妄想ウルトラマン80■
■第40話■山からすもう小僧がやって来た

太郎にそっくりな相撲の神さま・相撲小僧が足柄秘境から下りてきた。学生相撲部員をバッタバッタとなぎ倒す相撲小僧。その強さに目を付けた悪人が金儲けを画策したが、百番勝負をとれず苛立った相撲小僧は、ついには怪獣ジヒビキランに変身してしまう。エイティとの相撲勝負が始まった…。しかし、張り手と突っ張りを得意手とするさすがの相撲怪獣もエイティにはかなわず(決まり手・やぐら投げ)、取組に満足して元の姿に戻るのだった。

回からOP・ED主題歌が変更。明確になる“路線変更”だ。脚本の水沢又三郎とは同時期、「仮面ライダースーパー1」のメーンライターだった江連卓氏のことのよう。江連氏はそのほか、ライダーシリーズでは不滅のライター伊上勝氏降板後の「スカイライダー」、「BLACK RX」でメーンを、また「不思議コメディーシリーズ」でも腕を振るっている。
■48話「死神山のスピードランナー」とともに、「80」の中でも最も「タロウ」的“現代のおとぎ話”色の濃い作品。エイティの相撲勝負は珍シーンだが、エースもベロクロンとやっているから、やや薄い。評論を必要としない娯楽編だ。
(2005/8/16)

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