[319] 2004/05/06(Thu) 11:53 ゆき [マラーホフBプロ]

昨日、フェステバルホールでマラーホフBプロ行ってきました。ラカッラ不参加は残念でしたが。
当日ちょっと演目の変更があって、ウヴァーロフ、ステパネンコの「ラ・バヤデール」が「ライモンダ」になりました。なぜ?ちょっとどよめきました。後半、順序にも変更がありました。
ポリーナ・セミオノワさんは、バレリーナにしてはグラマーだなあと思いました。身体能力も高くて、きれいでした。

ヴィシニョーワは、可憐で素敵でした。以前は、あまり好みではないかな、と思っていたのですが、生を見ないうちから判断してはいけませんね。「マノン」もよかったですし、「アポロ」では、一番目をひきました。その次がポリーナさん。若手のヴェルデイユさんもがんばってましたが。

「アヴェ・マリア」「レイトリー」の、ちょっとマッチョなアメリカコンビ、サンドラさんとリチャードソンはかなり人気者になっていました。大人ーな雰囲気。

「黄金時代」のタンゴ、かっこよかったです。ウヴァーロフは大きいですね。白い王子だけでなく、こういうのもいいんじゃないかな、と思いました。

「コート」は、ストロボで空中浮遊しているようにみせるのですが、ちょっとタイミングがずれるとアウトですし、難しそうな演目でした。ちょっと目がチカチカしましたが、すごかったです。盛り上がっていました。これはちょっと遠くから見たほうがいいかもしれません。

テープの音質がいまいちかなあとも思ったりしましたが、とにかく、はじめて生ヴィシニョーワが観られてよかったです。

[346] 2004/06/03(Thu) 00:30 カオル [Kバレエ名古屋公演]

さて初Kバレエですが、とても良かったです。ダンサーのみなさんのレベルが高いです。
「コッペリア」は陽気な民族舞踊の場面が多いのですが(それが見所でもあるのかな)、みんなほんとに良く踊っていて見事でした。

スワニルダは荒井祐子さん。スワニルダの明るく勝気な感じが、くるくると魅力的に変わる表情でよく表されていました。テクニック的にも申し分なし。
熊川さんのフランツは、生き生き楽しげでしたね〜。お茶目で憎めないヤツって感じです。
こちらももちろん踊りは完璧。
コッペリウスのキャシディは作り込んだ芝居で、舞台をまとめていました。
評判通り、セットは豪華だし、衣装もキュート(女性も男性も)でよかったです。

問題はオケかな。音が薄っぺらなのと金管が鳴らない感じなのがちょっと寂しかったですね。

というわけで初Kバレエはかなり満足のいくものでした。あとこれでもう少しお値段が安ければ言うことないんだけれどなあ、とつい思ってしまうのでした。

[347] 2004/06/05(Sat) 01:23 カオル [松山バレエ名古屋公演]

観てきました。「ドン・キホーテ」全幕というのは考えてみたら名古屋では、めったに観られないものなんですよね。<br>レニングラード国立も「ドン・キ」は地方でやってくれないしなあ。
というわけで、地元では初「ドン・キ」生全幕舞台です。

ヌレエフ版で全3幕。ダンスシーンはたっぷり。
そして松山バレエ総出演、とあったように舞台上にたくさんの人が上がっていました。<br>それだけでもかなりの迫力でした。そして名古屋フィルハーモニーの演奏が、舞台を素晴らしく盛り上げていました。
全幕ものを観たなあ、と充実感いっぱいです。

日本でずっと長い間バレエ芸術というものに貢献してきたバレエ団の底力のようなものを感じました。主役お二人はもちろん群舞のみなさん一人一人にまで気迫があって、それが観ているわたしにびしびし伝わってきました。良い舞台でした。

森下さん清水さんとも、良かったです。観る前は不安もなくはなかったですが、やっぱり観ておいてよかった。
もちろん技術的な細かいことではいろいろ不満もあります。でもバレエってそれだけじゃない。そう思わせるに足る説得力のあるダンスでした。
特にGPDDのアダージョが素晴らしかった。魂がこもっていて、感動的でした。

衣装もセットも評判通りよかったです。それから名フィルの演奏も。(名フィルの「ドン・キ」なんてある意味レアだよなあ)
バレエってやっぱり素晴らしい、という幸福な気持ちになれました。

[348] 2004/06/05(Sat) 03:13 ゆき [同じく]

私も観てきました。松山バレエ。
キャスト表を見て「なんだかいっぱいいるなあ」と思いましたが、幕が上がって、ほんとに人がいっぱいでびっくりしました。Kバレエなどで、セットが豪華で「おお!」となったことはあっても、人がいっぱいでどよめくなんてはじめて。

