入所してから
この保育所には結局まる6ヶ月お世話になりました。
その半年間、大きな事故は全く無し。
一度だけ、迎えに行った時間に右目の下に蕁麻疹が出ていたことがあったけど
本人も気づかないくらいのものだったようで
私も見て見ぬ振りをしました(笑)。
その蕁麻疹もその晩のうちにすっかり綺麗に消えました。
ほんとうに保育所側の対応はすばらしく
「頭が上がらないとはこのことや〜」という感じ。
アレルゲンやカレー粉を使わずカレーの日に「カレーもどき」を作ってもらい
リナが大喜びしたり
(うちのカレーのルーはかぼちゃだったからな〜)
おやつのハンバーガーの日にライスバーガーを作ってくれたり
リナが大好物になってしまった「かるかん」は
レシピを教えていただいたり。
私のほうが教えられることばかりでした(涙)
実は恥ずかしい話なのですが、
毎月20日すぎに翌月の献立から
給食で使う食材表から除去するものをチェックして提出するのですが
2度見直して提出してるのに抜けているところがあったりしたんです。
でも、そういうのをしっかり見てくださり
「○○と○○はおかあさんチェックしてませんでしたが
除去しておきますね」と連絡をくださるほど
しっかりとした対応と認識を持っていらっしゃいました。
一度リナ用に作ってもらった「うどん」を食べさせていただいたのですが
とてもおいしくてビックリ。
家で米麺や雑穀麺でうどんもどきをやっても
今まで一口しか食べてくれていなかったのに
保育園ではリナは麺が大好きになりました。
さすがプロだな〜と感心してしまいました。
リナの食事に関しては私が一番と思ってきたのに
それは嘘やった・・・と心から思わされました。
公立保育園の食材はもともと無添加国産ものがほとんどで
卵のつなぎを使っていない練り物などもあったりして
市自体の体制のすばらしさも感じました。
担任の先生やほかの職員の先生方も
とてもよくしてくださいました。
こちらが気がつかないところまで、たとえば
お手玉の「そばがら」のことなど細かく気にしてくださる等いろいろ
退園した今でも思い出すと泣きそうになるほど感謝しています。
全国のアレルギーの子供の親たちが抱えている悩みを
ほぼ抱えることなく
リナ自身ものびのびと、ほぼストレスを感じることなく
きっと過ごせたことだと思います。
一方私自身はフルタイムの仕事との両立に必死で
結構手を抜いてしまうことが多かったように思います。
保育園の寝具はカバー防ダニカバー(ミクロガードとマイトフリー)にしましたが
カバーを持って帰って洗うのは隔週でした…
でもダニハウスダストRAST6のリナは全く反応無くすごせていました。
ただ、大人数の集団生活は初めてだったので
よく風邪を引いたし、インフルエンザもおたふく風邪もしました。
早く治すために抗生物質や座薬もおそるおそる初体験しました。
風邪を引いた時に喘息にもなってしまいました。
血液検査のタイプ的には
喘息の発作は遅かれ早かれ…というところだったので
「やっぱりか」という気持ちでしたが。
ただ軽発作だけで済んでいて
今のところ眠れないのも数晩続くほどではありません。
そして今まで毎日当たり前のようにお弁当を作っていたのが
作らなくなって「こんなに楽だったのかー」って思いました。
すこし心配したのが「保護者会」
保護者会の集まりで食事やおやつが出るときは
保護者会で用意をしたり段取りをするので
保護者会の役員の人に話す必要があります。
結局予定していた食事会はやめておやつだけになり、
おやつは持ち込ませてもらって対応することに。
リナの当日の反応がどうなるのか、心配していたのですが・・・
なんてことは無かったんです。
本人も、他の子供たちも
おやつなんかそっちのけで友達と遊ぶことに一生懸命
食べ物なんかよりも子供にとって楽しいことはいっぱいあるんやな〜と
改めて思わされることとなりました。
もしかしたらこういう風になれたのも
普段からの保育園側の努力のおかげで
リナが食事面でのストレスを感じないで生活できるからこそ
ほかでものびのび出来るのかもしれない、などと思ったり。
もちろん、こればかりは分からないのですが。
また入所中に、
主治医の佐守先生が
私が在住する市内の小学校で職員向けに講習会を行い
私も参加させていただける機会がありました。
学校職員全員(30人〜くらいでした)と市の職員さん
さもり小児科の専属栄養士さんと親の会から私ともう一人の参加。
視聴覚室がいっぱいでした。
そこで私が「この市に来たいと思った」きっかけの栄養士さんに会えました〜
この栄養士さんも10年位前から公立小学校の栄養士さんで
私が所属するアレルギーの会でも名前をよく聞く方。
お話できたので始終感激だったのですが
「除去や別鍋がすごいといいますが
個人個人に合った料理を食べることは当たり前のことだし
出来る限りのことをするのも私たちの仕事では当たり前、
私たちは当たり前のことをしているだけなんですよ」
と、さらっと言いはったのには特に感激。
全国の方に聞かせたいーーー
借金して引っ越した甲斐があったと(爆)
改めて思った半年間でした。
余談ですが
この間にデニーズのアレルゲンプレートだけでなく
COCO'Sやモスバーガーでアレルギー対応メニューができたり
レジャー施設や航空機の食事まで対応可能になるなど
アレルギー食の対応が一般にもますます広がってきました。
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