小笠原諸礼忠孝 おがさわらしょれいのおくのて 通し狂言 小笠原騒動 おがさわらそうどう |
★主な配役★ 中村翫雀・・・小笠原隼人&奴菊平ジツハ明神ヶ嶽の狐 中村扇雀・・・お大の方&小平次女房お早 中村橋之助・・岡田良助&小笠原遠江守 市川染五郎・・犬神兵部&飛脚小平次 市川高麗蔵・・良助女房おかの&林数馬 中村獅童・・・小笠原豊前守 |
平成11年に京都南座で復活上演された「小笠原騒動」。昨年は新橋演舞場で公演。そして今年の春、御園座にやってきました。御園座も今回は宣伝に力を入れていたようで、名古屋市の地下鉄で全車両広告をうってましたね。私は残念ながら乗る機会がなかったのですけど。見てみたかったなぁ、小笠原電車。 宣伝の効あってか、普段歌舞伎を観ない人も興味を持たれたようですね。通し狂言というのも良かったのかも。いつもみたいな一場面を集めた公演の仕方だと、歌舞伎好きは良いけど、初めて観るには結構とっつきにくいですよね。ストーリーが解らないし。これからももっと通しで上演してくれるといいなぁ。 「小笠原」のストーリーは、文章で読むとなんだかややこしくて解りずらいのですが、実際に見ると全然そんなことはなくて、はじめて歌舞伎を見る人でも大丈夫ではないのかな〜と思います。 ストーリーは 中心の四名がそれぞれ対照的な二役を演じているので、早代わりの面白さと演じ分けが楽しいかったです。3度目の公演のせいか、お芝居のテンポも早くて、『歌舞伎』というよりは『時代劇のお芝居』みたいでした。(←歌舞伎も時代劇なんだけど、この違い、解ってください…) あとはやっぱり子役の永田晃子ちゃんですね。けなげで可愛くって、借金取りのおじさん達が借金を帳消しにしてくれて、尚且つ着物まで置いていってしまうのも納得ですわ〜。死んでしまう場面なんて、客席のそこここから「ぐずっ」と泣きをこらえる音が聞こえておりました。全く子供が死んじゃう場面なんて反則! やっぱり通し狂言は面白いです。地方じゃ難しいとはおもうのですけど、これからも色々上演されるといいいな |