★ルジマトフ&ロシア国立バレエ(東京、他)6月
[370] 2004/06/21(Mon) 23:17 カオル [ルジマトフ&ロシア国立バレエ団横浜公演] ざっとの感想です。1部のロシア国立バレエ団の演目もなかなか楽しめました。 もうちょっと他にソリストいなかったのか、と思う演目も弱冠ありましたが、総じてレベルは高めかと思います。 横浜公演はBプロでしたが、バヤデルカの「太鼓の踊り」とか入ってるのがいいよね。 マールイではこれは無理だ(笑)。 ガラ形式だけれどコール・ドがきちんとついているものが多かったので、バレエ団の全体的な雰囲気がよくわかってよかったと思います。 「シェヘラザード」に関しては、やはり素晴らしかった!行ってよかった、とまあひたすらそんな感じです。 美しく、時に雄雄しく、色っぽく、そしてせつない。マハリナと作り出す世界は、濃密な愛の世界です。何度みても胸がざわめきます。 セリュツキー先生が『特別』を連発していたけれど、「シェヘラザード」の金の奴隷は、わたしにとっても特別中の特別です。 あと、2回観られるのかと思うと本当に嬉しい。 |
[372] 2004/06/28(Mon) 13:58 ゆき [ロシア国立バレエ第一部] 「ニジンスキーの肖像」は、芝居部分が多くて、字幕も出なくて、訳の紙が入っているだけなので、俳優さんには申し訳ないのですが、第一部は、一回見た後は早送りしてしまうことが多いのですが、第二部がなかなかよいのですよ。 神のルジマートフが舞台に現れるとき、スピーカーから声が流れるのですが、ちょっとぞくっとする瞬間です。 名古屋公演があったのですね。観られた仁菜さんがうらやましいです。 さて、はるばる東京まで。第一部の方もけっこう楽しみだったのですが、なかなか見ごたえがあってよかったと思います。ゴルデーエフさんの作品を見て、なんというか、この方はこういうのが好きなんだなあとか思いました。「盲目の少女」など、なんだか床が畳に見える・・。でもこれ、けっこう気にいってしまいました。千野さんは、「アレルキナーダ」より、こちらの方がよかったかな。コロンビーヌ役では、笑顔がちょっと怖かった。しかもずっと変わらないんだもの。 ブルラーカさんの細くて長い脚も印象的でした。「パガニーニ」で全身赤タイツ(あの衣装、どうかなあ)で出てきたとき、「くるみ割り人形」の人だ、と、脚で分かりました。顔写真みて、少々ショックを受けてしまいました。本も出しているようで、そんな感じもするなあとも思いました。 「オンディーヌ」も、振りが可愛らしくてよかったです。魚をイメージ?水の精が不死の力を失って悲しむけど、すぐ開き直なおって明るくなるところがおもしろかったです。 「ナイーナの踊り」は、なんとなく、真ん中の方より脇二人の方の方が上手だったような。「ワルプルギスの夜」も楽しかったです。 「バヤデルカ」の太鼓の踊りは、好きなので、楽しかったです。マールイで観たとき。男女二人が見詰め合って、かっとこちらを向くところが好きだったのですが、なかったようで、残念。(見落としていたらすみません)。婚約式の、華やかで荘厳な雰囲気を打ち破るかのように、という解説がちょっと笑えました。<br>「海賊」は、人のよさそうな奴隷商人だな、あの衣装は・・・、と思いましたが、あの中だけの物語として見ると、愛嬌があっていいかな。ギュリナーラも可愛かったです。 「ドン・キホーテ」も、盛り上がってました。バジルの人も、張り切っていたと思います。背景が「パキータ」みたいだったので、二人は床屋と宿屋の娘なんだけど?と思いましたが、ラストには全員がでてきてくれて、それには合っていたかな。 全体的に、たしかに派手さとかはなかったかもしれませんが、心意気は伝わってきて、よかったと思います。初来日ということで、日本に来慣れていないロシアの方々にとって、日本の夏の暑さや湿気は大変だったとおもいますが、ほんとにお疲れ様でした。 力尽きてきたので、とりあえずこの辺で。 |
