仮性アレルゲン
食物それ自身の中に、アレルギー反応を起こす化学伝達物質であるヒスタミンやアセチルコリンなどの成分を多く含むものがあります。それらの化学物質を含む食物は『仮性アレルゲン』とよばれています。
かゆみを訴えるとき、皮膚の中はヒスタミンなどの化学伝達物質がまき散らされています。・・・「以下省略」
『仮性アレルゲン』の反応は、先にも述べたアレルギー反応の経路をとらずに、食品中に含まれている化学伝達物質が組織に直接作用して、あたかもアレルギー反応がおこったかのような症状をおこすわけです。
トマト、バナナ、なす、ほうれんそう、やまいも、たけのこ(一般にあくの強いもの)、サンマの開き、冷蔵のタラ(鮮度の落ちたもの)などが代表的な仮性アレルゲンを含む食物です。乳幼児期や、体調の悪いときは、これらの摂取をひかえてください。
(具体的にどんな食材があるかは本などを参考ください)
身近なものではトマトのしるが口のまわりについただけで赤くただれたり、やまいもを食べたら口のまわりがかゆくなったりすることがこの反応にあたります。みなさんが仮性アレルゲンという言葉を知らなくても、このようなことはよくご存じたと思います。
佐守友仁著 「アトピー 増やしていこう 『食べてもええもん』」より
また仮性アレルゲンは、加熱、あく抜きをすることによって大部分が食品中から失われるそうです。
魚介類では鮮度が落ちるとか性アレルゲンの量が増えてしまうといいます。
しっかりと加熱、あく抜きをして、新鮮な食材を利用するようにすると、いいということです。