妄想ウルトラマン80■
■第13話■必殺!フォーメーション・ヤマト

獣サラマンドラの出現に出撃するUGM。怪獣の弱点は咽喉。シルバーガルβの矢的が怪獣の注意をひき、首を上げさせ、その隙にシルバーガルαのオオヤマが咽喉を攻撃するという危険なフォーメーションで、撃破に成功した。

 一方、同時期、UGM各支部のキャップが何者かに暗殺される事件が起きる。オオヤマの身を案じる矢的、しかし…。プライベートルームに訪れた女性(正体はサラマンドラを操るゴルゴン星人)に発砲したオオヤマは、殺人の冤罪で拘禁されてしまう。

 UGM基地に押し寄せる群衆。オオヤマに対する罵声が飛ぶ。が、その中にはゴルゴン星人がまぎれていた。ベータ線を浴びせることによって正体を現すことが判明し、オオヤマの拘禁も解かれた。

 怪獣サラマンドラの復活に、オオヤマと矢的はスペースマミーで出撃する。そして、もう一度あの危険なフォーメーションで立ち向かうのだった。その名も「フォーメーション・ヤマト」

こに「ウルトラマン80中期UGM編」の幕が開いた。ビル壊しまくり、火吐きまくりのサラマンドラ、墜落しまくる防衛軍機、スペースマミーの雄々しい描写、と特撮が見せる。加えて、エイリアンの策略などストーリーにも筋の通ったものがある、のだが…
 結局「フォーメーション・ヤマト」は失敗し、エイティがすべてを解決、めでたしめでたし、なのが残念。成功してナンボでしょ、やっぱり。でもまあ、評価されてしかるべき作品である。ウルトラセブンとウルトラマンティガを結ぶ線があるとするならば、その中間に「中期UGM編」が絡まっているのは確か。80年代テイストという言葉に出来ない懐かしさとともに、そこではオリジナルSFが繰りひろげられているのだ。(2001/4/1)

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バンダイのソフトビニール人形「ウルトラ怪獣シリーズ」に、2000年の7月末までラインナップされていた再生怪獣サラマンドラ。そして2004年、同シリーズから80怪獣が消滅した。デザイン的にも造形的にも、80怪獣がダメなわけではないと思うのだが…。サラマンドラよ、その名の通りいつか「再生」して欲しい。(2004/9/4)

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