妄想ウルトラマン80■
■第18話■魔の怪獣島へ飛べ!!(後編)

大怪獣との激闘。エイティに迫るラブラスのハサミ! しかし、ラブラス=イトウは、寸前で不気味な咆哮の誘いに打ち勝ち、そのハサミでダロンを倒した。

 UGMは、人々を、そしてイトウチーフを救おうと、催眠効果のある霧の分解を検討するが、結論は不可能。霧の発生源を防ぐために洞窟の爆破を決定する。

 作戦を開始する矢的の前に星沢子が現れる。沢子は宇宙人だった。そして、イトウの婚約者だった。20年前、怪獣ギマイラに襲われ、潮風島にたどり着いた彼女は、この島で育った。しかし、一方でギマイラもその岬に落ち、生き血を吸って力を蓄えていたのだった。

 「どうすればイトウチーフは元の姿に…」矢的の問いかけに沢子は答える「死ぬ時だけ…」。沢子の父もイトウと同じように怪獣化され、死んでいったのだった。「私を育ててくれたこの島の人たちのために」と爆破装置をもって洞窟へ向かう沢子。

 洞窟の爆破は、ギマイラを復活させてしまう。エイティを遥かにしのぐエネルギーに、助けに入ったラブラスだったが、ギマイラの鋭い角に腹部をひと突きされ、人間の姿に戻った…

 最後の力を振り絞って勝利をおさめたエイティだったが、イトウはもう戻らない。

 しかし、沢子は…。「私の命を、いちばん大切なアナタにささげます。さようなら」…沢子の死と引き換えに、命を取り戻すイトウ。

 「沢子は俺の中にいる…」

本がんばりすぎ、の後編。とんでもないエンディングまでのドライブ感は、心地よいとは言い切れない。なんといってもナレーション多すぎ!ラジオドラマじゃないんだから。でもこれはこれでエイティらしさなのだが…。■正統派・吸血怪獣ギマイラは、現在、バンダイのソフビ・ウルトラ怪獣シリーズに唯一ラインナップされているエイティ怪獣。劇中のフニャフニャした角には納得できないものがあるが、ソフビはいい味出してます。(2001/6/24)

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