清水さんは、最後の方は、さすがにしんどそうにも見えてしまいましたが、1、2幕では、思ったよりかっこよくて、いいんじゃないかな、と思いました。(黒タイツの方が・・、とも思いましたが)
森下さんも、最後のキトリを精一杯踊りきりました。ジャンプとか、少々厳しくはありましたが、よいパートナー同士ですね。
演奏とも、協力し合っているのが感じられました。
レニングラード国立で観たものと、順序が色々入れ替わってましたが、これはこれで、「なるほど」と思いました。やや重厚な色使いが、ヌレエフっぽいかな、と思いました。

[354] 2004/06/09(Wed) 22:02 カオル [6/6新国立バレエ「眠れる森の美女」]

ザハロワが踊るセルゲイエフ版「眠り」が観られるのなら、行かねばなるまいと思い行きました。

ざっくり感想ですが、ザハロワはそれはそれは美しかったです。ポーズの一つ一つがこれ以上ないってぐらい完璧だし、しなる脚、高い甲、見ているだけでうっとりです。ほんとに何度観ても、クラシック・バレエを踊るために生まれてきたとしか思えませんね、いやーすごいです。

しかし、オーロラとしてよかったかというと、ちょっと、うーんという感じ。なんだろうなあ、やっぱり完璧すぎるのがいけないのかな。
感動ということになれば、2002年ボリショイ公演のグラチョーワのオーロラの方がずっと感動的だった。
ゼレンスキーの体調がいまひとつだった(としか思えません)から、もしかしたら、わたしが頑張らなきゃと思ってしまったのかもしれないな、などと考えてしまうほど、幸福感に欠ける「眠り」だったですね。
オーロラは、一人で踊っちゃダメなのよ〜。精神的にも身体的にも。
えーと、でもわたしはザハロワの単なるファンなので、こう思いつつも今この時期のザハロワのオーロラを観られてよかったな、と思ってしまうわけですね。

ゼレンスキーはGPDDのヴァリエーションはなんとか踊っていたけれど(なんとかというのは失礼かな、着地音のしない豪快なジャンプなどみせるべきところはきちんとみせていました)あとのところはダメでしたね。いろいろ事情はあるのかもしれないけれど、あまり無理しないで欲しいです。

あと印象的だったのは前田さんのリラの精かな。妖精のえらい様(ヘンな表現ですみません)という感じが良くでていました。威厳がありました。

まだ色々細かいことで言いたいことはあるのですが、それはまた後ほど書きます。ってレポたまるな〜。

[359] 2004/06/14(Mon) 00:35 ゆき [Aプロ観てきました]

昨日、ベジャール・バレエのAプロに行ってきました。
最初の「海」は、主人公の名前が、ベジャール版「くるみ割り人形」と同じビムで、ノスタルジックな雰囲気がありました。
ただ、金銀の扇を持つところがあって、きれいではあったのですが、なんだか違和感が。そこだけ変に日本的だったもので。その扇をひらひらさせながら阿波踊り、みたいな振りもあって、隣の人はちょっと笑ってました。
同じ海っぽい作品なら、「ギリシャの踊り」の方が好きかな。

ジル・ロマンの「バトリー・フュガス」、素舞台にたった一人で、あの存在感はさすがだと思いました。咀嚼しきれないうちに、あっという間に終わってしまったのが残念。

「これが死か」、なんと寝てしまった(ガーン)。そんなもったいないこと、めったにしないのですが。今回の目的の半分が、この演目だったのに。本で読んで、見てみたいなあと思ったのですよ。もう時間は戻らない・・。最初の方は大丈夫だったのですが、途中でうとうとしだし、気がついたらラストのシーンでした(泣)。

「バクチ」は、ルジマートフの昔の写真を見て、観てみたいなあと思っていました。今度、水香さんが東京バレエ団でやるんですよね。水香さんに合ってそう、と思いました。
Tの、ジュリアン・ファブローがよかったです。この日一番の収穫でした。この日の「これが死か」も、この方だったら、寝なかったかも。とても目を引く方でした。
T、U、B通すのは珍しいらしいので、通して観られてよかったです。

ラストのカーテンコールには、ベジャール本人も登場。飛行機に乗れるくらいは、回復したようです。

全体的に、地元だったら、行ってよかったと思うでしょう。関西あたりでも、そう思うかな。でも、わざわざ東京まで、と思うと、どうかなあと思ってしまったのでした。
でも、一度本場のベジャールを見られたのは、やっぱりよかったです。特に、なにかくるものがあった、というわけではないのですが、うーん、相性の問題かな。

Kバレエの「コッペリア」の感想、楽しく拝見しました。熊川さんは、そうそう、助走が目立たないというか、それが一層鮮烈な印象を残すのだと思います。また、あれほど高く跳んで着地がまずいと、足腰に負担がかかるので、着地も綺麗なんですよね。
荒井さんも、移籍がよい結果になっているようで、よかったです。早くDVDにならないかなあ。

