★ダンス・ファンタジア(名古屋)9月

[456] 2004/09/12(Sun) 06:11 仁菜 [ダンス・ファンタジア2]

前回の「ダンス・クロニクル」から半年しかたっていないのに、大分忘れています。(^^;)
で、プログラムを引っ張り出して、色々比べてみたりして。(前回の感想ももう一度読ませていただきました)
確かにプログラム高いですね。前のもこんなに高かったでしたっけ。カラー写真もないのに。解説はかなりつまっていますが。

で、「戸外にてOut Doors」の曲のタイトルは、やはり同じ、バルトーク作曲「戸外にてOut Doors」となっております。

前回ほどではないですが、今回も長かったですね。しかも、コンテンポラリーが多くて、中には睡魔を誘ってくれるのが結構...(笑)
席が(選べなかったので)とんでもなく前で(しかも1番前じゃないのが始末が悪い)前の席のオバサン(というよりおばあさん)がダンサーの動きに合わせて頭を左右に動かして、見づらくてしかたなかったです。(あなたは最前列なんだから首を動かさなくてもよーく見えるでしょ!《怒》)そういえば、前回ここはオーケストラボックスだったんだわ。やっぱりコンテンポラリーだとテープ演奏になってしまうのね〜
と、付随的なことばかり書いてますが。全部あげて書くのも大変なので、気づいたことだけ。

「ドンキ」の豊田シティバレエ団は初めて観ましたが、なかなかきれいに揃っていました。豊田バレエ学校ってあるのですね。海外の公演に参加したり、コンクールで入賞してたり、ソリストのレベルは高いようでした。前なので見えすぎるというか(笑)ソリストは上に書いたように、前の人のせいで観にくかったし、全体は近すぎて観にくかったです。

「薔薇の精」はよく見えました。森さんは表情が硬くて、初めて舞踏会に行った少女の、興奮醒めやらぬ夢心地の表現があまりできていませんでした。後半はちょっとにこやかになったけど。ここのバレエ団は相変わらず衣装がケバイ。越智君はママに似てきて、バタくさい(って古くさい表現だけど)顔つきなので、あの日本人には難しい薔薇の衣装も合っているようでした。私も誰かさんとつい比べてしまうんだけど、もう少し身長があるといいのに、と言ってもしかたないですが。でもこの踊りは難しいのでしょうね。本当に苦しそうでした。汗びっしょりで。最後のジャンプ、もっと高く跳んでほしかったけど、最後でもう限界、という感じに消えていきました。それにしても、セットは立派だったけど、舞踏会から帰ってきた時間にしては外の景色が明るすぎますね〜 あれはどうみても夕刻でしょう。

「奇跡の人」はアカデミー主演女優賞と助演女優賞の映画が頭にあるので、もっとヘレンの苦しみや二人の葛藤を表しているのかと思ったら、他の人々を救済するところまであり、わかりやすかったです。やはり前すぎて、コールドの効果がわかりにくかったのが残念でした。

これ以降、コンテンポラリーばかりで、やはりこういうのは音楽が良くないと効果が半減してしまうように思いましたし、半端な(と言うと失礼かもしれないけれど)日本人の振付は、実験的なのかもしれないけれど、おもしろさがわからないのが多いです。

「NO WAY」は女性の衣装が、古い時代の束縛された女性を表しているかのようで、どうにも気になりました。大寺さんと窪田さんのコンテンポラリーは初めて観ましたが、カッコよかったです。もっと色々な現代作品を踊って見せてほしいと思いました。背景も良かったです。

「BEAT TIME」は本当に「イン・ザ・ミドル...」風でした。民族音楽であんな効果が出るなんておもしろいと思いました。PdDが振付も踊りも良かったです。

「戸外にてOUT DOORS」は途中からスクリーン上の絵ばかりに目がいってしまいました。いかにもコンテンポラリーという感じで洗練されていたとは思いますが。

「99Duos」は私はどうもダメでした。こういうのは好きになれません。一部だけなので、全3幕やったら納得するか、または、もういい、多すぎ、と思うかどちらかでしょう。(笑)

