★英国ロイヤル・バレエ(東京)7月

[713] [帰りました〜] カオル  2005/07/16(Sat) 17:03

えーと、実は仕事で行ったのは東京でして、これ幸いという感じでロイヤル・バレエを観ました。ほんとは今回全くロイヤルは観ないつもりだったんですけどね。
7/12「シンデレラ」都さん&ボネッリで観て、7/14「マノン」ギエム&ムッルで観ました。

簡単な感想ですが、都さんのシンデレラは大変素晴らしかったです。可愛らしく、心根が、優しく美しい、シンデレラ。けなげで思わず応援したくなっちゃうシンデレラでした。
こういうシンデレラ像を踊ってなんなくはまるのやはり都さんだから、なんでしょうね。観た後とても幸福な気持ちになりました。
その昔、自分が小さかった頃、家に高橋真琴さん挿絵の「シンデレラ」(フランス語読みで「サンドリヨン」だったかな)の本があったのですが、それを読んで単純にシンデレラのきれいなドレス(高橋さんの絵がほんっときれいなの)や舞踏会にあこがれてた頃を思い出したりしました。
わたしにもそんな頃があったのね〜って感じです(笑)。

ギエムの「マノン」はですねえ、良くも悪しくもギエムだったというか。こちらの期待が高すぎたというか、相手がコープじゃないからなのかもしれないですが、すごーい感動はなかったです。もちろんギエム自身は素晴らしかったですけどね。
世界バレエフェスでさんざん沼地のPDDだけみせられて、全幕みたいよ〜と思ってて、その思いがかなったわけですが、ちょっと不完全燃焼というかね(笑)。
ダウエルのムッシューG・Mは素晴らしかったです。レスコーとG・Mとのトロワのところとか、おお、なんていやらしい〜(もちろん誉め言葉)。
ムッルもソアレス(レスコー)もキャラもダンスも、ちと弱い感じがしてそれが残念でしたね。
悪くはないんですけど、もうちょっと、こうクルものが欲しいというか(すみません、ヘンな感想で)。
というわけで地元コンクールは観られませんでしたが、ロイヤルを観てきました。

でコンクールですが、なるほどやっぱり、って感じのダンサーが残ってますね。
明日の受賞者ガラはなんとか行こうかなあ。

[714] [ギエム、バッセル、コジョカルのマノン] CATWALKER  2005/07/17(Sun) 01:39

私も7/14のギエムのマノン見ました。
カオルさんと同じで違和感のようなものを感じました。ギエムは自らの意思で坂を転がり落ちていくようで、最後の死も納得ずくで後悔は感じられない。年若いデグリューのムッルは大人のマノンに翻弄される様に見えました。踊りのパートナーとしては合格でしたが、少し演技が少ないと感じられました。ですが彼のことは嫌いではありません、何かクールな中に燃えるものを秘めた感じで。ギエムの解釈にはよくあっているかもしれません。
初日は緊張していると思うので、このペアーの二日目、三日目の報告をお待ちしています。バッセルのマノンが理想的だったので、それとは全く違う解釈としては面白いです。好き嫌いはべつとして、ギエムの周りを巻き込む存在感は特別で、彼女以外目に入らなかったです。

バッセルはボッレとの相性も良く、演技と踊りのバランスが取れており、アンサンブルとも良くあって、立派な作品になっていました。バッセルは素晴らしいダンサーですね。美しく大柄なペアーで、ボッレも演技が達者なところがとてもよかったです。

コジョカルは、容姿が可憐で、小鹿のように愛らしく、沼地のパ・ドゥ・ドゥでは本当にかわいそうでした。コボーは幕が進むごとにマノンを追い求める感情が強くなる感じで、これも良かったです。レスコーはサモドゥーロフが大きく力強い、得たいの知れない怖さがあって、貫禄がありました。3キャストとも三者三様でとてもよかったです。明日のロホ組が見られないのが心残りですが、またご報告をお願いいたします。ダウエルのGMも憎らしいほど素晴らしかったです。