[392] 2004/07/12(Mon) 23:37 ゆき [ゴールデンバレエ・オブ・ロシア]

ゴールデン・バレエ・オブ・ロシア、行ってきました。
前から5列目と、かなり前の方だったのですが、ちょうど5列目まで、段差が全くないんですよ。足が見えない、上半身しか見えない(泣)。全身が見られないのだったら、遠くて表情が見えない方がまだましでした。他の人たちも観にくそうでしたし、こういうところをS席にするのはどうかな、と思ってしまったのでした。

最初に「天地創造」でした。面白かったですよ。なんとなく、モノクロの古い映像を見ているような印象に陥ってしまったりもしましたが。
アダムのガリムーリンが、可愛くてよかったです。最初はすごく無垢な感じで、だんだん大人っぽくなっていくところもよかったです。イヴのペレジナさんも、印象的でした。
神の扮装がちょっと笑えました。白髪のかつらに白い付け髭・・。
男性天使二人、女性天使三人も、可愛らしくてよかったです。振りが、ぴょこぴょこした感じで、なんとも笑えました。
アダムとイヴが追放される門が、男性天使二人が持ち運んでいたのが、また笑えました。
アダムとイヴは、最初は幼い二人って感じで、だんだんしっとりしていくのが、またよかったです。
最後は、アダムとイヴのパ・ド・トウの後ろで、何組ものペアがいて、(なんだかいまいちな方も混じっていましたが)、子孫繁栄の様子が表されていて、なかなか感動的でありました。
悪魔の方(キャスト表配ってくれなかったので、名前は分かりませんが)、憎めない演技で、魔女の成澤さんも、とても頑張っていました。名古屋公演がAプロでよかったなあと思わせてくれました。

チェルノブロフキナのカルメン、最初から圧倒的存在感でした。綺麗だなあ、あの衣装似合うなあと思いました。時に妖艶で、時に可愛らしく、といった印象でした。男性達を夢中にさせる説得力があったと思います。
他の女性たちが、なんとなく「シンクロナイルドスイミング」とか思ってしまいました。衣装のせいかな。

全体的に、やっぱり名古屋なので、最初の方は盛り上がりに欠ける感じでしたが、さいごの方では、ちょっと盛り上がって、概ね好評のようでした。そんなに高くもないですし、よかったんじゃないかな、と思いました。

[407] 2004/07/28(Wed) 13:45 ゆき [コンテンポラリー]

昨日、県芸小ホールで、「水と油」観てきました。マイム系のコンテンポラリー・ダンスのよう、ということしか知らず、初めて見るような類のもので、少し心配だったのですが、楽しかったです。安いし、行ってよかったです。子ども向けのワークショップもあるということで、親子連れも多かったです。お子様もけっこう楽しんでいたようでした。チケットも完売だということです。
パラレルワールド的なものが展開されていき(多分。うまくいえませんが)、笑えるところもあって、セリフが聞こえてくるようでした。4人それぞれのキャラもたっていて、また緻密に作ってあって、コンテンポラリーが苦手な人でも、気軽に楽しめるのではないかな、と思いました。

もらったチラシによると、笠井さんのワークショップやら公開講座が名古屋であるということで、公演もあればなあと思いました。

ロイヤルボックスのヴィシニョーワ編、観ました。光り輝くような美しさ。キトリ、マノン、素晴らしいです、ジュリエットも可愛い。ルジマートフとのカルメンがまた。全編発売してくれないものでしょうかね。
ローザンヌでの「カルメン」もすごいですね。でも、ワガノワなのに、何故このコンクールに出る必要が?また、ちょっとまだ子供には身体に悪そうな振りだなあという気もしてしまって。実際入団して怪我したときもあったんでしたっけ。今は元気に踊ってるからいいですけど。

Kバレエのドンキ、熊川さんがエスパーダをやる日もあるそうで、それもかっこいいでしょうね。全く出ない日は、(いつもよりは)大分安めになってました。名古屋公演は(あれば)、どうなるでしょう。
Kバレエは、男性限定のオーディションをやるそうで、本格的に男性の方の育成にも力をいれるみたいですね。
ルジマートフのエスパーダというのも観てみたいなあ。

[420] 2004/08/07(Sat) 00:18 カオル [レニングラード国立バレエ野洲公演]

行ってきました〜。
初レパートリーの「レ・シルフィード」。コール・ドの評判があまりよくないので、心配していましたが、今日はまずまずの出来でした。だんだん上手になっているのねって感じです。コシェレワ、ミリツェワともによかったです。エフセーエワは、シルフにしては元気よすぎ、もうちょっと優雅に踊って欲しいと思いましたが、まあ、一番元気なパートを踊ったからあれはあれでいいのかな。プハチョフは誠実な感じでしたね。

