妄想ウルトラマン80■
■第43話■ウルトラの星から飛んで来た女戦士

星人から矢的が救った少女は、ウルトラの星の王女・ユリアンだった。かつて光の国侵略を企て王子を失った侵略星人ガルタン大王が、ユリアンを追って地球に襲来した。幼なじみのユリアンを守る矢的。しかし、自身をユリアンと偽った城野エミ隊員が、矢的の前で殺されてしまう! エイティ怒りのサクシウム光線が侵略者を粉砕した。しかし、最愛の地球人はもう戻らない…。ユリアンは星涼子として、UGM見習い隊員になるのだった。

野エミ殉職! たいした伏線もなく、突然お互いを「猛!」「エミ!」と呼び始めるご両人には違和感。公私をしっかり分けていた…のか。だとすれば、実に大人だ。深い…かあ?
■エイティを誘き出すために城野隊員を拉致するガラガラ星人。これは「帰マン」37話の悪夢再来か。ムチで苦しめられる城野隊員…
■ウルトラの星から地球に赴任した時、ユリアンはまだ幼かったから、助けた少女が彼女だと気付かなかったエイティ。そんなもんなのか、ウルトラ人って。
■矢的猛がエイティだと知った城野隊員。「あなたはやっぱりエイティだったのね。私をだますなんて!」大人なセリフとすると、深い…かあ? 好きです。しかしそれでも矢的をかばい、放たれた矢によって若き命を散らす!!! ユリアンが「あらゆる手を尽くしてもダメだった」というほどの重傷だったのかは分からないが、目を開けていながら、「涼子さん、どこ」という演技(もう体が動かないのか、目が見えないのか)は、泣きだ。「さよなら猛」…ボクらはだれもこんな展開を望んじゃいなかったはずだ!
■特撮監督は「80」で助監督を務め、後に「ティガ」「平成セブン」などで監督を務めるミリタリーマニア神澤信一氏。冒頭のUFO飛行シーン、「80」初期の巨大観にこだわったバトルなど、次回44話と合わせて、手作り特撮の最高峰作品としての技が詰め込まれている。
(2005/8/17)

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