★2005年いろいろ

[586] 2005/02/28(Mon) 00:21 ゆき [やっぱりダブルキャスト]

知立文化会館で行われた「パティオダンスプロジェクト2005」で、平山素子さんと工藤聡さんの「神舞を踊る」を観ました。地元の祭囃子にのって、力強い踊りを披露。工藤さんは初見でしたが、腰のしっかりした、キレの良い踊りでした。
アフタートークもあり、素のダンサーから作品についてお話が聞けて、たまにはそういうのもいいなと思いました。平山さんは、正直私はあんまりピンとこないのですが、独特の雰囲気があり、素ではちょっとシャイで、柔らかい印象をもちました。メダリストガラにも出演されるそうですし、あと新国立での公演や、新しく兵庫にできる劇場で、ニジンスキー版「春の祭典」にも出演されるそうです。

[603] 2005/03/30(Wed) 23:41 ゆき [武豊公演]

27日に、笠井叡さん振付、出演の「恋人形」を観にいってきました。知多武豊から田んぼの中を20分ほどてくてく歩いて。

コッペリア、牡丹灯篭を下敷きにしたもので、文楽とダンスのコラボレーションになっています。
人形を作った老人役の笠井さんは、とってもかっこよかったですよ。60すぎのはずなのに、すごいです。語りにのって動くのですが、(オイリュトミーといえるのかな)ほんとに言葉に乗っているというか、ご本人がしゃべっているかのようでした。

人形に恋して魂を吸い取られていってしまう主人公は、元オペラ座のピエール・ダルトさんという方。バレエ的な動きも多かったですが、舞踏的な動きは、やっぱり日本人に合うのかな、という気がしました。なんというか、動きの密度が違うというか。でも、笠井さんと比べたら、ということなので、かなり健闘していたと思います。なにより、その役になりきっていたのがよかったです。

その主人公との恋を失うと、逆に魂を失ってしまう人形役は、上村なおかさん。紅い着物をワンピース風にしてスカートを少しふくらませたような衣装が素敵でした。
とても美しかったのですが、情感があまり伝わってこなかったのが少し残念です。そういう点では、文楽の本物の人形に負けていたように思います。

主に語りにのって動くのですが、音楽は和風なものの他に、コッペリアの音楽(やや違和感が)、白鳥の湖の第2幕のアダージオの音楽も使われていました。白鳥の音楽のところは、夢と現実が交差する雰囲気が出ていていいんじゃないかな、と思いました。


★2005年 テレビ放送&DVD&映像

[595] 2005/03/10(Thu) 11:51 ゆき [私も観ました]

NHKで放映されたパリ・オペの「ラ・シルフィード」、私も観ました。ブルノンヴェル版は新国立の映像で観て、ラコット版を東京バレエ団で生で観た時は、やっぱり映像より生の方がずっといいこともあって、どちらの版も同じくらい好きと思いましたが、こうして映像で二つ観ると、私はブルノンヴェル版の方がずっと好きです。
ラコット版では、ガーンの見せ場が少ないですね。(パリオペではガーンという名前ではありませんでしたが)。
東バで、ガーンの人、印象が薄いかな、と思ったのは、単に出番が少なかっただけかも。新国立のトレウバエフのガーンはけっこう好きでした。

エフィたちも、ポワントでない方が良いです。エフィは、可愛い感じだった中村美佳さん、姉さんな感じだった井脇さんに比べて、ユレルはおしとやかな感じだな、と思いました。
美佳さんが、個人的には一番生き生きしていて好きです。

マチュー君は、横顔がとても美しいことを発見。

有名なトロワの場面は、オンブル(影)というらしいですね。ここと、1幕終盤の、シルフィードがとても軽やかにみえる場面(拍手がくる定番の場面だと思われます)が、ラコット版では好きな場面です。オンブルよりも、その場面の方が好きです。すぐ終わってしまいますが。斉藤友佳理さんも、ここ素敵でした。

全体的に、ブルノンヴィル版の方がドラマ性があるというか、マイムが多くて演劇的な表現も豊かなので、新国立の映像の方が楽しかったですが(音楽もこちらの方が)、ラコット版の方が好きという声の方が多く聞くので、好みの問題でしょうね。
ものすごく先の冬のマールイでは「ラ・シルフィード」をやるそうですが、どんな感じになるのでしょうね。

[776] [青ひげ城の扉] ゆき  2005/10/02(Sun) 11:42

「青ひげ城の扉」の上映見てきました。ここの上映は、映りがあまりよくなくて、ちょっと引くとぼやけてしまうみたいですが、字幕が全然見えないのが辛かったです。おかげで途中うとうとしてしまいましたが、これはかなりダンスオペラって感じですね。

