妄想ウルトラマン80■
■第48話■死神山のスピードランナー

神山から下りてきた少年は「足の神さま」と呼ばれる怪獣イダテンランだった。驚異的な足の速さを誇る“マラソン小僧”は、死神走太の名前でマラソン大会に出場するが、途中で苦手な犬に追いかけられ、身長52メートルのマラソン怪獣本来の姿に戻ってしまった! 手術をするお母さんを励ますため走るマサオくんは、無事優勝を果たす。エイティは超スピードで走り回る怪獣を押さえつけ、リングリング光線で小さな姿に戻すのだった。

高の水沢又三郎おとぎ話・第2弾。
■突然マチに現れるマラソン小僧。青雲中学の校長は、小僧を入学させ、マラソン大会の優勝を画策する。学校の名声が高まれば、金儲けが出来る…下世話な校長に怒る矢的猛(ボクらは知っている彼が桜ヶ岡中学教師だと!)。
■中学校が舞台で生徒が主人公のドラマなんだから、矢的が教師であるという初期設定をリンクさせればいいじゃない! なぜ無視してしまったのか。監督は「80」助監督を務めた宮坂清彦氏。「80」の世界観を「現場」で見てきた人物だけに、「矢的先生」としてのドラマを最終回前に描ききることも出来たのではないか。残念。…まあそういった人物だからこそ描けるのが、次回49話なのだろう。
(2005/8/17)

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