妄想ウルトラマン80■
■第20話■襲来!!吸血ボール軍団

ーンベースで1年間の訓練を受けた地球防衛軍の隊員50名を乗せ、地球への帰路についていた宇宙船が、無数のボール状の物体に襲われた。暗黒の宇宙に散るスペースシップ「ムーンセレナーデ号」…。

 程なくして地球に襲来したその物体は、人間を襲い、血を吸って数を増やしていった。
 「別の生命体の一部分では」…なぞの吸血ボールは、UGM基地内に潜入し、タジマ隊員を襲う。助かる確率は1000分の3もない、タジマを冷凍状態にしてボールを殺すという危険な手術が始まった…。

 日本の危機を救うため、世界各国の代表者が集まり開催されていた対策会議の会場を、吸血ボールが襲った。ついに吸血ボール軍団は、ひときわ大きいリーダーを中心に合体し、こぶ怪獣オコリンボールとなって、マチを破壊し始める。
 エイティの活躍でオコリンボールは消滅、タジマも無事、生還するのだった。

球防衛軍隊員や世界各国の代表者に、外国人の役者(?)を使っていて、野長瀬三摩地監督らしい…感じの作品。夏といえば怪奇だが、ボール(!)が襲ってくるって…。なんだかすごい、ような感じもする。■地球に降り注ぐボール軍団の様子はいいだろう。しかし、上空を飛行するボール軍団の操演は、ややツラい、ような…、なんだかすごい、ような感じもする。■UGM基地内のボイラー室に進入したボール軍団に、タジマが襲われ、イトウチーフは、ボイラー室を封鎖して神経ガスを噴射し、一気に殲滅する作戦をとった。100%安全とはいえない防毒マスクでしのぐ矢的とタジマだったが、これは非情な作戦ではない、「愛」ある作戦なんだ!!わかってくれハラダ隊員…なんてね。それにしても、神経ガス発生装置(?)は、もう少しどうにかして。■それから、日本が危険なのに、対策会議を日本で開くことはないような気がするぞ。■ツッコミどころはあるのだが、まぁ、一難さってハッピーエンドということで、OKとしましょう。これが野長瀬監督の娯楽作品的魅力…か?(2001/9/8)

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