[373] 2004/06/29(Tue) 01:43 ゆき [第二部] さて「シェヘラザード」ですが、やっぱりさすがですー。 26日は、ドキドキしている間に、あっという間に終わってしまったのですが、むしろ後からすごく余韻がきました。 この日は、2階バルコニー下手側で、ここは割りとみやすかったです。が、映像にある金の奴隷が寝台に飛び乗るところ、今回は寝台がないので、下手側にいるのですが、私の席からは切れてしまってよく見えない(泣)。ふっと一階前方見下ろすと、皆さんほとんど真ん中の群舞ではなく、隅っこのお二人をみていたのがおかしかったです。 その日の私の周りには、お子様が多かったのですが、割とおとなしく見ていてくれたのでほっとしました。 「シェヘラザード」なので、お子様は・・・と思ったのですが、これは大丈夫なのではないかなとも思いました。 というのは、こういう振りでこういう作品なのに、品格や誠実さ、真剣さ、といったようなものを感じたからです。 とはいえ、やっぱり家族連れには向かないかな・・。 この日はお誕生日だったため、なかなか素敵なカーテンコールでしたね。 27日は、一階後ろのブロックでしたが、やっぱりオーチャード一階は観にくいです。後ろブロックですら傾斜がゆるやかな上、椅子が前の列とびっしり同じ配列。ずらしてくれればいいのに。前の方はあまり段差がなく、縦長なホールなので、後ろだと遠い。ここは、2階の方がいいかも。場所は渋谷だし、(あのすごい人ごみは一体)ここのホールは、もう出来れば避けたい。 そんなことはさておき、私には、二人ともすごく可愛くみえました。いじらしいというか。ゾベイダの方が上のように見え、(その方が好みだからかもしれませんが)ゾベイダに、行ってきなさいと言われたから真ん中へ行って、でもほんとは一時も離れたくない、みたいな。 この辺りは、きっと見る人によっても違うのでしょうね。 私にとって、初生マハリナでしたが、やっぱり素敵、と思いました。太ったと言われていますが、遠めだったせいか、私は別にそんなに気になりませんでした。まったりした動きがまた、妖艶だけど、可愛らしかったです。 この役のルジマトフは、一際存在感があるというか、そんなに大きい方ではないはずなのに、大きく見えました。空間の使い方が独特というか。 第一部の方も、たしかによかったと思っていたのですが、しばしふっとんでしまったくらいです。やっぱりちょっと次元が違います。決してロシア国立の方々がよくないというわけではなく、ルジマートフが特別なんですね。あの上目使いがまた。 ところで、この日、せき防止にのど飴を口に入れていたのですが、じっと見入っていてそのことを忘れ、ラストの辺りに気管支に入り、むせそうになってすごく苦しくなり、集中力が途切れてしまった・・。ちょっと咳き込んでしまいました。周りのひと、ごめんなさい。 カーテンコールでは、ドンキの時みたいに前にいきたかったのですが、だれも行かないので、行くわけにもいかず・・。 そのうち、小心者のため、遠く慣れない場所に来ると電車の時間が心配になり、何度目かに幕が降りたとき、ささっと出口に向かったのですが、行き着かないうちに幕があいてしまい、「え、どうしよう」と、ちょっとうろたえてしまいました。出口が遠い場合は、あきらめた方がいいかな。というか、せっかくだから、最後までいればよかったわ。 なんだかどうでもいいようなこと長々と書いてしまいましたが、これで生演奏だったらなあ。どうにかならないものでしょうかね。 カオルさんとしずかさんは、生演奏でご覧になったのですね。しかもゲルギエフで。そしてキーロフ、パリ、そしてマハリナとザハロワで。読まさせていただきました。羨ましいですー。ついにDVDですね。次はぜひ生演奏で観たいです。 |
[377] 2004/07/01(Thu) 01:33 ゆき [西本智実さん] 西本智実さんの「革命」、行って来ましたー。かっこよかったですー。 下手側の舞台斜め後ろだったので、奥の方の楽器は見えませんし、オーケストラ全体を観るには難がありますが、(アナスタシアさんも後ろ姿でしたし)、西本さんを鑑賞するにはよい席でした。 私は演奏の良し悪しはよく分からず、バレエの演奏でも、カオルさんはじめ、みなさんいろいろおっしゃっているのを、すごいなあと思っているので、語る資格はないのですが、名フィルのみなさんも、頑張っていたのではないかと。 音楽っていいなあと思いました。 丁寧なレス、ありがとうございます。たしかにロシア国立の第一部は、Bプロの方が手堅い感じはしましたね。 ただ、Aプロの方が印象に残っているのですよ。もう一度観るなら、Aプロかも。「盲目の少女」が、どうにも印象深くて。