「パッシング・ヴォイス」熊川クンの振付・美術ですが、今日の日本人の振付作品の中では一番完成度が高かったように思います。荒井祐子さんは可愛かったし、衣装も良かった。音楽がパッフェルベルのカノンというのもポイント高し、かな。トリをとるだけはありました。

と、結局ほとんど全作品について書いてしまいました。かなり辛口ですみません。あくまで私の勝手な意見です。日本のバレエレベルアップのためにも名古屋のバレエ団にもっとコンテンポラリーにも取り組んでほしいですが、そればっかりでも疲れるので、クラシックとのバランスを考えたプログラムにしてほしかったとは思います。

あと、大府公演にある「月に憑かれたピエロ」多分いつか名古屋で公演があったのでしょうが、観ていないので、平山素子さんだし観たかったです。米沢唯さんの「LITTLE ANGEL」も。平日なので無理みたいで残念です。

[457] 2004/09/12(Sun) 15:47 ゆき [ダンス・ファンタジア3]

皆さん、早いですね。
私も、とんでもなく前で、(2列目。仁菜さんとはけっこう近くだったかも)オーケストラなしであまりに前だと、やっぱり見難いですわ。あと、あまりに細部が見えてしまうというのもちょっと・・。息づかいが時々すごく聞こえてきて、ちょっと気が散ってしまいました。特に友則君。風邪でもひいていたのかな、というくらいしんどそうで。遠くからだったら気にならなかったと思いますが。ところで、越智バレエには、サクラがいるのでしょうか。前回2回とも「ブラボー」の掛け声がすごくて、どうも同じ人のような気がします。うるさいよ、あなた方は。

「BEAT TIME」に出ていた三木雄馬さんは、「レディマクベス」で、バンクォー役だったのが、佐々木大さんの代役でマクベス役をやったのですが、やっぱり舘形さんの夫役は苦しいと思いません?身体能力はやっぱり高くて凄いと思いました。

塚本洋子バレエ団の「NO WAY」は、前に見たことある、と思ったのですが、違いました。このベン飯田さんの作品は、唯さんのソロ作品を除いて見るの3作品目ですが、なんだか全部同じような・・。

生のピアノ演奏による「戸外にてOutDoors」は、やっぱりパンフレットでも、曲名はバルトーク作曲で、タイトル同じでした。ほんと高いですよね。パンフレット。文字は多いですが。ダンスクロニクルの時は、1500円くらいだったような気がするのですが。
文化センタープロデュースで、オーディションもして、かなり気合入っていたようですが、正直言って、個人的には一番飽きてしまいました。終盤で、疲れ気味だったこともあるでしょうが。バレエっぽい動きで、綺麗でしたが、コンテンポラリーでそういう動きばかり延々と続くとどうも・・。背の高い目の引く方、いましたねー。もう一人小柄だけどちょっと目の引く方いたのですが、誰かなー。

「99Duos」は、楽しんでる方と困惑してる方分かれたような感じでした。私の周りの方は困惑気味でしたが、笑ってる方もいましたし。私は・・、半々かな。公演全体を考えると、いいアクセントにはなっていたと思います。セリフが入るようなものは、本当は苦手なんですが、最後の「お疲れ様でした」には笑いました。

今回一番楽しみだった「パッシング・ヴォイス」、個人的にはかなり気に入りました。熊川さんは、美術のセンスも、なかなか洗練されていますね。
生ピアノのパッハルベルのカノン、聴きなれた曲ですが、今回とても新鮮に聞こえました。熊川さん自身で見たかったですが、芳賀望さんも、なかなかよかったです。包容力を感じましたし、写真よりずっと素敵な方だと思いました。
冬公演のバジルも、頑張って欲しいです。荒川さんも、よい雰囲気でした。
前回の水香さん、逸見さんペア同様、やっぱりトリは違うなあといった印象になってしまいました。
第三回あいちダンスフェステバルは8月だそうで、思いっきり先ですが、これからも続いていって欲しいです。

話は変わりますが、ハビブリナは名古屋に来たことあったのですね。マトヴィとフィリピエワも、ぜひまた来て欲しいです。二人の白鳥の写真見たことありますが、マトヴィの口紅が真っ赤でびっくりした記憶があります・・。

