃げたようにしか見えないのが・・。
なんだか、みんなが可哀そうな作品ですね。

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