ダンスオペラでの白河さんは、カオスの迫力ある白河さんとひと味違って、ちょっと可愛い感じがしました。こんな白河さんもいいかも。
この作品でも映像が使われていましたが、これは特に変に思わなかったし、歌、音楽や能まで、一粒でいくつもおいしい、なかなかいい作品だったと思います。やっぱり郡読より、歌でも朗読でも、一人か少数のほんとに力のある人がやった方が、よく見える気がしました。
生で観たかったですが、なにしろこの頃は、ダンスオペラというものにあんまり関心がなく。でも、いちどでもルジマートフが参加したということで、今では関心を持っています。

今まで、作品全体としては「UZME」が一番まずかったのかしら・・。ある意味一番おもしろかったですけどね。

[777] [青ひげ城の扉 &名古屋市民芸術祭] 仁菜  2005/10/02(Sun) 17:32

私も「青ひげ城の扉」の上映見ました。やはり映像が悪くて、字幕が全く見えませんね。色も薄くて、ほとんどモノクロのよう。せっかく扉を表すスクリーンにライトで色が付いていたのに、ほとんど見分けることができないようでした。
一度見た私でさえ、そうでしたから、初めての方が見られたら、ストーリーがほとんどわからないのではないでしょうか。それだけオペラ色は濃いですが。なので、私も睡魔に襲われてしまいました。

私も白河さんのこと、カオスでの公演の時と違って、可愛い感じがしました。それは「UZME」でも同じでした。

>やっぱり郡読より、歌でも朗読でも、一人か少数のほんとに力のある人がやった方が、よく見える気がしました。
確かにそうですね。「悪魔の物語」の朗読も素晴らしかったですし。

>今まで、作品全体としては「UZME」が一番まずかったのかしら・・。ある意味一番おもしろかったですけどね
一番まずかったかどうかは言えませんが、力が入っていた割に効果が一番出なかったのは確かでしょうね。でも私もやっぱり一番おもしろかったですね。特にダンスが素晴らしかったのはファンだからという理由だけではないと思います。
今後のダンスオペラがよりよいものに発展してほしいと思っています。

[783] [テレビ色々] ゆき  2005/10/10(Mon) 12:35

トップランナーで、首藤さんがボーイズクラスを指導する番組を見ました。教えてる首藤さんも、すっごく素敵でした。年少クラスには優しいお兄さんといった感じで、上級クラスには少し厳しく。
上級クラスでは、広い東京バレエ団の大スタジオが使われていましたが、地方の教室はあまり大きい稽古場がないせいか、マネージュは皆さん小さくまとまってしまいがちなのを、首藤さんは華麗なお手本を見せながら一生懸命指導していました。
皆さん、自分の教室では女の子の中に一人混じって、という子も多く、男性の先生に指導されるという機会のない子も多かったみたいなので、とてもよい経験になったのではないかな、と思います。

芸術劇場の「UZME」のコーナーは、やっぱり短かったですが、リハーサルの様子など垣間見られて良かったです。
万博公演のスサノヲは、ほんとに素敵だったのですねー。
白河さんがカオスとちょっと違うのは、振付家が男性か女性かという違い、鋭いご指摘です。どちらにも変幻自在な白河さん、やっぱりすごいです。
新上さんのインタビューもあればよかったのに。なんだか彼は、チラシの扱いとか、他のお二人がすごく有名なせいかちょっと割を食ってる気がして、気の毒なような。

私も作品全体としてはどうかと思いますが、やっぱり一番また観たい作品でもあります。演劇でもそうですが、見終わってすぐ「とっても良かった」と思い、でも一回観たからもういいわ、と思うものと、観終わってすぐは「うーん・・」と思っても何故か、はまってしまうものとあるのが不思議なところです。
勢いで次のク・ナウカの「王女メデイヤ」も見てしまいました。男性が声担当、女性が動き担当で、また大変レベルが高く、見ごたえがあり、少しのつもりがつい全部見てしまいました。なんだか文楽を見ていたような印象。

先週は「覇王別姫」の紹介でしたが、西島さんがゲストだったのが嬉しかったです。中国のバレエ団は、あまり観る機会がないので、やっぱり見たかったと思います。万博公演ではなく、普通にこちらでもやってくれたら、観にいったのですけど。独自のものを作っていこうという姿勢に感銘を受けました。

「石の花」や「バフチサライの泉」は、たしかにあまり見かけませんね。私も「石の花」見たかったです。
市川透さんは、あいちダンスフェステバルで観て、演技や見せ方が上手いなと思った覚えがあります。地元出身の方ですし、これから期待したいですね。