9月 6日(水) 新潟県民会館 (18:30開演)   座席 1階 09列29番(P席3列あり)


 今回の暇つぶしの旅は「咲花温泉」。mysdさんとふたりの「ヤジキタ道中」である。とりあえず新潟11:05発の長岡行きの信越線に乗った。15分ほどの新津で磐越西線に乗り換え、咲花には12:04着。ほぼ1時間で行ける温泉である。
 咲花温泉は、阿賀野川沿いにあり新潟では有名な良質の温泉ということである。しかし咲花駅は無人駅で10軒ほどの旅館のみと調べで分かっていた。

         
                         無人の「咲花」駅

 駅に降り立つとすでに硫黄の匂いがする。駅前には民家が数軒ありすぐに旅館街となるのだが、あるのはまさに旅館だけで阿賀野川べりまで歩いたが店は一軒もない。一番大きい温泉ホテルで食事は出来るかと尋ねると「日帰りコースで6千円」とのたまった。「失礼しました」と踵を返し、やや小さめの旅館前に居たご主人に食事が出来る所はないかと聞くがやはり無いようだ。新潟から「ちょっとひと風呂浴びに来て、帰りの予定列車まで3時間ほどある」と話すと「それは不憫だな〜。まぁコーヒーを入れるからちょっと休んで行きなさい」と招き入れてくれる。「客が今、全部帰ったところ」という暗い建物に入ると、明かりを点け、鳥の鳴き声を流してくれ、美味しいコーヒーを入れてくれた。お風呂のあとでビールを頂きたいとお願いして温泉に入った。
 咲花温泉は大まかに言うと硫黄泉なのであるが、イメージする濁った白濁色では無くあらゆるイオンが含まれており透明で綺麗な緑色をしている。出発するときは暑くて温泉どころでは無いかなと思ったが、新潟は涼しく更に山間の咲花は20度程度の陽気でたっぷり、1時間出たり入ったりつかってリフレッシュした。

            
        ホテル丸松の露天風呂                 本日の昼食

 源泉掛け流し露天風呂は最高であり、風呂を出るとビールを用意してくれたご主人が「横になれるから部屋を使って」と勧めてくれた。が、そこは遠慮してロビーの囲炉裏を囲んでのんびりと時間を体感した。途中、雨が降り出すと傘を2本差し出し「この傘、使って。駅に置いておけばいいから」と泣けるほどの優しさである。折りたたみがありますからと丁寧に断ったのだが、越後の人情溢れる旅となった。
 「ホテル丸松」のご主人、ありがとう!
 15:15発の新潟行き磐越西線で、空腹ながら思い出をたっぷり詰めて新潟に戻り、改めて空腹を満たし、コンサートに臨んだ。

 その新潟2日目のコンサート。MCでは今回の新潟公演が1日だけという噂が流れたとか。2日目に集中したのか私は12列目からステージ全体を楽しむことになったのである。そして今回はmysdさんと二人だけと思いきやハワイで知り合った方が2名、いつもお会いする方が2名、大いに盛り上げたのだが、そんな中、真梨子さんが「後半の曲では照明が客席に当たります。眩しくても観ていてください」と話すところで『オレンヂお願いします!』の掛け声が。「今はリクエストの話じゃないのよね」とかわされたのだが、次のMCでは昨日からのヘンリーさんの声を気遣った真梨子さんに「今日は大丈夫」と答えるヘンリーさんが「リクエストでも」と言った途端またしても『オレンヂお願いします!』の掛け声に会場から笑いと拍手が起きる。これまでの様に「オレンヂは難しいんですよ」と、「一人だけのリクエストに答えるのもね」と言いつつも、アルバムの販促になるかも…と披露されたのである。私にとっては初めて聴く、手拍子で盛り上がる【生オレンヂ】となったのである。会場の反応もすこぶる良かったので、CDを買って帰ってくれるといいなと思った。

 メンバー紹介では万照さんの手品は2日間大成功だったのであるが、なんとこの日は真梨子さんがタネを明かしてしまいタジタジ。小松崎さんは昨日の「ジュン」から「ジー」になってしまったが、すぐに「あっ純だ」と訂正が入った。そして「夜中に東京に帰るの嫌だな」と、もう一泊したそうな真梨子さんであった。同感である。

 帰りの新幹線では、「これしかない新幹線」に。真梨子さん御一行はお隣の車両であった。