涙のハイハイストーリー


梨奈は生後6ヶ月になったころから
いきなりうつぶせ嫌いになりました。
生後4ヶ月になって一週間も経った頃にはじめて寝返りをして
それからはいつもうつ伏せで遊ぶようになっていたのですが、
生後6ヶ月前におすわりを覚えると
とたんに寝返りすらしなくなりました。

生後7ヶ月の頃には近所に梨奈と1、2ヶ月違いの
月齢の近い友達がたくさん出来初めて
その友達がみんなハイハイをするので
やっぱりちょっと気になりました。

栄養相談に行ったり、医者に行った時も、
腕の力をつけるためにも、
うつぶせに慣れさせるために一日数回、
嫌がってもうつぶせにしてあげるように指導されていました。

だから指導されたり気になってから数日はするんです。
いやがっても、うつぶせに。
でもあまりにも泣いて、哀れで、
まるで私が星一徹になったような気分・・・。
結局のところ
別にハイハイなんて出来なくても死ぬわけじゃあるまいし、
と言う結論になっちゃうんですよね。
それに、座ったままでもじりじりと進むことはできていたし。

それでもやっぱり気になるときは気になって、
思い出したときにはちょっとうつぶせにしてました。
そしたらしまいには、泣いたまま後ろに進むように・・。
ちょっと面白かったのでビデオに撮りました。

結局ハイハイも出来ないうちに生後10ヶ月でつかまり立ち
伝い歩きをしてから、
11ヶ月の時に初めて「四つんばい」歩きをはじめました。
ハイハイじゃないんです。
「四つんばい」。いきなり高速で。

あまりにもすばしっこいので
私は梨奈に「ゴキブリ」と呼んでました。
旦那にはよく止められたけど・・。
ちなみに梨奈が新生児時代にも
ひたすらいびつな変な動きをウネウネ繰り返すので
「むし」と呼んでました・・。

さて、ハイハイですが
腕の力がどうとかって言うの、
今となっては気にしなくてもよかったと思ってます。
早かれ遅かれやっぱり手足を使った歩行
「ハイハイ」とか「四つんばい」とか「ずりばい」とか
そういうのをする時は来る。
梨奈はオムツのCMの赤ちゃんの真似をして
今でも時々ハイハイみたいな事をします。
結局出来たらみんな一緒。
他のこともそうやけど、
遅かれはやかれ、できるようになれば、心配ない。
でも、やっぱり遅いと気になるんよねー。
これもまた親心。

あとは寝返りをしなくなったことで、
オムツ替えがすごーく楽になったこととか、
(一時期のものだったけど)
結局歩けるようになる1歳まで
動いてもちょっとずつだから目を離せないなんて事は無く、
台所から梨奈を確認したら、ずっとその位置のままで
家事を邪魔されることも無く、
変なところを知らない間にいじってたことも無く、
そういう意味では楽させてもらいました。

でも、梨奈のあの時の涙は、
いつか何かの役に立つのかしら????


2002年5月