「眠り」のシェスタコワは、ちょっと腕の使い方がオーロラらしくないというか、うーん、ザハロワの完璧ラインオーロラを観たあとなので、ところどころきれいにみえないところがあり、残念。でも雰囲気はよかったです。シャドルーヒンはいつも通りでした。

「瀕死」のミリツェワ、がんばっていたとは思う。しかし難しいよねあれは。

「くるみ割り」ロマチェンコワは良かったと思います。1人プラスの4人の王子がイマイチ。リフト失敗するなよ〜。

「春の水」シェミウノフくん〜!でした(笑)。エフセーエワを片手リフトで登場。それだけでお客さんは大喜び、大拍手。うーん、熱い(初々しい?)反応だわ。リフトが決まるたびに大拍手なので、シェミウノフくんは、ほんっとうれしそうに踊っていました。

「白鳥」コール・ドがないのが寂しい…。コシェレワのオデット良かったです。

「ドン・キ」シヴァコフ、くるみではリフト失敗していたけれど、こちらではさすがにがんばってました。
シェスタコワはさすがに貫禄で踊ってました。見せ方を心得てますね。お友達ヴァリエーションの一人はミリツェワだったんだけれど、もう一人がわからず。うーん、ヴィジェニナかな?とも思ったのですが、確信がもてません。詳しい方、どうぞ教えてくださいませ。

えっと、会場はほぼ満席。そしてとても盛り上がりました。ダンサーの皆さんも嬉しそうにしていて、わたしも嬉しかったわ(笑)。やっぱり、夏もマールイだね〜。

[421] 2004/08/08(Sun) 14:50 ユーラ [レニングラード国立バレエ水口公演]

カオルさん わたしは昨日、遠路はるばる水口まで行って来ましたよ。(遠〜い!)

■「レ・シルフィード」■
慣れてないという印象は否めませんでしたが、それはそれでよい舞台だと思いました。皆さん一生懸命に踊ってましたから。ただ、コール・ドの中にとんでもないバストの大っきなダンサーがいましたね。産後なのでしょうか?(Cカップ以上はあったように思われます。)わたしはその大きなバストに目が釘付けになりました。(←このようなダンサーを見たのは初めて!)

■「白鳥」■
もうちょっと舞台を暗めにして欲しかったなあ。やっぱりバックにコール・ドがいないのは…。

水口の会場も1,000余りの席はほぼ満席でした。小さな会場でしたので舞台と観客席が近く感じられ、どこかの発表会を見ているような雰囲気で、(あの会場ならではの)地元の子どもによる花束贈呈があったりしてなかなかよかったですね。

[437] 2004/08/23(Mon) 04:01 仁菜 [キエフ・バレエ&ルグリ・ガラ]

ルグリ・ガラの感想読ませていただきました。
「パキータ」は私もマハリナとゼレンスキーのが好きです。それにしてもビデオ、本当に色とか劣化してますね。TVから録ったからしかたないのかしら。
私には(東京バレエ団のコールドがさえないせいか)オーレリとルグリ、そんなに悪くは思えなかったのですが。やっぱりアニエスとジョゼのDVDに比べると、ややパリオペらしい華やかさに欠けるかも。(それにしても東バの衣装は、マラーホフ・ガラの「インペリアル・バレエ」のに似すぎていたなー)

オドリック・ベザールは、エルヴェ・モローの代わりを務めるには少し無理があるようでした。ちょっと伊藤英明に似たような情けなさそうなところが妙にツボでしたが(笑)、背も高く、恵まれたスタイルだと思うので今後精進してもらいたいですね。

「ルパルク」のオーレリは、心配していたよりずっと女らしくて、とても良かったです。私はこれが「観てみたい演目No.1」だったので、満足しました。本当に全幕を持ってきてもらいたいですね。でもやっぱりイレールじゃないとね。

私はBプロは23、25日を観たのですが、初めて観たせいか、23日の方が感動する演目が多かったです。「さすらう若者のうた」や「椿姫」など、特に感動的でした。25日の方が良かったのは「アレス・ワルツ」、前半3人の「イェイ!」がバッチリ決まってよかったです。オペラ座の若手男性が本当にカッコ良かった。

やはり、全体にクラシックはもう少し若手に頑張ってもらいたいですね。私もドロテ・ジルベールは気に入りましたが、エルヴェ・モローの抜けた穴は大きかったと思います。(彼のチャイパドが本当に観たかった!)マチューも疲れていたようでしたが、エトワールとして、もっと輝いている彼を次回は是非見せてもらいたいものです。

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