ある意味笑える作品でもありましたが。 「シェヘラザード」のゾベイダの「行ってきなさい」のところ、そうそう、そんな感じでした。まさに。 こちらをはじめ、過去のいろいろな方の感想から、後半あたりから、金の奴隷の方が立場が上になってくると勝手に思っていたので、ちょっと意外でした。 官能性は若干落ちるかもしれませんが、王妃と奴隷なので、今回の方が好きかも。 26日、お子様がまわりにいても、これは大丈夫なんじゃないかなと思ったのは、もちろん品はあるから、なのですが、言い方を変えれば、思ったよりおとなしめというか、やたらR指定ということをきいていたせいかな。映像のものより、押さえ気味だったような気もします。 席にもよるかもしれませんが、27日は、もう少し動きも大きく、官能性があったような気もします。 過去のものを生で見ていないのでなんともいえませんが、私は、少なくともマハリナがゾベイダの場合、ゾベイダが上のほうが好きかも。今回の、妖艶で美しくて可愛いマハリナのゾベイダ王妃を、やっぱり美しいルジ金の奴隷が崇め奉り、もう好き好き、ずっと一緒にいたいって感じが、すごくツボでした。私的には、R指定というより、可愛らしい印象がありました。いいなあ・・。ほんとにあっという間ですよね。もっと観ていたいのに。 ところで、あのプロローグは、ちょっとびっくりしてしまいましたが、やっぱりキーロフやインペリアルでは、なかったのですね。うーん・・。あと、セットは、ちょーっといまいちかしら。別にいいですけどね。 どうでもいいつっこみで、王達が帰って来た時、二人はいったん手をとって逃げるのですが、処刑がはじまって、なんとなく、わざわざ殺されにとび出てきたような。逃げたところで、すぐ捕まるのでしょうけど。あのあたり、もうちょっとドラマティックな方がいいかな。 そんなことはさておき、やっぱり余韻がすごくきます。 マールイがレパートリーにして、アニハーノフ指揮で、というのは、私も考えました。マールイの場合、セットはあまり期待できませんが、いいです、そんなことは。群舞もあまり見てないし。(失礼な)キーロフ日本公演は高いし。(それ以前にやってくれないし)。光藍社さん、企画して。マールイのみんな、ルジマートフとマハリナのために練習して。 なんとか生演奏で通して見たいです。 ロイヤルボックス、プリセツカヤの方も見ましたよ。いやあ、変わらない方っているものですね。寿命の短いバレリーナの貴重な時間を、理不尽な闘いに費やさなければいけなかったこと、心が痛みます。でも、だからこその、今のあの若々しさなのかもしれません。 |
[378] 2004/07/01(Thu) 21:41 くり [これって妄想?] ゆきさん、こんばんは。 私もゆきさんがご覧になった日を含め、「シェヘラザード」4回観たので、未だにお話の世界から帰ってこられない状態です。圧巻でしたよね〜。 >R指定というより、可愛らしい印象がありました。 そうそう、可愛かったですよね〜。 >わざわざ殺されにとび出てきたような。 あそこは、「二人はもう自分たちの気持ちを偽って生き延びていくのに耐え切れなくて、一緒に死のうと決意し、王様に『こういうことになってる』(笑)と暴露した」ように見えました。(寝台がないから、あんな形になったのかもしれないですけど・・。) 私にはインペリアルで観た時以上に、想像の余地があってドラマティックでした(笑) 生演奏で観たら、もっといいでしょうね〜。 |
[384] 2004/07/04(Sun) 21:21 茶々 [殴られそうな感想をもった私] カオルさん、皆さん、こんにちは。 毎日暑いですね。これが9月まで続いたら生きていられるか心配です。皆さんもご自愛を。 さて、シェヘラザードの公演ですが、私も3回見てきました。大変切なく美しかったです。でも、その感情の正体は書くと皆さんに殴られそうなので、ここでは書きません(笑)。ルジ様の金の奴隷はあらん限りの愛情をゾベイダに捧げていたのだとそれだけ書いておきます。 それから、最終日はシャリアール王の気持ちも感じることができました。彼もまたゾベイダを愛していたのですね。 とにかく今回の舞台はルジ様@金の奴隷をしっかり心に刻みつけることができました。 |
[385] 2004/07/05(Mon) 04:56 仁菜 [「シェヘラザード」まだ余韻] |