VTRデカブキ

友達に撮ってもらったスカパーの伝統文化放送チャンネルでの放送です。

☆仏国薔薇夜話〜べるさいゆばらのよばなし〜☆

12年前の俳優祭での公演ですが、もう、皆様ノリノリ。よく練習できたな〜、と思った のですが、やはり台詞は覚えきれていない人が何人かいらっしゃいました(笑) ま、ご愛嬌ですね。
台詞もどこまでがアドリブなのか判らないような台詞がそこここにありました。
オスカル役の福助丈(当時は児太郎)は自身が宝塚ファンとかで、花道から出てくる時の気持ち良さそうな こと。福助のオスカル様は、実際に宝塚に出られそうなくらい(こういう人いるー! って感じに) お綺麗でした。雀右衛門のアントワネットも可愛らしかったです(失礼か?!)
演出の猿之助丈、あとは勘九郎丈、左團次丈の方々の貴婦人スタイルは迫力で、そのままゲイバー「梨園」ってお店ができそう。 オスカルとアンドレ(市川右近丈)だけが若手で、あとはもう、フ〇専、デ〇専の世界(おい!)でした。 もう、笑いっぱなし。
それにしてもあの豪華な衣装はどうしたんだろう。やっぱり宝塚で借りたのかな。そんなことはないか…。 でもそのために作るとは思えないし。それとも毎年コスチュームプレイ物を上演してるのかな。

流石にこういうお遊び企画には、松嶋屋さんや成田屋さんは出てこないのね。團十郎丈はちょっとだけ出てたけど、 そんなに変な役じゃなかったし。玉さまも出てませんでした。残念。

☆鳴神☆ 鳴神上人…十一世團十郎

十一世團十郎(現團十郎のお父さん)の鳴神上人。伝統文化放送のチラシを見た時、その写真が実に格好良かったので 無理無理友達に録画を頼んでしまいました。古いフィルムなので状態があまり良くないのですが、白黒画面が またリアルな感じが増して良かったです。

鳴神上人はお坊さんの癖に、自分の恨みから龍神龍女を滝に封印して、世間を日照にするというひどいことをするのです。 さらに、その封印を破るために来た雲の絶間姫の色香に、いとも簡単にまいってしまうという、とても人間くさい 上人様です(笑)

鳴神と雲の絶間姫を演じる役者によって、色香に惑わされた鳴神上人に同情するか、こんなに簡単に落ちて 阿保やな〜と思うかは変わってくると思うのですが、この十一世團十郎を私が見た感想では、阿保やなーでした(笑)。 玉三郎あたりが絶間姫を演じていれば、こんな人にかかってはしょうがないわね。とか思えるのでしょうけどね。 (けして梅玉さんが綺麗でないとか、そういう訳ではなくて。汗)

この團十郎の鳴神は、絶間姫の色香に惑わされるところがなんとも可笑しくて、情けなくて、いいんですよ。 以前にテレビで見た鳴神(誰が演じていたのかは忘れてしまった…)はもっと真面目な印象でしたけど、 十一世の鳴神は違いました。新鮮でありました。ほんとに演じる役者によって違うというのは面白いです。 だから止められない。

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