★シルヴィ・ギエム「三つの愛の物語」(名古屋)5月

[650] 2005/05/09(Mon) 23:54 カオル [ギエム「三つの愛の物語」名古屋公演]

プログラムは2003年に大阪で観たのと一緒ですが、ギエムとダウエル以外の主要キャストは違っていたのでよかったです。
一番気に入ったのは「三人姉妹」。
素晴らしかったです。大阪のギエム&ムッルよりもギエム&ニコラの方が胸にせまりました。
特に最後のパ・ド・ドウは美しかったですね〜。
ニコラのダンスもわたしが最近(ってそんなに最近みてないけど)観た彼の踊りの中では、一番よかった。大きなジャンプも回転もヴェルシーニンの熱情そのものだった。
激しいダンスに身をまかせつつもその思いに応えられないギエム@マーシャは、せつなく痛々しく、そしてそれゆえ美しかったです。

ダウエルの滑稽味もなんてせつないんでしょう。マーシャの気持ちが自分にないことは重々承知。でもなんとかマーシャに気に入られたい。表現する彼なりの優しさは不器用そのものなんだよね。<br><br>幕切れの雪の降る中抱き合う3人もよかった。
うーん、いいバレエだ。

「カルメン」は初めてちゃんとみました(爆)。シアラヴォラもムッルも姿の良いダンサーなのでみていて目の保養でした。

「マルグリットとアルマン」はそうですねー、「三人姉妹」に比べると話的に深みがないのでちょっと物足りないかなと思ってしまいました。
観終わったあとけっこうあっけないのね、と感じたのは2回目だからなのか。
ギエムもニコラもダウエルもみんなステキだったけれどね。

[651] 2005/05/10(Tue) 10:28 ゆき [行ってきました]

私もギエムの公演、行ってきましたよ。
本当は「田園の出来事」に興味があったのですが・・、まあ、来てくれるだけでありがたいですね。
パンフレットには「田園の出来事」も載ってるかなあと思ったのですが、よく見たら名古屋公演用でした。薄い割りに1500円はちょっと高いなあ。

今までギエムは、写真や映像でしか見たことがなかったのですが、今回初めて生で見て、素晴らしいバレリーナだなあと思いました。
あんまり美人、というわけではないような気がしますが、(チュチュだと顔長い・・・とか思ってしまったり)ベージュや白のロングドレス姿が、大変美しかったです。身体能力もほんとに高くて、ため息ものでした。

ニコラも生では、初めてかな。笑顔が割りと可愛いですね。
ダウエルを見られたのもよかったです。若い頃のような美貌ではもうないですが、ノーブルさはうかがえましたし、クルイギンでは、なんだか可哀そうで、印象的でした。

また、多少高くても、やっぱり生演奏が好ましいと思いました。ピアノ演奏も心にしみてよかったです。

このところ目がさらに悪くなり、表情などはあんまりよく見えませんでしたが、情感は伝わってくるものがありました。

[652] 2005/05/11(Wed) 05:16 仁菜 [私も行きましたが...]

ギエムの公演、書くのを控えようかと思ったのです。
というのは、東京でもA・Bプロを見たので、どうしても初めて観たものの方が印象が強いので、名古屋で観なくてもよかったかな〜なんて書くと、見られた方に悪いと思って。

実は、私は「田園の出来事」が一番よかったのですが、特にベリヤエフを踊ったマッシモ・ムッルがものすご〜く素敵だったのです。もちろん、「カルメン」の方も良かったのですが、Bプロでは「カルメン」でまず、「あらっ、ムッルってなかなかよさげ〜」という気持ちになり、「田園」で「ムッル、素敵!カッコイイ〜」となってしまったので、名古屋でホセだけでは彼の良さが十分伝わってないのでは、と思ったものですから、出てきてしまいました。

2度目に見た彼のホセは、細くて繊細すぎるように思えてしまいました。(一昨年「プティのグランガラ」よりやせたような?)次は、「ロミジュリ」とか「マノン」等で見てみたいです。

カオルさん
>「マルグリットとアルマン」はそうですねー、「三人姉妹」に比べると話的に深みがないのでちょっと物足りないかなと思ってしまいました。

「椿姫」などと比べると確かに物足りないですよね。寝室のPdDがないし。サラ〜と終わってしまって、原作の良さが描ききれているのかな?という感じはしました。
ただ、ニコラの踊りに関しては、私はこちらの方が(名古屋では特に)よかったように思います。特に、夜会でマルグリットに復讐するかのように彼女を振り回して回転しながらマネージュするところ。東京よりダイナミックに思えました。(わかりやすいからかもしれませんが)
「三人姉妹」では、ちょっと疲れが見えたような。
ただ、やはり「三人姉妹」の方が、複雑な恋心を表現する舞台ですので、しみじみと余韻が残りますよね。大人の愛の物語というか。(最後の雪はちょっと降らせ過ぎのように思えましたが)「マルグリットとアルマン」はある意味センチメンタルな話なので。