「バフチサライの泉」松本道子バレエ(名古屋)9月

[772] [「バフチサライの泉」松本道子バレエ] カオル  2005/09/24(Sat) 23:50

観てきました〜。
いやー、やっぱり松本道子バレエの「バフチ」はいいね!
何度も上演しているので舞台としての完成度はほんと高いです。セットは立派だし、衣装もきれいだし
矢頭早弓さんのマリアは美しくはかなげでよかったです。
メルクリエフはさすが白タイツも良く似合っていて、ソロのダンスも見応えありでした。
そして思いがけず、レニングラード国立のヴェンシコフ(プログラムではヴァンシコフとなっていますが)も観られてよかったわ。
8月のルジマトフゲスト公演、お化粧きつめ(笑)演技過剰のジークフリードの記憶も新しいヴェンシコフです。
いやー、でもやっぱハンサムでしたわ。そしてもちろん踊りも上手。
ヴェンシコフの役はマリアのお父さんのポトツキー伯爵でした。ポーランドの伯爵ということでキャラクターダンスをするのですが、一人だけ上体が柔らかく、表情があってさすがワガノワ〜でした。
ヌラリ(ダッタン軍の隊長)の大島正樹くんも大活躍でした。
ザレマの金澤志保さん、ギレイの陳鳳景さんともに見応えのある演技でした。
ギレイの後宮でのコール・ドもそろっていてよかったです。

セントラル愛知交響楽団もたまにありゃ?という時もありましたが、おおむねよかったです。
地元バレエ団もがんばっているな〜(ゲストは多いがそれはまあ仕方がないですね)と素直に嬉しくなる良い公演でした。

[773] [私も観てきました] ゆき  2005/09/25(Sun) 13:26

「バフチサライの泉」、よく見たら一回だけの公演なんですね。ちょっともったいないです。私はこれで、もう手持ちのチケットは一枚もなくなりました。演劇時代の学生の時からここ7年ほど、一枚もないなどということは一度もなかったのですが。そういう時期なので仕方ないです・・。

ロシアに多くの留学生を出しているバレエ団だけあって、ロシアのゲストも多いですね。矢頭さんも以前レニ国にいた、ということですし。
ヴァンシコフ、今までちゃんと観たことはまだなかったのですが、あの人がそうでしたか。なかなか素敵ですね。

それぞれ、役に合っていてよかったです。大島さん、人気でしたね。おいしい役ですし。過去には佐々木大さんもやっているようなので、ダイナミックな人に似合うなと思いました。
マリアは白バラでしたし、ザレマは赤バラでしたし、ギレイも演技上手で存在感ありました。
メルクリエフがすぐ死んでしまう役なのはちょっともったいないような気はしましたが、優しげな婚約者で、ぴったりでした。
休憩2回はちょっと多いような気がしました。1回だったら、もっとまとまりが感じられたと思います。それはやっぱりしんどいのかしら。

ついでにビデオルームで「悪魔の物語」を見ました。大分忘れていましたが、そういえばこんな感じだったな、と思い出しました。振付が少々微妙なところもありますが、一つの役を何人もの人がやっていたり、おもしろい構成だと思います。王女らしき役のお姉さんたちが、なぜOLみたいな衣装なのかは謎ですが。
笠井さんはやっぱりかっこよくて、動きの密度が違う感じです。活動弁士の方の、七色の声音が良いです。

ビデオルームは、以前「珍しいキノコ舞踊団」と「レニ・バッソ」が小ホールで合同公演やったものを上映されたものをみたことがありますが、なんと私一人しかおらず、寂しかったです。
ちなみにそれは、最初はキノコの人たちがエスカレーター付近をちょこまか動きまわり、観客がそのあたりでそれを観ている、というもので、おもしろかったですが、実際自分がその場にいたら困惑するであろう、と思われるものでした。

[774] [バフチサライの泉] 仁菜  2005/09/26(Mon) 03:19

私も見ましたが、昼間に高校生向けの貸切公演があったようですよ。名古屋西高校の創立90周年記念日だそうです。そういう日にバレエ鑑賞とは、なかなかしゃれた学校ですね。

私も、メルクリエフ目当てで行ったのですが、大嶋さん、カッコ良かったですね。ワガノワに留学したり、レニ国で踊っていたとは知りませんでした。
ヴェンシコフも素敵でしたね。私は冬公演の「ドンキ」のファンダンゴが印象に残ってます。
セットがとっても立派でしたね。昨年の「シェヘラザード」の時のロシア国立バレエより(雰囲気は似ていたけど)素晴らしいものでした。しかし、ダッタン人の国なのに、泉になぜ十字架がついているのだろう?

私も公演前にビデオルームで「悪魔の物語」見てたんですよ。ゆきさんもあそこにいらっしゃったのですね。本当に結構忘れていました。ストーリーは全く「兵士の物語」と同じですね。弁士の方の声に、西村雅彦さんの声がオーバーラップしてしまいました。でも踊りが、西島千博さんのとは全く違いますね。これはこれで、なかなかカッコイイ振付でした。私もOLみたいな女性の衣装が??でした。