[458] 2004/09/12(Sun) 23:58 山猫 [ダンス・ファンタジア4]

みなさんの後に書き込むのはなかなかに恥ずかしいし勇気がいるんですが、まあ初心者的感想ということで。
クラシックも初心者なら、コンテンポラリーなんて未知の世界(山海塾のお友達?、くらいの認識)の私としては、チラシのスミっこに「コンテンポラリーダンスシリーズ7」という文字を見た時は「やばっ!」っと 思ってしまったんですが、それなりに楽しむことができました。

とは言うものの、最初に「ドン・キ」と「薔薇の精」が入ってくれてたのは「あぁ、バレエを観にきたんだなあ」と認識できてありがたかったです:笑
初心者としては予習はかかせないんで、バリシニコフの「ドン・キ」、ニーナ&ルジマトフ、ルグリの「バラの精」なんかを見て行ったんですが、こんな世界のトップと比べるような見方をしたんではさすがにフラストレーションが溜まるばかりだろうと思ってたので、プロ野球と甲子園を見る時の違いとでも言いましょうか(って、この例えで分かる?)
「あぁ ここはビシッと揃ったね」とか「そのしぐさがかわいらしいね」とか「今のジャンプ、バッチリきまったね」とか、そういった風に最初の2演目は観たので楽しく観させてもらいました。
1階の後方だったので息遣いとかの細かい処も気にならなかったですしね(オケピは使わなくても空けておくべき?)

「奇跡の人」はダンスとしての印象はあまり残ってないんですが、その明確なメッセージを「9・11」という日に演じられた事に大きな意味があるように思いました。

さて、ここからが未知との遭遇
「NO WAY」
音も光も、演劇での最後の盛り上げ部分と似た雰囲気で、なかなか楽しかったです。
途中でテンポが遅くなるのかな、と思いきや最後まで全力疾走な感じ、全力疾走を続けるにはちょっと時間が長すぎたような気がする。
どうせなら途中からもっとボルテージを上げて半分ぐらいの時間でバシッと終わらせてしまったほうが強烈だったんじゃないでしょうか。

(私はトゥシューズを使って究極の美を追求してきたであろうクラシックスタイルのバレエが好きなようです)

「OUR SONGS」
こういったわらかな物もありなんだなと教えてくれて、この一連のプログラムのなかでホッとできる時でした。
なんですが、でもなぜこれをバレエシューズでやる意味があるのかな? と思ってしまって、どうせならトゥシューズを使って更に美しく見せてくれた方が自分の好みだったかな、と(でもそれじゃあ単なるコール ド?)。

「BEAT TIME」
この手の音楽はけっこう好きだし、トゥシューズも履いてたし(笑) 楽しめました。
一つの「作品」としてでなく、「実験」と捉えてみたら クラシックスタイルを残したままでの新たな可能性を見せてもらったような気がします。

「99Duos」
うーん、 これが自分のイメージしてたコンテンポラリー、そして苦手意識ありありのタイプなので、ゴメンなさい。

「戸外にて」
最初に動き始めた時から一人だけやけに「キレ」のいい動きをしている青シャツの子に目が行って、「あれが米沢さんかな?」などと思いつつ、映像も全体的な動きもあまり見ず、その子だけを追ってしまいました。
よって感想なし(苦笑
こういった中から一人でも多く、外の世界へ飛び立てる実力の持ち主があらわれてくれると嬉しいですね。

「パッシング・ヴォイス」
・・人はどこから来て、どこへ行くのか?・・ というヒントを最初から貰ってはいるんですがあの短い時間のなかで、かなり簡単に 自分の人生とダブらせたり、思い浮かべたり いろいろな想像を喚起してくれる処がさすがって感じでしょうか。

まだコンテンポラリーだけの公演にお金を出して見に行こうとまでは思いませんが、かなり苦手意識はうすれてたので観に行って良かったです。
今回は共同制作の演目まで出来たし、いっそのこと(それぞれのバレエ団所属のままでいいから)選りすぐりの人を集めて『愛知芸術劇場バレエ団』なんてとこまで発展してくれたら楽しそうなんだけど。

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